黒斑山へ雪山を楽しみに行きました。浅間山の雪は少し多めだったので、ガトーショコラというより、生クリームたっぷりという感じでした。蛇骨岳まで足を延ばしましたが、そこからの眺めも素晴らしいものでした。晴れて丁度良い気温で雪山歩きを楽しめました。
ルート数値
距離8.1km 累積標高+785m, -790m 所要時間 5時間15分(休憩込み)
行程
車坂峠登山口8:45 – 10:25槍ヶ鞘10:28 – 分岐10:30 – 10:40トーミの頭10:50 – 11:10黒斑山11:12 – 11:40蛇骨岳12:20 – 12:54黒斑山13:00 – トーミの頭13:12 – 分岐13:17 – 14:00車坂峠下
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
略
経過
私の所属している山岳会に入会希望しているXさんとは、前回、寺久保山へ行きましたが、雪山も歩きたいということで黒斑山へ行くことにしました。SKさんがたててくれた計画へ紛れ込ませてもらいました。
小山を5:20分過ぎに出発。久しぶりに真暗な中での出発です。田沼でSKさんたちと合流しました。YNさんとは昨年の北海道山行以来です。途中、車窓から見える浅間山は真っ白でした。期待が持てます。佐久北ICで高速を下りて車坂峠へむかいましたが。峠への道は雪は少なく、ほぼ凍結もない状態でスイスイと登ることができました。ビジターセンター横の駐車場は満車でした。さすがに人気の山です。少し、先に進んで、路側帯に数台駐車している場所に1台分の空を見付けてそこに潜り込みました。
久しぶりの雪山なので準備が大変です。一応、前日に、アイゼンを靴に合わせてサイズを調整したり、スパッツを付けてみたりして、少し慣れてきた筈なのですが。それでも時間がかかります。
準備完了して、峠に向かいました。こちらは少し凍結しているので慎重に歩きました。
ホテルのトイレを借りて、登山口に向かいました。富士山が見えました。
登山口で、ASさん夫妻と合流して、総勢6名のパーティで歩き始めます。積雪は20cmぐらいでしょうか。5年前に来た時には、ここには雪がありませんでした。
最初の小ピークからの下りは慎重に下りました。まだ、アイゼンを装着していませんが、そんな所で尻もちをついたのでは様になりませんから。
1時間程歩いて体が温まってきました。見晴の良い斜面で一休み。
高峰山の先に北アルプスが見えました。乗鞍から穂高、大キレット、槍ヶ岳、鹿島槍まで見えました。
篭ノ登山の右奥には妙高・火打。そして少し手前に四阿山が見えました。
積雪にポンポンのような形状で、尖った氷が付いていました。木の枝に霧氷が付くことがありますが、積もった雪にも付くことがあるんですね。
噴火シェルター。通常の避難小屋とは違って、通り抜けできるようになっています。
そこからすぐ槍ヶ鞘に到着。正面に浅間山が登場しました。きれいに冠雪しています。
右は浅間山南の剣ヶ峰。かつてSTさんと登りましたが、昨年、STさんが登ろうとしたら火山館で止められたそうです。火山規制の為か、自然保護の為かはわかりません。
少し下ってから登り返します。右下は脆い崖なので気が落ち着いていられません。
黒斑山山頂をめざします。崖上の樹林の中を進みますが、それに雪がしっかり付いていい景色です。
山頂部には、噴火観測施設とドコモ・AU・ソフトバンクの電波塔があります。協力して施設を利用すれば無駄がないのにと素人は思いますが、色々と難しい問題もあるのでしょうね。きっと。
山頂では大勢の登山者が休んでいました。登山者が切れた隙にシャッターを押しました。
蛇骨岳までは樹林帯が多いですが、何度か樹林を出て、崖の上を歩きます。浅間山の景色に見とれていると、踏み抜いてバランスを崩すことがあるので要注意です。
蛇骨岳の山頂標識。手前にもう少し高い場所があるのですが、登山者の都合を考慮してくれているのでしょうか。広くなった場所に標識がありました。
そこからの眺望はすばらしかった。来て良かったと思います。
四阿山。
多分、谷川岳が見えているのでしょうがよくわかりませんでした。
北の降り口まで行ってみました。仙人岳・鋸岳方面が見えましたが、もうその先に足を延ばす気にはなりません。
景色を楽しみながら大休止してから下山開始。黒斑山までは少し登りになります。
黒斑山山頂で一休みして、一気に下りました。
トーミの頭からの下り。
ここで、右に入って中コースを下りました。中コースはアップダウンがないので楽に下れます。
ところが、日頃呑気な歩きしかしていない私には少しスピードが上がりすぎたようです。そして、慣れない雪山歩きで脚が疲れていたようです。足が攣りそうになりました。メンバーに声を掛けて芍薬甘草をのみました。この薬をのむのは久しぶりですが、おかげで、痙攣をおこさずに下ることができました。
作業道にでると間もなく終点です。
車坂峠の少し下に下りてきました。車道に下りる前にアイゼンを脱ぎました。
車に戻って靴を履き替えている時にまた攣りそうになり、おまけに何度も。痙攣まではしませんでしたが、脚はかなり疲れているようです。。
その後、峠のホテルの風呂で汗を流しました。下山してきた若者で賑わっていました。湯に浸かって、脚をマッサージしたりストレッチしたりして疲れをいやしました。お陰で、帰宅後は筋肉痛になることはありませんでした。
今回は雪山を楽しむことができました。でも、本当に人が多い山です。雑誌に「雪山入門の山」のように取り上げられることが多く、東京から直通バスもあるようなので、人気がでてきたのでしょう。でも、トーミの頭で滑落事故もあったようです。山はどこでも危険が一杯です。でも楽しい場所です。