久しぶりに塔ノ沢コースで袈裟丸山を目指しましたが、小丸山から見る袈裟丸山はガスに包まれていて、そこで折り返しすることにしました。結果的に雨に降られる前に下山出来たので、良い判断だったと思います。沢の花がもっと見られると思ったのですが、種類は少なかったです。
UGさんとの二人旅です。
ルート数値 距離11.7Km 累積標高 +1,020m -1,020m 山行時間6時間40分(休憩含む)
行程 塔ノ沢登山口6:35 – 7:40寝釈迦7:55 – 8:55賽の河原 – 9:45小丸山10:25 – 11:07賽の河原(展望台)11:20 – 12:10寝釈迦下12:20 – 13:15駐車場
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
略
経過
4:30にUGさん宅近くで合流して50号線経由で登山口に向かいました。渋滞なく約2時間で塔ノ沢登山口に着くと、既に1台停まっていました。私達が準備しているとさらに1台やってきました。休日なので、アカヤシオはとうに終わったとは言え、それなりに人が居るのではないかと思ったのですが、塔ノ沢から登ったのはこの3台だけだったようです。トイレもありました。覗くとペーパーもありました。
林道を奥に進みます。車でも入れるようですが、入る車はいるのでしょうか。
林道の終点。この木橋が登山道の始まりです。寝釈迦ハイキングコースなので、寝釈迦までは渡渉はありません。すべて橋が架かっています。
2号橋。この橋は本日一番の難所でした。滑るのです。ゆっくりと慎重に渡りました。
体が温まったので、上着を脱ぎました。その時、後からやって来た若者が追い越していきました。駐車場で私たちの後にやって来た男性です。
右岸を進みます。この辺りは道も分かりやすく、テープもあるのですが、気楽に歩けました。
ここで、沢は左へ曲がります。直進する沢もあるのですが、間違って入り込まないようにロープが張られていました。でも、トラロープが垂れ下がっているのです。奥に何があるのでしょうか?地図で見ると二子山への近道になりますが、歩けるかどうかは不明ですが、入り込む猛者がいるのでしょう。
少し登ると、寝釈迦のコルに着きます。ザックをデポして石段を登りました。
古い地蔵様の横の段を登ると寝釈迦の横に出ました。登るとき掴みどころが少ないのでザックを背負っているとバランスを崩しやすいので要注意です。
お釈迦様の頭の先は断崖で、対岸には相輪塔の上部が見えました。相輪塔へは少し近づいたことはありますが、下までは行ったことがありません。
コルに戻ってきました。説明板。「北枕で西方を見て横たわっている」と説明されていますが、ここのお釈迦様はそうでないように見えます。後日機会があれば確認してみましょう。
寝釈迦のしたの広場で腹ごしらえしました。下から見ると、お釈迦様が横たわる大岩は、金峰山の五丈岩のように見えました。
奥へ進みます。次第にルートが分かりづらくなりました。
テープやケルンを探しながら進みます。対岸にテープを見付けると、安全に渡れそうな場所を探して渡ります。何度か渡渉しますが、橋はありません。
寝釈迦・賽の河原のほぼ中間点。
沢の幅が狭くなって、渓相が明るくなります。樹林が少なくなって笹に覆われるようになりました。
ルートは分かりやすくなりました。
土留階段が出てくるとまもなく奥に避難小屋が見えてきます。
新しい小屋を覗いてみました。銀マットや布団が積まれていました。
古い小屋は覗きませんでした。
トイレは大いに傾いています。これではドアが開いても使えないでしょう。写真は下山時のものです。
賽の河原に到着。予報は昼迄は晴れだったのに、どんよりと曇っています。とにかく小丸山までは行くことにしました。
ヤマツツジが少しですが咲き残っていました。
沢で私たちを追い越して行った若者が下りてきました。天気が悪いので小丸山で折り返すことにしたそうです。
私達も多分そうするかなと思いました。
袈裟丸山方向もガスで全く見えません。ここで折り返すことを決めて大休止することにしました。
ここで、UGさんにコンパスの使い方を教えました。そして、小丸山に磁気を帯びた岩があることを話していると、オジサンがやってきました。オジサンは気を決して袈裟丸山へ向かって小丸山を下っていきました。私達は日和ってそのまま腹ごしらえをしました。休んでいると少し明るくなってきて、「行こうかな」という気になりましたが、はやり止めることにしました。来年アカヤシオの時期に再訪することにして下山開始。
下り始めると、冷たい風が吹いてきました。やはり天気の悪化は早まっているようです。
賽の河原まで戻って、展望台へ行ってみました。登ってみましたが、袈裟丸山は見えません。ガスの中です。
沢沿いのルートへ下ってきましたが、賽の河原・寝釈迦の中間標識を過ぎると急に暗くなりました。目を凝らして踏み跡・テープ・ケルンを探しましたが、なかなか見つからない場所もあります。もちろん、沢を下るので大筋で迷うことはありませんが、多少はルートファインディングを間違えることはあります。袈裟丸山まで行くと2時間は遅くなったでしょうからもっと暗くなったかもしれません。途中折返して良かったと思いました。寝釈迦下まで下りて一休み。そこからはルートがしっかりしているので安心して歩けます。ただ、2号橋だけは慎重に歩きましたが。
無事下山しました。
沢沿いのルートなのに花は少なかったです。ただ、クワガタソウ、ヒメレンゲはたくさん見ました。
クワガタソウ
早めに下山して余裕ができたので、かじか荘で汗を流しました。ここの温泉は久しぶりですが、肌がすべすべして気持ちが良いです。外に出ると雨が降り出しました。もし袈裟丸まで行っていたら1時間ぐらい雨の中を歩くことになったでしょう。
帰りは日光経由としました。休日ですが、渋滞に巻き込まれることなく帰宅できました。
UGさんは初めての塔ノ沢コースでしたが、ルートを探しながら歩くのが面白かったといっていました。