金精峠から前白根山を往復しました。最近は6月にこの辺りを歩くことが多く、花を楽しめるコースだと思っていましたが、7月になっても別の花が咲いている良いコースだと再認識しました。尾根ではハクサンシャクナゲが見頃で、前白根山ではコマクサを見ることができました。
ルート数値
距離9.9km 累積標高+1,200m, -1,200m 所要時間 8時間5分(休憩込み)
行程
金精峠P7:05 – 7:38金精峠7:45 – 8:38金精山8:48 – 9:47五色山10:05 – 10:36前白根山10:55 – 11:30五色沼東湖畔11:45 – 五色山沼分岐12:05 – 12:50五色山13:00 – 13:50金精山13:56 – 金精峠14:40 – 15:10金精峠P
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
略
経過
小山を5時に出て、金精峠駐車場には7時前に着きました。すでに6-7台が駐車しています。良い天気です。
今日は日光警察の登山パトロールがあるそうで、元気の良さそうな青年が準備していました。私達が先に出発。
でも正規の登山道も崩落地を横断します。来るたびに少しづつ変わっているような気がします。ということは毎年壊れるので修繕しているということなんでしょうね。
まもなく金精峠です。梅雨とは思えないいい天気です。青天に赤い祠が合います。
歩き始めるとすぐ右側に四郎岳を眺めることができました。今年は四郎沢に行く予定だったのですが、天気が悪く中止になりました。
登山道脇には白いシャクナゲがたくさん咲いていました。ハクサンシャクナゲです。アズマシャクナゲの花は完全に終わっていますが、ハクサンシャクナゲは丁度見頃でした。
登山道が少し崩落していました。上に掴める木の根があったので何とか通れました。
金精山の北側は急傾斜の悪路が続きます。ロープ、ハシゴが設置されている場所が何か所もあります。
傾斜が少し緩むと、またハクサンシャクナゲが増えてきました。咲き始めの花が増えてきました。
東の眺望が開けています。
男体山と裏男体の山々。左から太郎山、女峰山、小真名小山、大真名小山、男体山。
金精山から南へ下る道は定まった道がわかりづらく、あちこちに踏み跡がありますが、コルまで下ると分かりやすい登山道になります。
ベニサラサドウダン。
ミツバオーレンの実。この時期だから見られたのでしょう。初めて見ました。
笹の斜面を登ります。かつて残雪が多く、登りに苦労したことがありますが、今回は、日差しの強さに参りました。
笹に花が咲いています。この辺りの笹も枯れるのかもしれません。
笹の花。
多分、ホツツジだと思うのですが。花が咲いてくれないと断定できません。
休んでいると登山パトロール隊がやってきました。リーダーらしき男性の腰にはたくさんのガチャがぶら下がっていました。装備で何キロあるのでしょうか。安全登山と行方不明のフランス女性の情報収集への協力を要請されて、ポケットティッシュをいただきました。
山頂でタカネニガナ。
山頂で登って来たオジサン二人にシャッターを頼まれました。各自のカメラだけでなく、スマホでの撮影も頼まれました。近頃はオジサンでもスマホでSNSとやらをやっているのでしょうね。
コマクサは咲いてから少し経っているようで、花に艶がありませんでした。でも、株数はかなりあります。特に西側のザレた斜面の下にはかなり咲いているようでした。そこまでは行けないので、上から眺めるだけですが。
コマクサ。
白錫尾根への下りでもコマクサが咲いていて絶好の写真スポットになっていました。
白錫尾根に降りてくると、シロバナヘビイチゴの群落がありました。
沼に下りてきました。あれ、水場を見ませんでした。以前、そこで水を飲んだことがあるのですが。水音は聞いたような気がします。
五色沼の北側にはシラネアオイの保護地がありました。かつてシラネアオイが繁茂していた場所に人手で移植して保護しているらしいです。花の季節に来たいものです。鹿の保護柵がありました。
約20分で尾根道に合流しました。
1輪だけ、エゾウサギギクが咲いていました。ウサギギクは葉の付き方が対生らしいのですが、これは互生でした。情報によると「エゾウサギギクは上部は互生」となっていたので、エゾウサギギクだと思います。
ちなみにハクサンシャクナゲとアズマシャクナゲの違いは葉の裏を見るとわかるそうです。
アズマシャクナゲの葉の裏はスポンジ状の茶色い毛がたくさん生えていますが、ハクサンシャクナゲにはそれが無いそうです。
今回見たハクサンシャクナゲの葉裏。
さあ、下山開始です。あと2時間で下山です。
湯元温泉と男体山、裏男体。
登山道で鹿が笹を食べていました。声を掛けてもどいてくれません。手ばたきして、やっと動いてくれたので通過できました。
金精山山頂で最後の休憩をしてから下り始めました。
ハリブキ。葉に針があって触ると痛いです。
下から女性の声がしました。下りると登山道に年配の男性が横たわっていました。頭が血だらけでしたが、血は止まって意識もあるようです。すでに救助要請をして待っているのだということでした。
私達は下山続行しました。下山すると、駐車場は緊急車両が到着しており、屈強の若者が次々に登っていきました。やがてヘリも上空を旋回しはじめました。登山パトロール隊が先に到着したのかもしれません。
下山後は「ヤシオの湯」で汗を流してから帰路につきました。夕方に宇都宮では大雨が合ったそうなのですが、その前に通過できました。