足尾の中倉山へ行きました。6年前の秋に訪れていて2度目です。梅雨空と相談しながらの山歩きになりましたが、なんとか、雨に降られること無く歩けました。でも、登山口からの急登は堪えました。下山後の林道歩きでは足裏に堪えました。
3人旅です。
トンボが舞う中倉山山頂。
ルート数値
距離 11.3Km 累積標高 +900m,-900m 所要時間 6時間40分 (休憩込)
行程
銅親水公園P7:05 -(林道)- 8:18登山口8:28 – 9:25 1288m地点 9:36 – 10:05展望岩 -(トラバース道)- 10:30折返地点(孤高のブナ西)10:55- 11:12中倉山11:17 – 展望岩11:35 – 1288m地点11:55 – 12:35登山口12:40 – (林道)- 13:45 銅親水公園P
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたルートです。
経過
小山から足尾の山に向かう場合、私は粕尾峠を経由することが多いのですが、今回は、Sさんのすすめがあって、日光経由で向かいました。日光経由だと距離は多少長くなりますが、時間は早くなります。20分ぐらいでしょうか。一番の違いは疲労度でしょう。粕尾峠を越すのはかなり疲れます。今後は粕尾峠越は紅葉時期だけにしようかと思います。国分寺から80分ぐらいで銅(あかがね)親水公園の駐車場に着きました。すでにかなりの駐車がありました。
近くで準備していた男女の登山者が私たちより先に歩き始めました。
私たちも歩き始めました。
久蔵川を渡ります。Sさんはヒル対策に慣れないスパッツをはいていますが何かが引っかかったようです。私もスパッツをはきましたが、下山するまでヒルは見なかったような気がします。、
その先に、簡易トイレが設置されていました。多分、植林イベントで設置したものだと思います。鍵がかかっていなかったので使わせてもらいました。
仁田元方向に、松木川を渡ります。松木沢から皇海山へ登る計画も眠ったままです。
今回、当初の計画では井戸沢右岸を上って、一般道を下る計画でした。しかし、天気予報では夕方の雨が早まりそうなので、万一の事を考えて一般道の上り下りに変えました。随分とひ弱になったものです。
井戸沢右岸尾根の突端。ピンクテープが見えました。夕べの雨で草が濡れていたので「変更して正解だった」と自己弁護します。
長い登山道です。舗装されているので下山時は特に足に堪えました。
登山道は最初からトラロープが付けられています。小さな尾根を越えて、上久保沢に入ります。
登山道は急な斜面にジグザグに刻まれています。
奇妙な形に絡まったカズラがありました。随分と太いカズラです。最初に絡んだ木は枯れてしまったのでしょう。
三角点ピークから南に延びる尾根に辿り着きました。そこで大休止。
オトシブミ。よく見るのですが「オトシブミ」という名前だとは知りませんでした。Hさんに教えてもらいました。なんと趣のある言葉でしょう。
そこからは、道は二つに分かれます。尾根を登る道と左にトラバースする道です。左に進みました。6年前にはこの道は歩いていないので初めての道です。
トラバース道はほぼ水平に延びています。孤高のブナに続いていました。
尾根にでてこの少し先の岩場で大休止。ここで折り返すことにしました。最初の予定では沢入山まで行くことになっていたのですが。
休憩後、折り返して中倉山へ向かいます。
孤高のブナ。西から。ブナの周りにはロープが張られていました。6年前には無かったそんなロープは無かったと思います。
中倉山山頂。トンボが乱舞していました。まだ赤みがでていません。
尾根からジグザグの道に入る地点で男三人組に会いました。かなり疲れているようでした。
滑りやすい急傾斜の道をストックでバランスをとりながら一気に下りました。
谷地形なので空気が淀んで蒸し暑く、汗をタップリとかきました。
登山口で一休み。水分を補給します。
中久保沢の林道に大きな砂利が溢れた箇所。
松木川に入る場所まで戻ると軽ワゴン車が駐まっていて、爺さんがビデオ撮影していました。何を撮っているのか聞こうとすると「シーッ」と制止されました。爺さんにビデオカメラを見せてもらうと熊が写っていました。仁田元川南岸の斜面で遊んでいる熊の親子?でした。確かに、裸眼でもその斜面に目を凝らすと黒い何かが動いているのが分かりました。この爺さん、多分、NHKで足尾の熊を特集したときに紹介された爺さんです。
松木川を渡った場所で、今度は若い女性に会いました。大きな三脚を背負っているので「どこへ行くのですか」と訪ねると熊の写真を撮りに行くというではありませんか。詳しくは訪ねませんでしたが、熊の生態を調査しているようです。スマホで熊のビデオを見せてくれました。改めて、足尾が熊の本場であることを思い知らされました。これから、足尾の山を歩くときは一層用心することにします。
駐車場に戻って帰り支度をしていると、尾根で出会った男三人組が戻ってきました。随分早いので訪ねると山頂までは行かなかったようです。中の一人の服装が泥に汚れていたのでどこかで滑ったのでしょう。早めに引き返して正解だったと思います。
下山後の風呂は「かじか荘」にしました。肌がヌメヌメして良い湯です。
帰路も日光経由にしましたが、日光自動車道で雨に降られました。早めの下山に切り替えて正解だったようです。
今回見た花
松木沢を渡ると、ピンクの大柄な花がたくさん咲いていました。ジキタリスだそうです。あまり増えすぎると在来種に影響がでそうです。