2018年2月10日 雲竜渓谷

 先週に引き続き氷瀑巡りです。初めての雲竜渓谷です。とにかく人の多さにびっくり。氷瀑は残念なことに溶け始めていました。
それにこのコースは7割が林道(作業道路)歩きです。距離もそれなりにあります。疲れました。
3人旅です。

雲竜滝の氷結

ルート数値
天気:晴れ 距離 16.4Km 累積標高 +890m,-890m 所要時間 6時間25分(休憩込)

行程 滝尾神社P 8:10 – 8:50林道ゲート8:55 – 9:42稲荷川展望台9:48 – 10:14洞門岩前10:27 – 10:58 林道終点 – 11:20雲竜瀑前 – 11:28雲竜瀑12:02 – 12:11雲竜瀑前 – 12:27林道終点12:35 – 12:54洞門岩前13:04 – 13:25稲荷川展望台 – 13:55林道ゲート14:02 – 14:35滝尾神社P :

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

経過

 最初は雪山テント泊で裏磐梯の雄国沼に行く計画だったのですが、11日の天気が悪そうなので、同じメンバーで、急遽、雲竜渓谷に行くことになりました。
 私は雲竜渓谷は初めてです。
 日光の神橋を北に折れて、稲荷川沿いの細い車道に入ると、道は凍結していました。慎重に運転します。8時少し前に滝尾神社の駐車場に到着。あと数台の余地がありましたが、私たちが出発準備している間にほぼ満車状態になりました。

駐車場から歩き始めると、少しの傾斜で立ち往生している乗用車がありました。大勢で押し上げてやっと進むことができたようです。雪タイヤをしていても傾斜があると走行できない車もあるようですが、それを自覚していないと廻りに迷惑をかけます。林道(作業道路)は、一部乾いている場所もありますが、ほぼ凍結しています。転倒しないように慎重に歩を進めます。かなり進んだ場所にも駐車できる場所が開いていました。もっと奥に駐車すれば良かったと後悔しました。駐車できないと困るので手前で妥協してしまったのですが、奥まで進んで奥から駐車地を探した方が良かったのかも知れません。

まもなくゲートです。

ゲート前です。私はここでチェーンスパイクを装着しました。だいぶ前に購入していたのですが、使うのは初めてです。

ゲート前を左に進みます。本当は進入禁止なんですね。そして、林道でなく作業道路であることを知りました。YTさん撮影。

林道(作業道路)は最初、何度もヘアピンカーブを繰り返しながら高度を上げていきます。チェーンスパイクは快適に歩けましたが、ゲートまでは車の進入があるので、凍結している場所が多かったのですが、ゲートからは雪はあるのですが、凍結していないので靴のままでも問題なかったようです。しかし、チェーンスパイクを履いているとゆとりを持って歩けます。

稲荷川展望台で少し休憩。日本最大規模だという石堤と山々が眺められます。左奥の高峰は前女峰のようです。右側の山は赤薙~奥社のようです。

展望台から10分ほど進むと、左側に雨量観測所があって、右に下りていく道がありますが、標識に従って直進します。

洞門岩に到着。ここで、アイゼンを装着。沢コースと林道(作業道路)コースに分かれますが、私たちは沢へ下りていきました。どれが洞門岩なのかわかりませんでした。

しっかりトレースがあるので迷うことはありません。

徒渉場所。数カ所徒渉が必要な場所があります。決まった場所はなく、踏跡をみると、色んな場所で渡っているようです。多少、流れに入っても、濡れることはありませんでした。

高巻きしました。石堤を巻いているようです。

徒渉。実際はもっと左を渡りました。

急な崖を上っている人がいます。ここを上ると林道終点です。

私たちは、崖に登らずに、沢に沿った踏跡を追ってみました。

きれいな氷柱がありました。

この奥には石堤が見えました。リーダーがルート確認に奥に入っていきましたが、私たちは手前で待機していました。

その奥の石堤。巨大ですね。YTさん撮影。

結局、石堤を上ることは難しそうだということで、折り返す事にしました。踏跡は氷柱見学のものだったようです。下り返すと先ほどの崖の右側を上る踏跡があったので、それに従って上りました。
その上には崩れかけた林道がありました。

林道終点に到着。林道(作業道路)コースでは1時間以上かかるそうですが、沢コースでは多少の寄り道があったにもかかわらず30分で到着。帰りも沢コースで戻ることにします。
林道終点からは手すりのある階段を慎重に下りました。
佳境が近づいてきます。

見事な氷瀑です。上の大石が気になります。

逆方向から見ました。

大勢の人が氷瀑を楽しんでいますが、写真中央右は氷柱が崩落しています。

崩落した氷柱。

その他氷瀑。


奥に雲竜滝が見えました。

滝への直登ルートは溶けてしまって、大きな穴が開いています。朝の車中で、リーダーがアイスクライミングで上って、我々はロープ確保で上ろうと話していたのですが、これでは直登は無理です。YTさん撮影。

高巻ルートで滝の直下へ行くことにしました。高巻ルートは不安定な踏跡ですが、結構人が多いので行き交うのが大変です。

最後は厚い氷の斜面を下りて滝の直前に下りていきます。氷は階段状に削られていましたが、アイゼンで慎重に下りました。

滝の左上の高台で休んでいるグループがいました。私たちもそこに上って休憩しました。そこが一番安全に思えました。

直登ルートを上から見ます。このV字谷を上る筈でした。

雲竜滝



高台から見た高巻きルート

滝の前で休む人

休憩中に3回、氷の崩壊する音が谷にとどろきました。早めに休憩を切り上げて戻ることにしました。
雲竜滝から下りてくると、たくさんの見学ツアーのグループが次々に到着しました。私たちが行き交っただけでも7-8人のグループで3-4組はいたでしょう。YTさん撮影。

林道終点で少し休みました。YTさん撮影。

そこからは来たときと同じ沢ルートを下りました。
洞門岩まで戻って振返ると荒々しい岩山が青空に映えていました。奥社の南側の崖のようです。

林道(作業道路)を一気に戻りました。途中、落石注意の場所があります。上を確認して早足で通り過ぎました。
ゲート前まで下りてくると、沢筋の道から単独の男性が戻ってきました。話を聞くと、沢筋の道はハイキングルートになっているが歩きづらいそうです。林道(作業道路)を歩いた方がましだと言っていました。
その男性は話し好きのようで、途中まで一緒に林道(作業道路)を戻りました。私は駐車地までチェーンスパイクをはいたままで歩きました。チェーンスパイクが快適なのを知りましたので、これから、使用が増えそうです。

駐車場に着きました。無事を神社に感謝してから帰路につきました。
今日の風呂は小倉山温泉です。疲れた足裏をしっかりともみほぐしました。

ゲート前の掲示を見ると林道(作業道路)は一般者通行禁止なんだそうです。しかし、その道を使用しないと私たちは雲竜渓谷に行けません。大勢のツアー客も同様です。確かに危険の多いルートなのですが、現在のような曖昧な対応で無くハッキリとした対応が望まれます。もちろん、今後もこの時期に氷瀑を見に行ける方向で対応して貰いたいのですが。
「この先は危険場所がたくさんありますが、通行を許可します。安全の保証はできません、自己責任での対応をお願いします。十分な装備とそれを使う技術が必要です。そうでない場合はガイド登山をしてください。」ということでしょうか。でも役所としては「通行を許可します。安全の保証はできません」と言うのは難しいのでしょうね。きっと。
大勢のハイカーが歩くので数カ所にトイレも設置してほしいと思います。有料でも仕方ないでしょうね。栃木県は山岳コースでのトイレが極端に少ないようです。保守を考えると難しいのは分かるのですが、何とかしてほしいと思います。

再訪の機会があれば、もっと早くに訪れたいと思います。
それともうひとつ。林道(作業道路)を歩いていると東側にきれいな尾根が続いています。奥社から南東に伸びて、外山に至る尾根ですが1度歩いてみたいものです。奥社側が厳しそうなので、外山から行けるところまで行って折り返しがよさそうです。1603地点あたりまで行ければ良いのですが。
調べてみると、歩いている人がいました。しかし、1983地点はかなりの難所のようです。危険なので詳細情報があまりありません。やはり私なら1603地点で折返しでしょうね。

カテゴリー: 日光 パーマリンク

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