安達太良水系の杉田川へ沢登りに行ってきました。ここは二度目なのですが、まだまだ自信を持って歩けません。所々、前回の記憶が甦る場所もありましたが、大部分は初めての印象でした。前回より少し水量が多かったような気がします。
8人旅です。
ルート数値
距離 9.4Km 累積標高 +730m,-730m 所要時間 8時間40分(休憩込)
行程
遠藤ヶ滝P 7:35 – 7:45不動尊7:50 – 8:17入渓地点8:25 – 12:30 二俣(1603m) 13:00 – 13:30仙女平13:40 – 865m地点15:35 – 16:15遠藤ヶ滝P
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたコースです。
前回(2017.05.28)のルート数値は以下の通りです。
「11.0Km 累積標高 +1,800m,-1,800m 所要時間 8時間(休憩込)」
明らかに、累積標高に違いがあります。前回(2017.5.28)のトラックデータを詳しく見ると、数秒間に「-6m,+7m」など上下移動が大きい事が分かりました。前回のブログでは「累積標高が大きくなっているのは、歩き方が下手くそだからなのでしょうね」という安直な結論にしていましたが、もっと調査するべきでした。前回はGPS計測で標高値が不安定だったようです。もともと、谷地形では上空が狭まるので衛星の捕捉ができず、GPS数値が不安定になる事がありました。水平位置に関してはかなり精度向上が見られましたが、高度に関してはまだまだ不安定だったようです。それが、2018年にみちびき4台体制が確立したので高度に関してもより正確に計測できるようになったということでしょうか。正確なところは不明ですが、そう考えないと前回、今回のルート数値の変化の説明がつきません。
早朝に鹿沼を出て、2時間強で遠藤ヶ滝駐車場に着きました。
私は久しぶりの沢なので前日に装備を着ける練習をやって来たのですが、それでも手間取ってしまいました。
遠藤ヶ滝まで遊歩道を進みます。鉄網の橋を渡ったり、ハシゴを登ったり。遊歩道ですから危険な場所はありません。
遠藤ヶ滝。右の大岩の下に石塔などがたくさんありました。ここで修行したのかも知れません。
遠藤ヶ滝を高巻いて少し進むと、壊れた橋があります。前回は手前を渡渉しましたが、渡れそうだと言うことでそのまま渡りました。縦の橋桁は太くてしっかりしているのですが、その上に打ち付けられていた板が壊れて朽ちかけています。
その壊れた橋から入渓しました。それは前回同様です。入渓前にエネルギー補給。
最初はナメを歩きました。
次は7mスライダー。中央が狭く掘られてトイ状になって、急流です。私達は左を登りましたが、岩が逆相気味で滑る滑る。結局、大きく戻って右を登りました。、
急流をジャンプして右に渡ったメンバーもいますが、私は、大きく戻って、右を登りました。
4m滝。上にクサリが丸められていました。古くなって使えないのでしょう。左を登りましたが、私は最後に腕を引いてもらいました。
ここの通過は時間がかかりました。右側から大岩に取付いたのですが、右側は水がチョロチョロ流れる一枚岩です。大岩も右から取付くとホールドが少ないのです。Aさんが果敢に登って、他のメンバーは上から補助ロープで確保してもらって登りました。私も周りからホールド場所の指示をもらって何とか登れました。全員、滑る事無く登れました。
左をハシゴの場所まで登っていきます。ハシゴには乗らない方が良いのですが、少し足を掛けてみました。上に行くとハシゴを固定している釘がみえました。錆びた年代物でした。やはりハシゴには乗らない方がよさそうです。
その上の3m滝。
8m2条の滝。右から登って、途中で真ん中の岩に移って登ります。シャワーを浴びます。もう少し暑い日には快適なのでしょうが、今日は少し冷たすぎます。
2段4m。深そうな釜。途中にも小さな釜があって2段になっています。左に回ります。
Aさんが先頭で登ります。
慣れている人はかなり上まで登って、中央の岩にジャンプしました。しかし、私は、もし滑ったらと思うとジャンプできません。左を慎重に這い上りました。
その次は、倒木の横たわる7m滝。滑りそうなガケです。Aさんが補助ロープをセットしてくれました。
続いて、各メンバーがブルージックをセットして登って行きます。
私は初めてタイブロックを使いましたが、便利なツールでした。手で動かさなくとも動いてくれます。しかし、万一落下した時の加速度を考えると自分より上にセットしておいた方が安全だと思いました。その為にも手で前へ前へと動かした方が良いのでしょうね、きっと。
無事、1060m二俣に到着しました。ここで大休止。私は、沢靴をトレッキングシューズに履き替えました。
ここからは右の尾根に取付いて仙女平へ向かいます。
結構、急傾斜です。笹藪があります。
標高865m地点辺りから南に下って駐車場へ降りました。沢沿いに下りると踏跡が崩落していて箇所があり慎重に進みました。最後にサンショのトゲを気にしながら進むと駐車場の上に出ました。
駐車場に戻ってきました。
久しぶりの沢でしたが、大いに疲れました。一歩一歩を確実に進めるようになったらもっと沢を楽しめると思うのですが、まだまだおっかなびっくり状態です。慣れるしかないのでしょうね。その為には沢に行くしか無いのでしょうが、多分、私は今回の杉田川以上のレベルの沢には行かないと思います。