2019年5月11日 諏訪山(上野村)

アカヤシオを目当てに上野村の諏訪山へ行きました。花はタップリと楽しめましたが、久しぶりにハードな山行となりました。その日、諏訪山を訪れたのは私たち4名を含めて9名でした。300名山ですが錫かな山行でした。
途中の三笠山。

ルート数値
距離 11.4Km 累積標高 +1,310m,-1,310m 所要時間 8時間40分(休憩込)

行程
諏訪山登山口P5:55 -(休憩15分)- 湯の沢の頭8:08 – 9:55三笠山10:00 – 10:40諏訪山11:05 – 三笠山11:40 – 13:03湯の沢の頭13:11 – 14:35諏訪山登山口P

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

経過
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諏訪山なら標高1500mを越えるのでアカヤシオが見られるだろうと上野村の諏訪山へ出かける事にしました。ただ、コースタイムが6時間ほどなので、私たちの歩くスピードや花をじっくり見る時間を考えると8時間以上は掛かりそうです。前日に登山口まで行っておこうという事になりました。
小山から2時間半。登山口の駐車場は1台も駐まっていませんでした。仮眠。
翌朝、出発準備していると1台駐車場に入ってきて、単独男性が、のんきに準備している私たちより先に出発していきました。

駐車場から少し下がった場所に簡易トイレがあります。きれいに清掃されていました。有り難いことです。そのトイレの脇を降りていきます。

すると、すぐ大きな鳥居があるのですが、神社本殿は見当たりません。奥は車道です。車道が参道を縦断してしまったのでしょうか。
右を見ると、コンクリートの壁がありました。駐車場はその上にあります。転落したら命はないでしょう。

大神楽沢を渡ると登山口の標識があります。

登山道は標識の前を左に進むのですが、私たちはまっすぐ進んでしまいました。墓地に突き当たります。御堂の脇を進んで登山道に合流できました。

浜平集落。廃屋も見られました。何人ぐらいが住んでいるのでしょうか。

廃屋の脇を進みました。

観光協会の看板。このルートにはかなりの数の標識がありました。またテープも多いので一般的には道迷いはしないと思います。

この谷に入ってすぐ、かすかな硫黄臭を感じていました。名前「湯ノ沢」のとおり、この沢には温泉が湧いていたようです。湯を引く配管が残っていました。現在使われているかどうかは不明です。
沢には温泉成分で少し濁った場所があります。

沢に沿って進みます。出来るだけ山側を歩きました。沢側には所々穴が開いています。

温泉をくみ上げている場所でしょうか。

砂防ダム。

所々に木橋が架けられているのですが、かなり古いものもありました。そっと歩いても体重が減るわけではありませんが、そっと渡りました。

沢を1時間ほど歩いて休憩。美味しい水が飲めました。
標高1000mを越えると水の流れは消えます。その奥は稜線へ突き上げる急な登りです。ザレた急斜面をジグザグに登って行きます。生えているのはハシリドコロで、この沢全体に繁茂していました。花は時期を過ぎていましたが。

稜線に到着しました。この稜線は本日の主稜線ではありません。湯の沢の頭から西に延びる尾根です。ですから左に進まねばなりません。少し休みました。谷風が気持ちよかった。

少し歩くと右手に本日の目的地、三笠山と諏訪山が見えてきました。

湯の沢の頭に到着。この辺りからミツバツツジが見られるようになりました。

湯の沢の頭から諏訪山への稜線では、ピークや大岩を避けてトラバースする道が付けられていました。
1304地点を東にトラバースする道です。谷側は急な斜面が続いています。転落したらとんでもないことになりそうです。東の谷から生暖かい風が吹いていました。しばらく進むとその風は消えて清々しい風に替わりました。

岩があるとホッとします。足場が安定しますから。

ミツバツツジに癒やされます。

新緑にも癒やされます。

この先は1365地点を西にトラバースする箇所なのですが、私が今回の山行で一番神経を使った場所です。ザレ場の狭いトラバース道です。谷側はとんでもない急傾斜で、転落したら途中で止まらないこと請け合いです。当然、写真も撮らずに必死に足元を確認しながら進みました。
弘法小屋でそのトラバースは終わります。

小屋は完全に廃屋状態です。

アカヤシオが出てきました。ヒカゲツツジも所々で顔を見せます。

アカヤシオとハシゴ。岩場がきつくなりました。

ハシゴは2つを連結しています。

三笠山手前の岩峰の中腹を廻り込むと三笠山が姿を現しました。

三笠山手前のコルへ下ります。

三笠山。アカヤシオと松と岩が良い配色です。

三笠山への登り。

西側を大きく廻り込んで登ると山頂に出ました。三笠山神社が鎮座まします。

山頂は360度の展望ですが、今日は遠くがぼやけています。おまけに日差しが強くてゆっくりと休んでいられません。記念写真を撮って諏訪山へ向かうことにしました。男性が諏訪山から戻ってきました。今朝、我々より先に出発した男性です。写真を撮っている間に、我々を追い越して男二人連れが諏訪山へ向かいました。
これから向かう諏訪山。

アカヤシオを見ながら下る。

アカヤシオと諏訪山。

急な岩場に出ました。ロープが2本。フットホールドがしっかりしているのでロープさえ掴めば怖さはありません。

GWにこの辺りで死亡事故があったようです。詳しい情報は聞いていないので詳細は不明だが、ちょっとしたミスが重大事故の原因になるのはこの山に限りません。
コルに降りて登り返すと石祠がありました。

三角点。振返って撮影。

山頂に到着。先ほど、我々を追い越していった二人連れが休んでいました。

我々も大休止。日陰で休みます。今日は日陰が恋しくなる。
下山開始。登りでは写真に撮れませんでしたが、諏訪山周辺もアカヤシオが多かった。


木の根元にこんなものが置いてありました。昔、祈祷に使った祭具なのでしょう。

三笠山への岩場の登り。

三笠山からの眺望。西側。御座山方面。

登りでは立ち寄らなかった三笠山北の岩峰に登りました。山頂にはきれいな石祠がありました。

急な下り。やはり下りは登りより怖い。

嫌な1365地点西のトラバースを過ぎて、ミツバツツジに歓声。

大岩を東にトラバース。こんな大岩があったことに登りでは気付きませんでした。振返る余裕がなかったんですね。安蘇の尾根を歩くときは時々振返るのですが、「こんな場所で絶対に道迷いしない」という変な油断があるんでしょうね。反省、反省。

1304地点東のトラバース。

いい新緑です。

こんな大岩もありました。

楢原分岐。こちらの道も落葉たっぷりのトラバース道でした。多分、私が歩くことはないでしょう。

湯の沢の頭で少し休んで沢沿いの下りに突入。
登り程、時間はかかりませんが、その分足の負担は大きかったようです。急傾斜の下りではどうしても足先に力がかかります。登山口に戻ったときは足裏が悲鳴を上げそうでした。駐車場で登山靴を脱ぐと足の親指の皮が剥けかけていました。
下山後はしおじの湯で汗を流して帰路につきました。上信越道で事故渋滞があって1時間ほど余分に掛かりましたが、19時前には小山に戻ることができました。
今回の山行ではアカヤシオ、ヒカゲツツジ、ミツバツツジを堪能できました。疲れましたが、楽しい山行でした。

花は別ページにまとめました。

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