今年はアカヤシオの花が一段ときれいに咲いているという情報があったので、アカヤシオの名所、袈裟丸山へ行ってきました。南東尾根で登り、弓の手コースで下りましたが、素晴らしい花の咲きようでした。アカヤシオは近年にない盛況ぶりでした。
3人旅です。
ルート数値
距離10.4km 累積標高+1,020m, -1,020m 所要時間 8時間10分(休憩込み)
行程
駐車地7:25 – 折場橋7:30 – 8:00(1317地点)8:10 – 南東尾根に乗る9:35 – (1701地点)10:10 – 一般道に合流11:13 – 11:20 前袈裟丸山 11:45 – 12:35避難小屋12:42 – 13:00小丸山13:10 – 13:53(1607地点)14:00 – 賽の河原14:20 – 折場登山口15:23 – 15:35駐車地
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
略
経過
例年だと中旬にアカヤシオの見頃が来るはずなのですが、今年は4月下旬から咲き始めているという。GWは混むので明けたらすぐ行こうと予定していたのですが、天気が悪くなりそうなので急遽5日に行く計画をたてました。
折場登山口へは小山からだと日光周り、粕尾峠経由、桐生回りどのルートでも大差ありません。朝は一番気楽な日光周り、帰りは混雑回避の為に北関東道経由で栃木ICに廻ることにしました。
朝5時過ぎに小山を出て、新4号、宇都宮、日光自動車道経由で足尾に入り、沢入から山道に入りました。狭い山道ですが、通行に支障はありませんでした。対向車もなく、難なく折場登山口に到着。登山口前の駐車場は満車で、路肩への駐車も始まっていました。少し下って、広く10台以上は停まれそうな空地に駐車しました。他に1台も駐車していません。
ひとまず、折場橋まで下ります。そこから右岸を少し入ってから尾根に取り付きました。傾斜のきつい尾根です。
すぐ、大岩にぶつかります。MTさんが右側を偵察に行きましたが、すぐ諦めて、左へ進みました。
大岩の左にも大岩があって、その間を這い登りました。落葉が多く、足元も安定しません。
大岩の上からはミツバツツジが見頃になっていました。しばし、撮影タイムとなりました。
その上にはまた大岩があり、右側にトラロープが掛かっていましたので、そこから登りました。
その大岩を登ると、展望が開けます。シャクナゲが咲き始めていました。
その少しさきが、1317m地点でした。小休止しました。
少し下るとシャクナゲの群生地があり、満開でした。
その横は小さな展望台になっていて、弓の手コースが良く見えます。
そして、手前には岩場の先に一本の松が見えました。マツクイムシに負けずに良くぞ生き残ったものです。
その先のミツバツツジが咲く尾根を少し進むと林道に合流しました。
林道の左手は土手のようになっていて、それは南東尾根から派生する尾根に続きます。
その尾根はミツバツツジが満開から蕾のものまでありました。シロヤシオも咲き始めています。
標高1400m辺りからツツジは消え、笹尾根となります。高くても腰までですから、苦にはなりません。
標高1500mを過ぎるとアカヤシオがでてきました。最初は薄いピンクで、少し見頃を過ぎているようでした。下は低い笹が続きます。
赤城が見えました。今日は曇り予報だったのですが、随分と良い天気になりました。
標高1600mからは特に見事なアカヤシオを見ることができました。
まもなく、1701地点です。この辺りからコメツガなどの針葉樹もでてきます。
その先で小休止。
その先もアカヤシオは続くのですが、標高1730m辺りで急に笹の丈が高くなりました。でも高いのはここだけでした。
右前方に男体山が見えました。こちらから見るといつも見る男体山とは少し違った姿です。先が少し尖って見えるのが面白い。
左隅は白根山で、中央のなだらかに見えるのが庚申山です。庚申山は岩場の印象が強いですが、こちらからみると横根山のようななだらかな山に見えます。その右奥のなだらかな山は大平山で足尾側が茶色く見えるのが心配です。
まもなく前袈裟丸山手前のコルです。この尾根の最後のアカヤシオです。
南東尾根を振り返ります。右側(西側)にアカヤシオは多く見えます。
笹の斜面を登ります。踏み跡は分かりづらいですが、登れば登山道にでるはずです。
登山道に出ました。丁度、下山している登山者が居て、私たちを怪訝そうに見ていました。
前袈裟丸山山頂に到着。登山者が少ないのに驚きました。土曜日なので人で溢れていると思ったのですが。
北側の見晴らしの良い場所へ行くと数人登山者がいました。
北側の袈裟丸連峰。この手前下に八反張があります。
袈裟丸から皇海山・白根山。皇海山手前右の鋸山が鋸のように見えました。地図で確認すると、鋸山・剣の山・熊野岳が固まって鋸のように見えるようです。
後袈裟丸の左手には至仏山・武尊山が見えます。上越国境の山々はまだ雪山です。
山頂で小休止して下山開始。
登って来た南東尾根がピンクに染まっていました。
その先は一般登山道ですが、急斜面をほぼ真っすぐ下るので、随所に大きな段差があります。段差は木の根っこや笹に掴まってくだりました。
1685地点のトラバース。ミネザクラが咲いていました。
避難小屋前で再度休憩してから小丸山へ登りました。左にはアカヤシオが見事に咲いていました。
MTさんが崖上の花を撮ろうとしています。怖がりの私は近づけません。
振り返ると袈裟丸連峰が見えました。左から後袈裟、中袈裟、1957m三角点峰の南峰、
三角点峰のようです。最高峰の奥袈裟は三角点峰に隠れているようです。
この山頂では磁石が狂うことが知られている。確かに中央の石の上にコンパスを置くと磁方位が逆転している現象を確認できました。その岩は磁場を帯びているようです。
下山開始すると、アカヤシオが咲き誇っていました。東側も西側も花は多いのですが、西側のほうが少し多いような気がします。
そこから南西に尾根が伸びていて、その尾根もアカヤシオが多いようです。いつか歩いてみたいと思います。
少し進んで二子山への尾根にはカラマツが多いのですが、アカヤシオのピンクとカラマツの若葉の色がよく合います。
カラマツ林を進む。この辺りは山ツツジが多く、ツツジ平と呼ばれていました。でも、最近はツツジ平というともう少し南の1549地点を差すのだそうです。
そこからはミツバツツジが見頃になりました。最初は蕾が多いのですが、標高が下がると満開のものもありました。シロヤシオも咲き始めていました。
無事、折場登山口まで下りてきました。まだ、山に残っている人はかなりいるようです。
駐車地へ向かいます。崖の上にもミツバツツジガ咲いていました。
今回の山歩きはとにかく花、花、花の歩きでした。距離は10Kmを越えて累積標高もそれなりにあり、それなりに厳しいルートなのですが、疲れはあまり感じませんでした。
下山後は、水沼駅の温泉で汗を流して、藪塚IC,栃木IC経由で戻りました。GWの渋滞を避けるためだったのですが、大きな渋滞に巻き込まれることなく小山に戻ることができました。