2019年3月14日 大ドッケ(秩父)

Mさんの計画で、秩父南部の大ドッケに行ってきました。近くに福寿草の群生地があることで有名なのだそうです。実際、行ってみると福寿草の群落はすばらしいものでした。しかし、そこに行くには急斜面のトラバースや長い枯れ沢の遡行があって、気楽には行けない場所でした。
4人旅です。
福寿草群生地は素晴らしかった。

ルート数値
距離 10.1Km 累積標高 +1,020m,-1,020m 所要時間 6時間40分(休憩込)

行程
浦山大日堂P7:50 – 7:56山道へ – 8:38廃屋8:45 – 9:35二俣- 10:55福寿草群生地11:40 – 12:05稜線にでる – 12:16独標 – 12:24大ドッケ12:35 – 鉄塔13:45 – 14:10地蔵峠- 14:30浦山大日堂P

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
省略

経過
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浦山大日堂の駐車場は、簡易の工事事務所ができていて、駐車できるのは3台だけでしたが、なんとか最後の1台に間に合いました。早めに小山を出て正解でした。観光トイレが整備されていて利用させてもらいました。

浦山大日堂。川の対岸にあります。「仙元尾根」の標識が大日堂の入口にありましたので、仙元峠へは大日堂の辺りから取付くようです。もっと元気になったら挑戦してみましょう。

この家が大日堂納経所になっていました。

橋を渡って、対岸に移りました。

人家を過ぎるとすぐ右に入る山道がありました。

ガケの下を通過。

下山口を確認。東電巡視路です。

登山道としては歩きやすい道なのですが、昔は細久保という集落に続く生活道だったようです。車が通行できる幅はありません。バイクなら大丈夫でしょうが。今は細久保は人は住んでいないようです。

途中、集落への細い分岐があり、しばらく行くと右上に人家のパラボラアンテナが見えました。という事は20年ぐらい前までは住んでいる人がいたのでしょう。
廃屋の横を通りました。細久保の最南端にあった人家のようです。2軒あって、1つは完全に潰れていましたが、もう一件は立っていました。

鹿避けネットがありました。

次第に登山道は幅が狭くなってきました。ガラ沢の深部が見えてきました。

鹿避けネットで閉ざされた箇所もいくつかありますが、ロープをほどけば一人がすり抜けるスペースができます。通行後は元のようにしっかり縛っておきました。

トラロープがありました。この辺りから出合までが今回のルートで私にとっては一番厳しい場所でした。踏跡は急な斜面についているので、足を水平に置けないのです。少しひねるような位置に着地せざるを得ないので、骨折した右足首では十分に踏ん張れないのです。

二俣の出合に到着。群生地へは左の沢(写真では奥の沢)を登るのですが、踏跡は右の沢に続いていました。どうしようか悩みましたが、少し踏跡を辿ることにしました。

すると、踏跡は少し進んで渡渉して、尾根末端を左の沢に廻り込んでいました。それに従います。

左俣を登ります。沢の流れはわずかなので歩きやすい場所を求めて何度か渡渉しました。

わさび田跡。

谷幅が狭くなると、沢の傾斜も強くなりました。

雪が残っていました。ネット情報ではこのあたりが雪渓のようになっている年もあるとか。でも、今年は、ザックに準備してきたチェーンスパイクを出すことはありませんでした。

出合から1時間20分ぐらい(休憩込み)で福寿草群生地に到着しました。

群生地は想像以上の見事さでした。










花を楽しんでいると、谷から、登山者が登ってきました。最初に男性単独、次に4人組でした。

花を楽しみながら休んでから群生地を後にしました。右の尾根(左俣と右俣の間の尾根)に登ります。

尾根から群生地を見下ろしました。福寿草の黄色はあまり目立ちません。

登った尾根にはブナの大木がありました。その他にも大木があります。
そこから大ドッケの尾根に登るのですが、そこはかつては笹が繁茂していたようなのですが、今は全くみえません。朽ちた竹の残骸が残っていました。尾根までは急な斜面でした。ジグザグに這い上りました。ここでも、右足の弱さを感じました。

尾根に登ると、西側に雪の積もった尾根がみえました。左は大平山、右奥は酉谷山に続く尾根のようです。という事は、ここから頑張れば雲取まで行けるのですね。頑張る予定はありませんが。

標高1315m地点は「独標」という標識が掛かっていました。

その少し北によく読めない標識がありました。「大平山」は読めますが。読みはヤマレコによると「おおひらやま」だそうです。

いい尾根です。

大ドッケに到着。

西方向に尾根が見えましたが、新緑がでてくると展望のない小ピークになるのでしょう。

大ドッケから東北東に延びる峠ノ尾根を下りました。急な下りです。

右側が植林地になりました。この植林は最初はヒノキでしたが途中からスギにかわりました。私が熊鷹山で骨折した場所もこんな場所でした。慎重に歩を進めます。

馬酔木の花。いずれこの尾根も伊豆のように馬酔木の尾根になるのでしょうか。それはなんとか防いでもらいたいものです。

61号鉄塔の脇を通過。

地蔵峠の大樹。股裂きされてもまだ生きています。想像するだけでも痛々しい。想像したくもありません。先を行くのは群生地で会った四人組です。鉄塔の先で追い越されました。

地蔵峠の石祠。

二十三夜の石塔。地蔵様も鎮座されています。二十三夜塔はいろんな場所で見ましたが、地区の人が夜に集まって悪霊を祓う祭事です。でも実際は昼間の重労働をいやす憩いのひとときだったんでしょうね。

地蔵峠から毛附集落が見えました。その方向に下りる山道が地図に破線で出ていますが、かなり怖そうな傾斜でした。

巡視路を下る。

無事、細久保への山道に下りる事ができました。
下山後は、梵の湯で汗を流して帰路につきました。
ブログをまとめている今は下山して2日目ですが、筋肉痛は続いています。下山後のクールダウンを真剣に考えたいと思います。また、右足の筋力アップを計らないとハードなコースは歩けないでしょうね。

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