「ぐんま県境稜線トレイル」の一部、白砂山へ行ってきました。低灌木、笹の尾根はすばらしく、好天の元、稜線歩きを楽しんで来ました。しかし、八間山経由で10時間の山歩きは疲れました。
Sさんとの2人旅です。
白砂山への稜線。
ルート数値
距離 15.7Km 累積標高 +1,430m,-1,430m 所要時間 10時間03分 (休憩込)
行程
白砂山登山口5:30 – 6:20地蔵峠6:25 – 7:45水場分岐8:00 – 8:30堂岩山 – 8:35堂岩山分岐 – 9:02猟師の頭9:15 – 10:15白砂山10:45 – 11:34猟師の頭 – 11:55堂岩山分岐12:05 – 14:05八間山14:10 – 15:12八間山登山口 – 15:33白砂山登山口
経過
花をまとめたページはこちら
野反湖北側の白砂山登山口前には広い駐車場があります。小山から約3時間。前夜遅くに駐車場に着いて仮眠を取りました。早朝目覚めると昨夜は6台ぐらいだったのにいつの間にか10台ぐらい駐まっていました。
今日は長時間の山歩きなので早めに歩き始めます。多分、今日一番の入山だと思います。
小さな尾根を越えると、ハンノ木沢を渡ります。飛び石を越えて橋に乗りますが、この橋が滑りそうで慎重に渡りました。
登山道はきれいに笹苅されています。地元の白砂山に対する思いが感じられます。「ぐんま県境稜線トレイル」の一部なので県から予算が付いているのでしょうか。
「北沢取水分岐」。地形図には破線で載っていますが、入口は笹苅されていません。あまり入ってほしく無いのかも知れません。
先ほどと番号が変わっています。でも、この前で遭難しないと番号なんて覚えてられません。メモしながら歩かないと。
地蔵峠。切明への分岐。秋山郷の奥、切明は行ってみたい場所なのですが、こちらから歩いて行くことはないでしょうね。
この尾根はシラビソ尾根と云うそうです。尾根を少し外して、北側に登山道は付けられています。
水場があるそうです。登山地図にはここから5分となっています。広くなっているので少し休みました。
そこからは草津の温泉街が見えました。奥に浅間山、右に草津白根山が見えました。手前には野反湖。
本日、浅間山が見えたのはここからだけです。この後、雲にかくれてしまいました。
堂岩山近くは深く掘れていました。雨が降ったら川になりそうです。
少し下ると稜線が見えてきました。白砂山は雲にかくれています。
稜線の南側にフラットになっている場所がありました。花の時期には花園になるのかも知れません。
北に佐武流山がデンと構えていました。右奥に平らな山頂の苗場山が見えます。
南西に目を向けると、先ほど通過した堂岩山の右奥に横手山が頭をだしていました。
これから進む稜線。この時点では見えているピークが白砂山だと思っていたのですが、実際はその奥でした。
金沢レリーフを通過。名前の由来は不明です。細尾根ですが、岩をしっかり掴むことができます。
偽ピークから数分奥に進んで白砂山に到着しました。先ほど我々を追い越していった単独男性が休んでいて、もう少し奥まで行ってみると云っていました。かなりの健脚です。
山頂からの眺望。
佐武流山。苗場山が先ほどより大きく見えました。
東に延びる稜線トレイル。この先のピークで佐武流山への稜線が分岐します。
西側に岩菅山が見えました。その右で曲線を描いて降下しているのが烏帽子岳。手前左は八十三山です。
ずっと奥に北アルプスの山々が見えているのですが、山の特定はできません。帰宅後調べると杓子岳から槍ヶ岳まで見えるそうです。中央に見える双耳峰が鹿島槍でないかと思うのですが、断定はできません。
南西に目を向けると登ってきた稜線が見えました。この右奥にも北アルプスが見える筈なのですがよく分かりません。肉眼で見たとき、穂高岳まで見えているような気がしたのですが、帰宅後の調査では穂高は横手山に隠れて見えないらしいです。見えたような気がしたのは幻だったのでしょうか。
少し下ると、八間山まで見渡せました。こちらから見るとなだらかな山容です。
まずは、左手の猟師の頭まで目指します。登ってくる人が見えました。
この稜線は中央分水嶺の一部です。ここはコル状ですが狭くなっていて、右に降った雨は白砂川経由太平洋へ、左に降った雨は中津川経由で日本海へ流れます。写真は振返って撮っています。
堂岩山分岐で大休止してから八間山へ向かいました。きれいに笹苅された道が続くのかと思っていましたが。
アキノキリンソウ、リンドウは今回の歩きではたくさん見ることができました。でも、なかなかきれいな花には遭遇しませんでした。今日一番のリンドウです。
そこからの下山道はかなり荒れていました。雨で深く掘られた場所もかなりありました。
野反湖見晴からは、樹間にわずかに湖をみることができました。昔は見晴しが良かったのでしょうね。
ここからも、登山道は続くのですが、小ピークに登るが嫌なので車道を行くことにしました。
幸運な事に、車道脇には尾根では見られなかったウメバチソウなどの花を見ることができました。足裏には堪えましたが。
駐車場に到着。無事、帰還しました。10時間という、久しぶりの長丁場でしたが、満足の山歩きでした。
下山後は、道の駅脇の応徳温泉で汗を流して帰路につきました。