2024.11.15 奥秩父縦走後半2日目(雁坂小屋~笠取山~将監小屋)

雁坂小屋から、アップダウンを繰り返して、将監小屋まで。眺望を楽しめたのは笠取山で少しだけでした。誰にも会わない静かな尾根歩きだったのは予想外でした。。

笠取山から見た国師ヶ岳。見事な姿です。

ルート数値
距離12.6km 累積標高 +1,040m -1,230m 山行時間8時間10分(休憩含む)

行程
雁坂小屋7:05 – 7:55水晶山8:00 – 8:35古礼(これい)山8:40 – 9:58雁(がん)峠10:05 – 雁峠分岐10:20 – 10:54笠取山西峰11:22 – 11:30笠取山東峰 – 水干尾根分岐点11:45 – 黒槐(くろえんじゅ)の頭12:33 – 13:40唐松尾山13:55 – 14:42山の神土14:52 – 将監峠15:10 – 15:15将監小屋

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

雁坂小屋では何度か目を覚ましました。雨音や動物の気配に起こされました。朝になっても霧雨が降っているので出発を遅らせました。お陰で、出発時にはほとんど雨は上がりました。
雁坂小屋。

北側の霧は消えていました。

小屋から峠に戻らずに水晶山へ向かうショートカットコースを進みます。

倒木を迂回して、主稜線に到達しました。

水晶山への登り。

水晶山に到着。埼玉県の標識です。

古礼山(これいさん)への登り。

古礼山。標識は環境庁(古いですね)と埼玉県。標識を造るのはどこが予算を出すか取り決めがされるのでしょうか。

古礼山をトラバースするコースと合流。

霧の笹尾根。

燕山。今までの標識のローマ字記述によると「つばくらやま」と読むそうです。

雁峠への下り。笹の斜面をジグザグに下ります。

雁峠が見えてきました。

雁峠に到着。「がんとうげ」と読むそうです。「かり」と読んだり「がん」と読んだり、こんなに近くの地名なのにどうして読みを変える必要があるのでしょうか。天邪鬼な先人が我々を困らせてやろうといたずらを残したのかも知れません。

木製の格式のある標識は倒れていました。誰にも起こしてもらえないようです。もちろん、私にも起こしてあげる力はありません。

雁峠小屋。廃屋になっていました。近寄りませんでしたが、1番でも泊まれそうにありません。

笹を掻き分けて少し進みます。

「秩父山地緑の回廊」なのだそうです。

小さな分水嶺。3方向に水を分けるそうです。山梨側(富士川)、埼玉側(荒川)、東京側(多摩川)。

少し下ります。

錆びだらけの機械が捨てられていました。伐採時に使ったのでしょうか。

笠取山への登りが始まりました。

ここは埼玉県と山梨県の県境ですが、幅広く伐採されていて、その中に登山道が付けられていました。すぐ脇に別の踏み跡が出来てしまうようです。

笠取山に到着。西峰で山梨百名山の山頂標識がありました。

ここで眺望を楽しみながら休憩。とはいえ、遠方の山はガスに隠れています。

待っていると、少しガスが切れてきました。
西側に国師ヶ岳が落ち着いた立派な姿を見せていました。北奥千丈岳と合わせて双耳峰のように見えます。

富士山もやっと頂を見せてくれました。左のピークは大菩薩嶺でしょうか。

休憩後、東へ向かったのですが、すぐ岩の段差にぶつかりました。岩の隙間があるのですが、縦なのでうまく靴が置けません。左手を伸ばして木の細枝を掴み、右手で岩をプッシュして這いあがりました。手前で写真を撮れなかったので、岩の上で振り返って撮りました。

東峰に到着。こちらが笠取山の最高点なのだそうです。

笹の尾根歩きになりました。濡れた木の根が隠れている事があるので注意して歩かねばなりません。黒槐山(くろえんじゅ、2024m地点)の西側を歩いています。

「黒槐の頭」。槐はマメ科の大木だそうです。でもこの標識が付けられている木はマメ科には見えませんでした。黒槐山にはその木が生えているのでしょうか。

2044ピークへの登り。岩が多いピークです。

そのピークからの下りでは段差が大きくて苦労しました。下りてから振り返って撮りました。

唐松尾山への登り。

唐松尾山に着きました。視界も悪い地味なピークでした。

その山頂からは少し戻ってから南東に下ります。
「山の神土」分岐に到着。

笠取小屋からのトラバース道。随分しっかりと整備されているように見えます。稜線は笹の小径だったのですが。

白石山(和名倉山)への入口は笹に覆われていました。私の影の場所が入口です。

休憩後、将監峠を目指しました。

途中、「萬羽日出夫君ここに眠る」の碑がありました。昭和49年で18歳だと、私より1歳年下です。
どのような経緯で遭難されたか不明ですが山は怖い一面もあります。

将監峠に到着。

峠を下るとすぐ小屋が見えてきました。

小屋には管理人は不在でした。

出来れば小屋に泊りたかったのですが、雁坂小屋のように、布団を使わない避難小屋としての料金体系が無かったので(要するに素泊まりでは高いので)テント泊にしました。テント場はガラガラで、まだ数基しか設営されていません。水場は小屋横で豊富です。トイレも前に水場があるので、手洗いにも便利です。

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