2023年03月04日かまど倉尾根南北縦走

三ノ宿山・六郎地山尾根踏破の第一弾です。尾根端の大関から尾根に取り付き、かまど倉経由で松阪トンネルに下山しました。取付では想像以上の笹薮に悩まされました。また、最初の岩場では非常に厳しい土壁を登ってしまい、通過に苦労しました。おまけに、花粉が歩くたびに舞い上がりました。
MTさんとの二人旅です。

この右壁を登って苦労しました。

ルート数値
距離8.3km 累積標高+970m, -870m 所要時間 6時間15分(休憩込み)

行程
駐車地7:05 – 341地点8:05 – 天狗山分岐8:30 – 8:47天狗山8:57 – 天狗山分岐9:13 -(岩場)- 360m峰9:45 – 398m峰10:56 – かまど倉南下11:25 – 11:40かまど倉12:10 – 377地点12:52 – 13:20駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたルートです。ルートミスをした場所も分かります。

経過
 以前より考えていた三ノ宿山・六郎地山尾根踏破の第一弾です。尾根端を南の大関とすると、かまど倉の岩場を通過しなくてはならないので、私は、ずる賢く、東の板荷を端と考えることにしていました。その方が距離も短くなって歩きやすいと思ったのです。でも、MTさんが大関から歩きたいとのことなので、ずるをせずにすみました。計画では、羽賀場山の東の486.2三角点峰まで歩こうとしたのですが、前日にMTさんが確認すると、片山から北に延びる林道が途中からダートになって、RV車でないと通行が難しいようなので、松阪トンネル東口近くの空地をデポ地としました。岩場通過で手間取りかつ疲れもでてきたので結果的には良い判断でした。
 6時に国分寺で待ち合わせて鹿沼へ向かいました。まず、トンネル東口にMTさんのRV車をデポしました。そこから大関の出発地点に向かいました。
路肩の広くなった場所に駐車させてもらいました。

切通しに作られた階段を上ると、そこは墓地でした。その裏から尾根に取り付きました。濃い笹薮でした。

少し、藪が薄くなって喜んだのですが、

また、濃くなりました。

尾根形がハッキリすると藪はなくなりました。

今回の主稜線への登り。

主稜線にのると、左に二股山が見えました。分かりやすい山容です。

左手奥に、かまど倉が見えました。

341m峰からはかまど倉の右に、女峰の東、「一里ヶ曽根」が見えました。まだまだ雪山のようです。

簡単な岩を登ると、

天狗山への分岐でした。天狗山を往復することにしました。
天狗山への尾根は岩っぽい、少しアップダウンのある尾根です。最後は少し急登でした。

天狗山には四等三角点があります。

RKさんの標識

古いですが山名板もありました。

石祠は壊れてしまって屋根部分が落ちていました。

その先にもしっかりとした踏み跡がみえます。この山頂へ登ってくる人は結構いるようです。
少し休んで折り返しました。
右にかまど倉。こちらからではきれいな双耳峰に見えます。実際は左側が20mぐらい高い筈なのですが同じように見えます。

分岐に戻ってきました。往復休憩込みで45分かかりました。
少し西に進むと、大岩にぶつかります。とても登れません。左に巻くというネット情報を読んでいたので、左に進みます。

左に回ると、踏み跡は先に続いているように見えました。しかし、その先は小さな谷でその先で小さな尾根にぶつかるようでした。その尾根にも大岩が見えました。先に進むより右の壁を登ったほうが良いように思えました。
しかし、非常に厳しい土壁でした。途中でホールドを探して思案していると、先に上に辿り着いたMTさんがスリングを投げてくれました。
お陰でなんとか岩の上に登りきることができました。
後悔先に立たずですが、この壁を登る前に巻き道をもっと確認すべきでした。多少ですが情報はあったのですから。帰宅後、再確認すると、結構詳しく書かれていました。左の踏み跡をもう少し進むと赤ペンキマークがあったようです。また、すぐセルフビレイできる状態で登り始めるべきでした。
もちろん、一人では絶対登らない土壁です。登らなくてはならない場合は撤退したでしょう。

そこから急な尾根を登ります。

そこでルートミスをしてしまいました。難所を通過して安心しすぎたようです。気が付くと、右に集落が見えました。右には見えないはずです。よく見るとその上に二股山が見えるではないですか。
折り返して正しいルートにもどりました。
尾根にサカキが目立つようになりました。

その先で小休止。今回のルートではテープは少ないのですが、赤ペンキのマークがありました。

その先で、5年前に歩いた尾根に合流しました。
398峰への登り。

398峰の北のコルに道祖神がありました。5年前には気付かなかったようです。ここには東西の村をつなぐ峠があったのですね。

少し登ると大きな岩がありましたが、これは直登できます。

その先で、かまど倉南壁の大岩にぶつかります。

大岩の下に標識がありました。これも5年前には気付きませんでした。「かまど倉洞窟」があるらしいです。そこへ行く余裕はありませんでした。帰宅後調べると、左に入って少し登ると大きな洞窟があるようです。地形図の崖マークの辺りなのでしょう。展望台の石祠の下らしいです。

5年前は少し右に入って、大岩の右横のルンゼをロープ確保してもらって登りましたが、今回は右へ大廻りします。

この谷間に入っていきました。標識もありました。

かまど倉山頂に到着。

三角点の横に可愛い地蔵様が置かれていました。

山頂の少し西の日当たりで大休止。展望台までは行きませんでした。
下山は松阪トンネル方向に下りました。

急な尾根を下ると、狭い尾根を遮っている大岩がありました。烏帽子の形に見えるので「烏帽子岩」としましょう。

烏帽子岩は右側を通過できました。
すぐその先にももっと大きな岩があります。情報では古いロープがあるという事でしたが、新しいトラロープが追加されていました。
ロープを掴んで岩に取り付きました。この山の岩は堅くしっかりしていて、ホールドもたくさんあるので登りやすい岩です。もちろん、傾斜がきつくなるとクライミング素人の私には登れませんが。

左下に松阪トンネルの西口が見えてくると、まもなく鉄塔が見えてきました。鉄塔下へは急な下りでした。

377地点付近。

その先で尾根を横切る林道がありました。

もう少し先まで尾根を進みました。
林道から2つ目の枝尾根を東に下りました。枝尾根の左下には作業道がありましたが、そのまま尾根を下る事にしました。

枝尾根を10分程下るとトンネルの東口にでました。最後は少し藪っぽくなりましたが、難なく車道にでることができました。写真では道が2つ見えますが、左の悪路の方へでてきました。

デポしておいた車に戻ることができました。

下山後は、大関に止めてあった車を回収して、鹿沼温泉へ向かいました。そこで汗を流して帰路につきました。
今回は、いろいろと反省点もあった山歩きでしたが、充実した歩きができました。

カテゴリー: 前日光・県央 パーマリンク

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