2018年10月3日 熊鷹山

熊鷹山へ行きました。久しぶりに谷筋を歩いて宝生山へ行こうかと思ったのですが、ヤマヒルの多さに、沢筋はやめて井戸尾根を登りました。初めて、西沢口へ下りたのですが、途中でアクシデント。骨折をしてしまいました。単独旅です。
林道で崖崩れ。

ルート数値
晴れ    距離 9.2Km 累積標高 +780m,-780m 所要時間 6時間10分(休憩込)

行程
小山6:15発 – 7:40熊穴橋P7:50 – 白ハゲ広場8:27 – 三滝上9:13 – 主稜線へ10:13 – 10:40熊鷹山11:05 – 西沢分岐11:27 – 骨折場所11:27 – 西沢橋13:40 – 14:00熊穴橋P

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたルート

経過
北岳の下りでケガをして外傷部分はまもなく治ったのですが、脇腹の痛みが長く続きました。やっと落ち着いたので大小山を2回歩いてから熊鷹山へ行くことにしました。
最近は何処もヤマヒルが増えているそうなので、濃いめの塩水と塩も携帯しました。
熊穴橋の駐車場は私だけです。準備していると工事車両が林道を上っていきました。どこかで工事中のようです。スパッツを装着して、塩水をたっぷりとスプレーしました。靴の金具錆びるのは仕方有りません。

登り口にこの看板。3月に白岩神社に行ったときこの看板はあったかどうか記憶にありません。今回、宝生山まで行くつもりなのですが、「行けるところまで行ってみよう」と歩を進めました。

白ハゲ口までに2箇所新しい崖崩れがありました。先日の台風のものかどうかは不明ですが、崩れ具合は新しいものでした。

途中、下腹が痛くなりました。道端の落葉をどけてしゃがむと、細いミミズのような虫が蠢いているのが見えました。鎌首をもたげているではありませんか。私の尻を狙っているようです。容赦なく黄色爆弾を投下して立ち上がりました。落葉を掛けてその場を立ち去りましたが、沢筋を歩く気が失せてしまいました。数匹なら愛嬌でしょうが、数十匹に献血する酔狂さは持ち合わせていません。
白ハゲ口に到着。小屋は健在でした。壁がないので強風でも耐えられたのでしょうか。

こんな看板がありました。

広場から沢沿いに廻り込みますが、木橋が新しいので安心です。3月に着たときも新しかったのですが、その時は雪がこびりついていて恐る恐る通過しました。

頼りない山道を進みます。

沢を渡りました。

一般ルートの山コースを選択しました。

山コースは何度か歩いているのですが、踏跡は薄くて分かりずらくなっています。「三滝・田沼駅」の標識から「白ハゲ沢コース」から分かれて山側へ少し登ります。そこからはジグザグに斜面を登っていくのですが、標識から一気に登ったほうが分かりやすそうです。でも、必至にテープを探しながら出来るだけ踏跡に忠実に歩きました。
7年前に見た時にすでに壊れ掛かっていた橋はそのままでした。もちろん、橋に足を置くことは出来ません。山側は岩なので安定しています。

この標識の右後方へ踏跡が続いています。

三滝方面にも踏跡はあります。石積みは炭焼窯の跡だったと思います。標識が倒れていますね。どうしたのでしょう。

熊鷹方面に登ると小さな尾根を越えます。
足下注意の標識。これも以前に見た記憶があります。

緑のネットの間をくぐっていきます。

井戸尾根に乗りました。宝生山に行く気力は無くなっていました。井戸尾根を登ります。

井戸尾根は7年前に、アカヤシオの時期に下った事があります。上りは初めてです。

歩きやすい尾根です。

約1時間で尾根を登ると主稜線に出ました。もちろん、熊鷹山を目指します。

幅広の歩きやすい尾根です。

この木を東に進むと白岩山神社方面に行けます。急な下りと、上りがありますが。

熊鷹山に到着。男性1人が休んでいました。埼玉県からやって来たとか。

しばらく休んでいると、十二山方面から男性一人がやって来ました。宝生峠から来たそうで、熊穴橋に泊まっていた私の車を覚えていました。立派なカメラを提げていました。クマタカの写真を撮りに来たとか。
少し傾きかけている展望台に上ってきましたが、日光連山は雲の中でした。

根本山方面。

少し休んで下りました。初めて西沢口へ下ることにしました。永らく倒木で通行できなくなっていたようですが、それが片付けられたようなので西沢口に下りてみたいと思っていました。ただ、こまかなルートは調べていませんでした。
白ハゲ・西沢の分岐を右に進むと踏跡は薄いのですが、時々ハッキリとしたテープがあって導いてくれます。傾斜も緩やかで歩きやすい尾根です。
標高800mを過ぎると植林地に入っていきました。

この少し先で予期せぬ事故が発生しました。緩やかな変哲も無い下りなのですが、ここで、先日の台風で落ちたと思われる檜の葉に足を滑らせて、転倒したのですが、その時、運悪く靴先を何かに引っかけたようです。「ボキッ」という音がしました。右足首を骨折したと思いました。しかし、足首は痛いですが少しは動きます。捻挫で済んだのかも知れないと少し安心しました。
しかし、そこから下山口までまで2Kmぐらい、標高差も300m以上あります。ゆっくりと歩いてみました。痛いですが激痛という程ではありません。
尾根をゆっくりと下りました。緩やかな尾根だった事と植林地内だったことが幸いしました。足への負担が少なくて済みました。ただ、私の記憶しているルート情報があやふやだったのが失敗でした。いつもはコースを十分しらべておくのですが、今回は急に行き先を決めたので不確かなままでした。尾根を下ってどこかで南に下りる事は分かっていたのですがそれがどの辺りなのかがわかりません。尾根の踏跡は薄くて、植林地に入ってからテープも少なくなりました。752m地点の少し先で南に延びている尾根があります。その尾根を下るのか、もう少し先まで行ってから右に下るのかが分かりませんでした。ケガが無ければどこを下っても平気なのですが、ケガをしているので、ルートミスで上り返しだけは避けたいと必死に目を凝らしました。すると、尾根を直進する方向に落ちているテープを見つけました。尾根を直進。標識が見えてきたときはホッとしました。ここで初めて靴を脱いで傷跡を確認しました。腫れてはいますが出血はありません。やっぱり捻挫なのだろうと素人判断しました。

そこからは、ほぼ等高線に沿って進み、伐採地にでました。そこから沢までの作業道は傾斜がきつくてザレているので難儀しました。ケガしている右足首をかばいながら、滑らないように慎重に下りました。作業道は沢で分断されていました。多分、橋があったのでしょうが、流されてしまったのかも知れません。沢は簡単に渡れましたが、向こう岸が1mぐらいの段差になっていたのでそこをよじ登るのに苦労しました。
写真は渡渉後に撮った物です。

そこからは林道を約30分かけて西沢橋まででました。そこから駐車地までさらに20分。無事、駐車場に戻ってきました。

クルマで少し下ると、水が勢いよく出ている側溝があったのでそこで、足を冷やしました。
帰宅後、整形外科で診てもらうと、骨折しているということで、ギプスを巻かれてしまいました。しばらくは松葉杖の生活です。
後悔することはたくさんありますが、無事下山できたこと、後遺症の残るほどのケガでは無かったことに感謝するしかありません。

カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です