2019年5月4日 地蔵岳(大荷場木浦沢林道から)

粕尾の地蔵岳へ行ってきました。大荷場木浦沢林道からの往復です。稜線ではアカヤシオが楽しめたのですが、復路では雷雨となり、林道を早足で戻りました。
KYさんとの2人旅です。

地蔵岳山頂の地蔵様

ルート数値
距離 12.0Km 累積標高 +1,150m,-1,150m 所要時間 6時間25分(休憩込)

行程
大荷場木浦沢林道切通7:35 – 氷室山分岐7:50 – 三角点1025.6mピーク8:40 – 1098mピーク9:35 -(休憩15分)- 急斜面下11:05 – 地蔵岳11:35 – 急斜面下12:05 – 氷室山分岐13:45- 14:00切通

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたルート

経過
前地蔵岳南の尾根は「安蘇の主要尾根踏破」を目標にしている私にとって非常に重要な意味を持つ尾根です。それは地形図をぼんやりと眺めると分かるのですが、その尾根は安蘇の主要尾根の総元締めのような位置にあります。正確には粕尾峠が安蘇の尾根の起点といえる場所なのですが、前地蔵岳から大萱山へ伸びる尾根以外のすべての尾根が今回歩いた尾根から派生しています。
随分前から歩く計画を立てていたのですが、延び延びになっていました。本日、やっと実現することができました。おまけに、アカヤシオを楽しめる時期に歩けたのは幸運でした。実は計画では氷室山も入っていましたが、雷雨の為、キャンセルとしました。

大荷場木浦沢林道切通に着いたのは7:20頃、小山から90分ほど掛かりました。ここに駐めたのは2回目で、前回はここから尾出山北西尾根を往復しました
少し葛生方面に戻って尾根に取付きます。

切通に駐車した私の車。下山時も変化はありませんでした。

尾根の西側にしっかりした山道がありました。氷室山へ続くのでしょうか。その道を進みました。

ミツバツツジが咲いています。

山道は氷室山方向にカーブしていくので、その手前で稜線に乗りました。切通から15分で氷室山への分岐地点に到着。そこから狭い尾根を北に進みます。
アカヤシオが見られました。もう花の時期は過ぎていると思っていたので嬉しくなります。今日も花を楽しめそうです。

次のポイントは送電線鉄塔です。

鉄塔から巡視路を利用して下りました。右手に広い伐採地があって、ブル道が残っていましたが、尾根を進みました。小さなピークを下ると右は先ほどのブル道、左は林道です。林道へはロープを引いてありました。林道は利用するなと言うことでしょうか。

その先の小さなピークにでると東側の大きな伐採地が見渡せました。横根山が見えます。

マツに標識を打ち付けてあるのですが、書いてある文字は読めませんでした。

尾根の西側には林道が続きます。一応、尾根に忠実に歩く予定なのですが、時々、林道に下りました。

三角点ピーク。

少し先に雨量観測施設がありました。

アカヤシオ。三角点の北西のピークで少し群生していました。

フモトスミレ。小さなスミレで、この尾根ではたくさん見ることができました。

ガードレール付の林道です。舗装もされているようです。

日光社寺の境界標杭。上に番号が刻まれています。5番毎に少し太めの標杭になって、番号は100になったらまた01に戻るようです。



林道は1098ピークの北側で尾根から離れて西に下って行きますが、ブル道が分岐して稜線脇に続いていました。
1098ピークの北側ピークのアカヤシオ。

そのまた北のピークのアカヤシオ。西に延びる尾根に本日一番の群生がありました。


前地蔵岳南の急登手前のピーク。そこにもアカヤシオが咲いていました。そのヤシオを見ながら休憩です。

休憩後、前地蔵岳南の急登下に到着しました。県境ラインは急傾斜で岩の間を登らねばなりません。事前情報では左の小さな尾根が上りやすいとの事でした。しっかり目を凝らすと、左へのトラバースの踏跡が見えます。人の踏跡か獣道かは分かりませんが、とにかく左にトラバースしてから登ることにしました。見上げるとかなりの急登です。

木に掴まったり、ストックを柔らかい斜面に突き刺してホールド代わりにして何とか斜面を登り切りました。登った場所は、丁度、前地蔵岳南のコルでした。
コルから7-8分で前地蔵岳です。

前地蔵岳にザックをデポして、地蔵岳を目指します。前地蔵岳の下りは踏跡がよく分からなかったですが、適当に下ります。地蔵岳の登りもザックがないので快調に登れました。

地蔵岳に到着。地蔵様が祀られています。

見頃のアカヤシオ。

雨が降り出しました。朝確認した予報では午後は曇りだったのですが、昼前に雨になりました。早急に折り返します。前地蔵岳で雨具を上だけ着ました。一番の懸念である急傾斜の下りをどうするか。補助ロープをだして県境ラインを下ることも考えたのですが、やはり登ってきた場所を下るのが賢明だという結論になりました。
上から下を眺めます。10mぐらい下に傾斜の緩やかな斜面が見えます。ひとまずそこまで降りてみます。

そこからは斜めに下りました。木が少ないので左手で斜面を押さえて下りました。最後は踏跡のあるトラバースです。
急斜面のすぐ下からブル道が延びています。

足早にブル道を進みました。雨は本降りになって雷鳴も近くなってきました。ブル道は途中分岐しますが、尾根から外れないように上の道へ進みました。その道は林道までつながっているものと思っていましたが、なんと行き止まりになってしまいました。場所は、アカヤシオの見事な群落の下あたりです。仕方有りません。少し戻って尾根に取付きました。そのピークを下りた所でまたブル道が始っていました。そして林道に合流。林道は車が通行できる状態が大半なのですが、数カ所で大きく右に崩落している箇所がありました。
広場がありました。ヘリポートではないと思うのですが。

林道を急いでいるときに閃光が走りました。振返るとKYさんの表情がこわばっています。そしてすぐ雷鳴が轟きました。近くに落雷したのでしょうか。林道は尾根より下にあるので落雷することはないと思うのですが断定は出来ません。雨は小降りになってカラ雷様になりました。林道を急ぎすぎたのか脚に異変の予感が。迷わず芍薬甘草を服用しました。
朝確認した巡視路標識の場所で林道から外れました。

勿論、尾根を歩かずに、東側のブル道に移動してピークを一つ巻きました。

その先で巡視路を登って鉄塔下へ。その辺りでKYさんも痙攣しそうだというので芍薬甘草を服用。
やはり私たちは林道で頑張りすぎたようです。でも林道を使ったので往きに較べて1時間以上も短縮できました。

無事、切通まで戻ってきました。雷鳴は少し遠くなりましたがまだ聞こえていました。帰路は粕尾経由にしました。林道は難なく通行できました。

カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

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