2017年 9月19-20日 妙高山・火打山

 花の時期には遅く、紅葉時期には少し早いのですが、妙高山・火打山へ行ってきました。燕温泉から入って、妙高山経由で、黒沢池ヒュッテに宿泊、翌日火打山に登って笹ヶ峰に下るルートです。
 花は思いのほか多く見ることが出来ましたが、山頂からの眺望が良くなかったのが残念でした。紅葉は始まりかけていました。さすが日本百名山、多くの登山者と行き交いました。
4人旅です。
天狗の庭の逆さ火打

ルート数値
19日 距離 9.2Km 累積標高 +1,630m,-680m 所要時間 8時間50分(休憩込)
20日 距離 14.0Km 累積標高 +840m,-1,470m 所要時間 8時間20分(休憩込)

行程
19日 燕温泉P 6:13 – 8:00 北地獄谷麻平分岐 – 9:05 天狗堂 9:18– 11:05 妙高山(南峰・北峰)12:05 – 13:10 長助池分岐 13:30 – 14:22 大倉乗越 14:34 – 15:00黒沢池ヒュッテ
20日 黒沢池ヒュッテ 5:50 – 7:05 高谷池分岐 7:10 – 8:20 雷鳥平 8:25 – 9:00 火打山 9:25 – 9:55 雷鳥平10:00 – 10:53 高谷池ヒュッテ 11:15 – 12:00 富士見平 – 13:20 黒沢橋 13:25 – 14:07 笹ヶ峰登山口

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色:19日のルート 青色:20日のルート

経過

18日の午後に出発し妙高高原に向かいました。夕食を摂ろうと、廻りを探したがなかなか食事の出来るところがありません。妙高高原は結構不便な所でした。なんとか食堂を探して生姜焼き定食で夕食を済ませて宿に向かいました。宿は関温泉に素泊まりです。古い宿でしたが温泉は良かった。
翌朝、数分で燕温泉に着きました。温泉入口の道路脇に駐車場があってトイレもありました。登山者はこの駐車場を使うようです。

燕温泉へ歩き始めます。

燕温泉。

コンクリート舗装の小径を奥に進むと黄金の湯がありました。麻平方面へは手前で右に入るようですが確認できませんでした。

先に妙高山が見えました。一番高く見えるのは妙高山山頂では無く北峰北東のピークです。その左に見えるのが妙高山南峰です。

コンクリート道の脇にはウメバチソウがたくさん見られました。どんどん登って行きます。

振り返ると滝が見えました。惣滝のようです。右上の尾根は神奈山の尾根です。

東方向に斑尾山が見えました。その先で霞んでいるのは岩菅山です。帰宅後確認。

入山者のカウンター。最近よく見ますがちゃんと管理されているのでしょうか。

道は細くなりますが、舗装されています。所々崖崩れの跡がありました。登山地図にも落石注意となっています。

歩き始めて約1時間で赤倉温泉源泉管理小屋に到着。水場もあって水量は豊富でした。道が狭くてもコンクリート舗装されていたのはこの小屋があるからなのでしょう。小屋の裏に露天風呂があるようなのですが未確認。

2つの滝がみえてきました。下が光明滝、上が称明滝です。光明滝の上まで行けます。

光明滝を上から。称明滝の下にも露天風呂があるということを帰宅後知りましたが、当然未確認。

滝上から少し戻って、山道を登ります。舗装はなくなりました。

源泉の最深部です。崖崩れしていましたが、私たちは写真の先を強引に登って苦労して山道に復帰しましたが、写真の場所で少し戻って上に向かった方が賢明だったと思います。

分岐道。右に進むとどこへ行くのでしょうか。

沢を渡って左岸に進みます。温泉成分なのでしょう、沢床が変色しています。この先で休憩しました。

麻平への分岐。

沢を右岸へ渡ります。沢水が白濁しています。

湯道分岐。血の池への分岐と書いてありますが、先ほどの麻平への分岐道とどこかで合流するのでしょうか。狭い範囲に3カ所も分岐があるので迷いそうです。

沢筋を登って行きます。この先で左に進んで、沢を離れます。

胸突き八丁の始まり。

胸突き八丁は岩の多い急な登りです。

「5合目」。

天狗堂に到着。赤倉方面からの登山道と合流。ここで大休止。

再度、歩き始めました。

光善寺池。

山道の掘り込みが深くなりました。

廻りにはダケカンバが多くなりました。

かすかに山頂が見えました。

風穴。

きれいなダケカンバ。青空に映えます。

ロープ場。

9合目からはクサリ場です。足場に穴が掘られているので登りではクサリが無くても大丈夫。

少し登るとトラバース。ここではしっかりとクサリを掴みました。

山頂方向。

標高2350m付近で西方向の視界が開けました。左奥は高妻山。中央奥の雲上に見えているのは白馬鑓ヶ岳~白馬岳の稜線のようです。

南峰直下は岩場を登ります。

岩場から白馬岳方面がみえましたが、白馬岳は丁度雲に隠れているようです。

山頂(南峰)到着。


南峰山頂。右奥が北峰山頂です。

北峰。南峰が9mぐらい高いようです。一等三角点もあります。

北峰から南峰を見る。

火打山方面。
奥の山は右から、火打山、影火打、焼山、金山です。手前の尾根は妙高山の外輪山で、なだらかなピークは三田原山です。雲の動きが速くてすぐみえなくなりました。

両方の山頂で約1時間休憩。
下山開始。
祠があります。

紅葉が始まっています。

妙高山の下りは急な下りです。

約1時間で長助池分岐に到着。大休止。
分岐から数分大倉乗越方面に歩くと沢があり水が汲めました。水量はかなりあります。
そこからはトラバースぎみに進みます。
左斜面から大量の落石が発生している場所がありました。上を確認しながら足早に通りました。

新しい落石もあるので要注意箇所です。振り返って。

トラバース道からはずっと長助池が見えていました。多分この写真がベストかな。

大倉乗越に到着。火打山方面。

振り返って妙高山。

休憩して黒沢池へ降りていきました。

ダケカンバの大木がありました。この辺りは積雪が多いはずなのですがしっかりと大木になっていました。

黒沢池への下りはぬかった場所が多くて閉口します。
黒沢池ヒュッテへ到着。ドーム型の山小屋です。三階建てで、私たちは2階で寝ることになりました。寝る場所は余裕があって好感が持てました。

夕食。山小屋ですから贅沢は言えません。カレーライスにポタージュスープ・煮物などです。ご飯だけはお替わり自由です。10数人の宿泊者。管理人は外人さんです。

19時には就寝。睡眠導入剤を服用したので早めに寝入る事が出来ました。しかし、24時頃に目覚めてしまいました。そこからは落語を聴きながら半分寝て、半分起きている状態でしたが、最初に寝られたので寝不足にはなりませんでした。

翌朝は4:30に起き出して、5時過ぎに朝食。なんとクレープ。お替わり自由。私はご飯・味噌汁・漬物が良かったのですが。
6時前に小屋を出発。東側から黒沢池ヒュッテを見下ろす。写真の池は黒沢池ではありません。黒沢池は一段高い場所にあります。この池の水は北に流れますが、黒沢池は黒沢の源流で、水は南へ流れます。

笹刈りが十分でない場所もあります。早朝は濡れそうです。私たちが歩いたときにはすでに何人かが露払い済みだったようです。

黒沢池と黒沢池ヒュッテ。高度を上げると妙高山も顔を出しました。

茶臼山に到着。平坦な山頂です。

北東は上越市、直江津方面です。佐渡までは見えませんでした。

東方面後方に苗場山が見えました。

木道を進みます。

こんな悪路を過ぎるとすぐ高谷池にでます。

分岐標識で高谷池にでました。高谷池ヒュッテは笹ヶ峰方向に1分。

高谷池。草紅葉が始まっています。

少し進むと、高谷池の後方に高谷池ヒュッテが見えます。

イワイチョウの葉が黄変していました。向かいは火打山。

ナナカマドの紅葉は早いですね。

天狗の庭。

逆さ火打。少し風があったのではっきりしませんが。

雷鳥平への登り。

雷鳥平。残念ながら雷鳥を見ることはありませんでした。

火打山山頂を目指します。尾根のハイマツは高さが1m以上あります。

山道の両脇には時期を過ぎた花がたくさん残っていました。

山頂に到着。誰もいませんでした。靄がかかって、眺望は良くありません。

焼山方面。焼山は登山制限がありますが、無くても登るのは大変そうです。

糸魚川方面。

南東。妙高山方面。手前のピークが雷鳥平です。

南。高妻山方面。

南西。鹿島槍・白馬岳などの北アルプスの山々が見える予定だったのですが、まったく見えません。途中出会った方の話によると早朝はきれいに見えたそうです。

少し下った場所で大休止。
天狗の庭、妙高山を見ながら下山。

雷鳥平から北東に延びる尾根。南側がひどく崩落しています。多分、雪崩が影響しているのでしょうね。この尾根を歩く人がいるのでしょうか。雷鳥平からこの尾根への入口辺りに赤テープがありました。

天狗の庭へ下る。ナナカマドの紅葉が見事。

まもなく天狗の庭。

逆さ火打。登りの時と撮影場所が多少ずれたようです。

高谷池に戻ってきました。

高谷池ヒュッテに立ち寄りました。大勢の登山者が休んでいました。

トイレを借りましたが、水洗で清潔でした。宿泊料も安いし、ドリンクも安い。なかなか予約が取れないそうですが、次回はこちらの小屋に泊まりたいものです。

笹ヶ峰へ下ります。
途中、火打山を振り返ります。

紅葉もいい感じ。

富士見平の分岐。

廻りにオオシラビソが増えてきました。

ここからかなりの急降下です。十二曲りの上が最もきつかった。段差もあります。しかし、十二曲りに入ると歩き安くなりました。このあたりから携帯電話が使えました。

黒沢橋に到着。

ここからは、傾斜の少ない木道歩きになります。木道には滑り止めにゴムが使われていて、少し足に優しいかなと思いました。

しかし、今までの下りでかなり足に堪えているようで、歩きやすい木道でも次第に足裏が痛くなってきました。

登山口に無事下山。

10分ぐらい待っていると、黒沢橋で連絡しておいたタクシーが到着しました。燕温泉まで向かいます。素泊まりした関温泉の宿で汗を流して帰路につきました。
今回の山歩きは、眺望には恵まれなかったのですが、天候には恵まれて、初めての妙高火打を楽しむ事ができました。今度は、七月頃の花の時期に訪れたいものです。山小屋も、山道も、滅茶苦茶混んでいるんでしょうね。

花は後日まとめます。

カテゴリー: 信越 パーマリンク

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