2017年 3月9日 閑馬西尾根

2015年12月に閑馬岩峰群を歩いたとき、左側に起伏のある尾根を見て、いつか歩いてみようと思っていました。今回、この尾根を歩いてみると、予想以上に魅力的な尾根でした。少し危険だった急な登りだけでなく、少し岩場もあります。またこの時期は樹間に閑馬・飛駒集落が眺められます。楽しい日だまりハイクになりました。
4人旅です。
尾根から飛駒の集落

ルート数値
 距離 12.3Km 累積標高 +1,040m -1,300m 所要時間 6時間50分(休憩込)

行程
 近沢トンネル前8:10 – 8:30近沢峠 – 9:18鍋沢山 – 9:43(510P)9:52 – 10:26(530P北側のピーク)10:41 – 12:15(490.5三角点) – 14:00 (307.2三角点) – 14:35(171P) – 14:55遠原公民館

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたコース

経過
田沼在住のSKさんに低山歩きを頼まれて思い出したのが、閑馬西尾根と熊鷹山南尾根でした。両方とも私は未踏ですが、熊鷹南尾根は西沢付近の倒木が片付いていない憂いがあるので、今回は閑馬西尾根を歩くことにしました。
閑馬岩峰群を歩いたときに左手に起伏のある尾根が見えて、是非歩いてみたいと思い、情報を検索して計画を立てていたのですが、そのときにはまだ情報は少なかったような気がします。
ところが、今回歩く前に検索してみると、昨年12月に「あにねこ」さんが上りでこのルートを歩いていました。そして直前になって「山旅ダイアリー」さんがつい最近に私たちと同じ下りで歩いていることが分かりました。「山旅ダイアリー」さんにはお会いしたことはありませんが、そのブログにはずいぶんとお世話になっています。

田沼西運動場に1台車をデポして近沢峠に向かう予定でした。この場所はGoogle Map,ストリートビューで確認して決めたものです。しかし、運動場への入口はチェーンが張られていて駐車場に入れません。仕方ないので、予備で調べておいた遠原の町内会館の前にデポさせてもらいました。帰宅後ストリートビューで再確認すると、チェーンが見えるではないですか。もっと慎重に観察するべきだったと反省しています。

近沢トンネルの西口前の広くなった路側帯に駐車して峠に向かいました。

こちらの旧道にもチェーンが張られていて車は入れません。東側は可動のフェンスだったのですが。約20分で峠に到着。

飛駒側からも踏み跡はありますが、傾斜の緩やかな作原側に回って尾根に取付きました。
約10分で閑馬谷最奥の尾根に到着。左に行くと岩峰群です。右に進むとすぐ祠があります。今年の正月に飾りを変えたのでしょうか。祀りはまだ続けられているようです。

きれいな尾根。

鍋沢山に到着。三角点と小さな山名板がありました。

鍋沢山を下ると樹林帯の広い尾根にでました。

510Pで一休み。樹間に男体山が見えました。

まもなく、地形図で破線ルートが分岐する地点。

分岐地点。

右に振り返ると、飛駒のゴルフ場と多高山。

530Pがそびえて見えます。北側は急斜面という情報があります。

その前に岩場がありました。難なく越えます。

530Pへの上りです。下部には岩があります。

岩の部分は登りやすいのですが、岩がなくなると掴める木の少ない急斜面です。4本足で這い上がります。

530Pには壊れた祠がありました。

遠くに皇海山・袈裟丸山が見えました。

530Pから少し東に移動してから南に下りますが、その下りには大岩があります。

左から回り込んで下りられます。写真は下りてから撮ったものです。

これから進む尾根。左奥は、三角点490.5Pの北側のピークです。

岩場を下って峠へ。

標高399地点の峠です。

首なし地蔵です。宝暦年間に置かれたようです。地蔵様の持っているものが少し気になりました。

また急な上りがありそうです。

岩場になっていました。よく観察すると、私でも登れそうです。

1段目を登るとまだ岩場が続きますが、傾斜は少し緩やかになりました。

次第に岩が少なくなるので、ホールドが減って這い上がるしかありません。

苦労して登ったピークからは赤城がきれいに見えました。

三角点490.5ピークに到達。

広い尾根を東に進んで右に下ると441Pが見えてきます。

このピークにも少し岩場があります。

441Pの下り始めに祠がありました。1つは壊れています。

いい尾根です。

441Pの南東にあるピークにはおおきなサカキがありました。

366Pの北側です。

きれいな波模様のキノコがありました。

366Pへの上り。

今回の歩きではかなりの狸の溜糞をみました。366Pの南のコルではギンナンが混ざっていました。消化できなくてそのまま出たようです。でもあの匂いのギンナンを食べたのでしょうか?

366P南のピークに祠が2つ並んでいました。

三角点ピーク307.2に到着。RKさんの標識がありました。

三角点ピークからは南へ下ります。

三角点ピークを少し南に下った稜線では、岩の上に祠が祀られていました。

落葉の多い斜面を強引に下っていくとピンクテープがありました。

あにねこさんの報告で、コルまで下って東にいくと作業道があることを読んでいましたので、それに倣ってソーラーパネルの南を進もうかと思っていたのですが、藪を嫌って早めに、東にトラバースして南東の尾根にのってしまいました。しかし、その尾根の先にも藪が見えてきたので、そこから南に斜面を下りると古い作業道らしき跡にでたのですが、すぐこんな状態になってしまいました。

これは直進しかありません。1分の竹藪こぎで、あにねこさんが通った作業道にでました。結局ソーラーパネルの、南側を歩くことになりました。

千躰庚申山神社へ向かいます。神社への尾根はこの作業道の左の崖上です。私たちは途中で登ってしまいましたが、登らずともそのまま道を進めば尾根にのります。

その尾根には庚申塔がたくさんありました。大部分は横に倒れています。埋まっているものもありそうです。

山頂です。

庚申塔、青面金剛童子の台座には三猿が掘られています。

下山道(本当はこの神社の参拝道)にもたくさんの庚申塔がありました。

無事、下山できました。

この尾根は、計画段階では踏み跡は薄いだろうと思っていたのですが、実際はかなり歩かれているようです。また、植林地に最近枝打ちした跡があるので、作業による踏み跡もあるようです。
テープもわずかですがありました。
このルートは近沢峠から下った方が良さそうです。千躰庚申山神社から登ると、急傾斜地が下りになるので、補助ロープを使わないとかなり厳しい下りになりそうです。

遠原町内会館から近沢峠へ回ってから帰路につきました。

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