2年前に山岳連盟主催の「岩登り講習会」で歩いた、中岩への岩稜ルートを歩いてきました。ロープ確保付きですが、私には結構ハードなコースです。中岩からは赤岩山まで尾根を歩いて、そこから南西の谷へ下って、林道を戻りました。
3人旅です。
中岩までの中間点。背中当山。
ルート数値
距離 5.5Km 累積標高 +530m,-530m 所要時間 6時間30分(休憩込)
行程
8:00 南登山口駐車場 8:20 – 8:45 滝神社 8:50 – 9:05 中岩尾根取付 9:20 – 11:48 背中当山 – 12:30 中岩 13:00 – 13:40 赤岩山 – 14:23 林道(風雷神社入口) 14:30 – 14:50 南登山口駐車場
経過
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2年前に山岳連盟主催の「岩登り講習会」で中岩南の尾根を上りましたが、今回、ベテランSTさんの指導で再度挑戦してきました。中岩南尾根の危険場所は、すべてロープで確保されての岩登りです。
8時頃南駐車場に到着。3段に分かれた駐車場ですが、5-6台がすでに駐車済みでした。簡易トイレがあります。ペーパーもあったとか。
舗装された林道を上っていきます。
3つの石祠がありました。頂上の神社の分社でしょうか。この前にも7-8台は駐車できそうです。
ここからは、2年前は沢沿いの山道を歩いたような気がするのですが、林道も上に伸びていました。
私たちは林道添いの道を進んだのですが、かなり荒れていました。
滝神社に到着。STさんは若い頃にここに潜り込んで泊まってクライミングに励んだそうです。
滝神社では、茨城から来たという男性がクライミングの準備をしていました。
岩下道を西に進みます。2年前はもっと暗かったと思うのですが、植林地の間伐が進んでいて明るく感じました。
岩下道の分岐を上に進んで、すぐ中岩尾根への取付きに到着。ヨコバイの開始地点です。
取付きで装備準備をして登攀開始です。
まず、STさんが登って、我々2人を確保してくれます。
ヨコバイは1ヶ所上の岩が出ているヶ所があって、それが曲者です。
ヨコバイ通過後、次の準備をしていると、中高年単独男性が我々を追い越していきました。かなりこのルートに慣れているようです。また、その先で、男女ペアに道を譲りました。
結局4-5ピッチに分けて、背中当山下の岩場上まで到着。2年前よりも、恐怖感は少なくなりましたが、途中何カ所かホールドに困る事がありました。STさんが上から「落ちてもいいぞ」と声をかけてきますが、いくら確保されていても、ここで落下を試す勇気はありません。そういえば、私はまだロープにぶら下がったことがありません一度安全な場所で経験しておきたいと思います。
途中の岩場からの風景。少し霞んでいますが、いい展望です。時々、パラグライダーが楽しそうに近くを飛んでいきます。
東方面。
背中当山。現在地番号13です。各所でこの標識を見ました。遭難者が多いということなのでしょう。
ここからは少しばかり狭い尾根を進みます。岩登りの緊張から解放されました。
中岩下の岩場。ホールドたっぷりに見えるのですが、最後に、根っこを掴む直前のホールドで苦労しました。
岩場を登ると、数分で中岩です。
中岩に到着。途中我々を追い越していった男女ペアが休んでいました。
ヨコバイから中岩までのルートには、現在クサリ・ロープはありません。かつてはあったそうなのですが、今は撤去されています。クサリをつけるかどうかは難しい判断だと思います。ただ、残置ハーケン・ボルトなどはあります。危ないとは知りながら、何度か掴んでしまいました。
私たちは、ロープ確保しながら岩場を通過したので多くの時間を要してしまいました。しかし、ゆとりを持って登ることができました。時間短縮するには、確保区間を短くする必要があります。そのためには岩稜歩きにもっと慣れる必要がありそうです。
ゆっくりと休んで赤岩山へ向かいました。
中岩のすぐ横に北の展望が開ける場所がありました。日光連山から那須までの眺望を楽しむ事が出来ました。その奥には南会津の山々が白く見えました。山容からして田代山と会津駒ヶ岳だと思います。
赤岩山までは私にとって、初めて歩くルートです。岩の多い尾根でした。
この先で、北側に薄い踏跡があったのでそれを追ってトラバースしたのですが、おすすめできません。ちゃんと尾根を歩いた方が安心です。
赤岩山の先に、南にジグザグに下る踏跡があったのでそれを追いました。その踏跡は、植林地内をパラグライダーのジャンプ台の近くを過ぎてから西に方向を変えて谷へと下りていきます。
谷まで下りてきました。左はすごい絶壁です。岩には苔も付いているので、さすがにここでは岩登りをする人はいないのでしょう。
林道に出てきました。風雷神社入口のようです。先ほどの赤い鳥居は風雷神社のものだったのでしょうね。
林道を東にすすむと、すぐパラグライダーの着地場がありました。練習場にもなっているようです。ジャンプ台まではモノレールで行けるようです。この先にもモノレールがありました。随分と盛んなようです。しかし、私が挑戦することは絶対にないでしょう。
約20分の林道歩きで駐車場に戻りました。
距離は短いですが、かなり疲れた山行となりました。