奥秩父縦走2日目は国師ヶ岳・甲武信ヶ岳を歩きました。アップダウンが多く、倒木に邪魔されて疲労が蓄積して、まさに這う這うの体で甲武信小屋に着きました。
天気 晴れ
ルート数値 距離11.1km 累積標高+1,080m, -1,080m 所要時間 9時間50分(休憩込み)
行程 大弛小屋5:40 – 夢の庭園 – 北奥千丈岳8:45 – 10:31東梓 – 12:40富士見12:50 – 14:50甲武信岳15:00 – 15:30甲武信小屋
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
略
経過
大弛峠でGPSの電源を切るのを忘れていたので、2日目の途中で、電池が切れて、ログ記録ができませんでした。帰宅後調べると両門ノ頭の南で記録は停まっていました。そこから甲武信小屋までは写真時刻で行程を決めました。ルート数値は同じコースを歩いた人のデータと結合して算出しました。
朝は、4時前に起きました。大弛小屋の前に張っていたテントを撤収して計画より早めに歩き始めましたのですが、他の皆さんは早めに歩き始めたようで、私たちは最後のグループでした。
最初は階段だらけのコースです。残雪があるのでチェーンスパイクを最初から履いています。
ザックをデポして夢の庭園に寄りました。「夢」ではなかったですね。
昨日歩いた尾根が見えました。金峰山の五丈岩も見えます。左の白い峰は北岳・間ノ岳のようです。
戻って,国師ヶ岳を目指しました。朝の富士山はくっきりと映えていました。
その先で、またザックをデポして北奥千丈岳に立ち寄ることにしました。
北奥千丈岳にはすぐ着きました。ザックの重い荷物が無ければこんなに歩きやすいのかと実感します。
北奥千丈岳は奥秩父最高峰なのだそうです。山頂の南に廻ると、金峰山・南アルプスの山々が見えました。
右の黒く見えるのは甲斐駒ヶ岳、中央の白峰が仙丈ヶ岳、左が北岳です。
少し休んでいると、そこから南へ下るというオジサンが居ました。
分岐に戻ってザックを背負いました。
国師ヶ岳。富士山の眺望が見事です。
その先で、登山道が分かりづらい場所がありました。踏み跡に釣られて北への尾根に入りそうになりました。
シャクナゲで踏み跡が隠れている場所もあります。その先で北に方向をかえるのですが、そのことに気を取られすぎるとルートミスするかも知れません。方向転換の場所にはしっかりと標識があり間違えないようになっていました。
国師のタル手前で残雪は消えました。倒木が増えてきました。まだ片付けられていないものも多く、新しい倒木もあります。
両門ノ頭から下って大きく登ると、大岩壁の上にでました。眺望は良いのですが、その右下は地獄です。
やっと甲武信ヶ岳が見えました。左のピークです。中央は木賊山で、右の凸凹尾根が鶏冠尾根のようです。
次第に疲れてきて、昨日の寝不足も祟って眠くなりました。
富士見に着いた時は、倒れ込んでしまい、ザックを枕に少し寝入ってしまいました。
水師に到着。標識が見つからないほどの変哲もないピークでした。でもここでも一休み。たびたび休むのでなかなか進みません。でも休まないとダウンしそうでした。昨日は肩が痛かったのですが、今日はそれよりも脚の筋肉が疲れ切っていました。
ここで、Nさんがダウン。回復しないので、空身で登ってもらうことになりました。ガレ場の登りです。
山頂で休んでいる内に、YGさんがザックを回収してくれました。見事な体力です。
本来ですと大勢で賑わう山頂なのでしょうが、神戸からやって来たという二人組と他に数人の静かな山頂でした。15時近いのですでに小屋に入っているようです。
富士山は霞んでいます。
多めに休んで、ゆっくりと小屋へ下っていきました。Nさんもザックを背負うことができました。
甲武信小屋のテント場は小屋の東斜面に段上に広がっています。私達は一番上段の奥にテントを張りました。設営後、昨日は全くお酒を飲まなかったのですが、ビールを飲むことにしました。実にうまかった。
トイレは小屋内にあり、適度に清掃もされていたので、昨日はまったくでなかったのですが、なんと2度も大きい方を排出できました。少し身軽になりました。ただ、和式なので立ち上がるときには苦労しました。
明日の目的地をどうするかを話し合いました。計画では笠取小屋まで行く予定です。ロートル二人もそれに同意しましたが、結果は雁坂で早めに打ち止めとなりました。