2022年12月24日 湯元小峠

雪山体験で湯元から切込・刈込湖を目指したのですが、大雪の為小峠折り返しとなりました。止まない雪と低温の山行は初めての経験です。課題も残る山歩きとなりました。でも、パウダースノーを踏み入る歩きは楽しいものでした。

小峠で休憩中に粉雪の襲撃を受けた。

ルート数値
距離4.7km 累積標高+470m, -470m 所要時間 3時間10分(休憩込み)

行程
湯元駐車場P8:30 – 8:48源泉登山口 – 9:10国道脇広場9:17 -10:17小峠10:37 – 11:15国道脇広場 – 11:26源泉登山口 – 11:40駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

経過

所属する山岳会恒例の年末雪山山行です。最初は五色山の予定だったのですが、大雪予想で、菅沼まで行けても帰れないかもしれないと目的地変更することになりました。それで、高山が候補となり、直前に切込・刈込湖に決まりました。高山はトラバース地点で雪崩の危険があり、その地点を避けるためには尾根を登らねばなりませんが、降雪が多いと尾根の急登も厳しいという事です。参加メンバーの大半が老体なのですから致し方ありません。

清滝ICの先で小山発と鹿沼発のメンバーが集合。日光に入って粉雪が舞い始めたのですが、この辺りでは本格的な雪になってきました。いろは坂は多少の積雪と凍結がありますが難なく登れました。奥日光に入ると積雪量は増えますが車の走行には問題ありません。湯元に入るとますます雪は多くなります。駐車場は除雪されていないので20cmぐらいの積雪でした。
雪は粉雪ですが、際限なく降ってきて、準備中に車内に吹き込んできました。久しぶりの雪山なので準備にも時間がかかります。それを想定して前日に訓練してきたのですが、それでも手袋をしての動作は時間がかかります。
さあ、出発です。

温泉街を源泉に進みました。温泉寺から行こうとしたのですが、参道の雪が多かったのであきらめました。
湯元温泉源泉

源泉の横に登山口があり、そこから国道までジグザグに急傾斜を登ります。遊歩道なのですが、雪に埋もれているので、急に土留階段や石が出てきて驚きます。

ここを登っている時に私は手指が異常に冷たく痛いのに気づきました。手袋を厚手のものに交換しました。その時は準備の時に濡れたのが原因だろうと思っていました。
国道120号を渡った広場で小休止。

ここから蓼の湖へのスノーシュールートに入る予定でした。でも、入る踏み跡がありません。テープもありません。まだスノーシュールートが確立していないのだろうと、夏道を進むことにしました。下山後調べると蓼の湖へは夏道を入ってすぐ谷に下るようです。でも、下山時にもそこには踏み跡はありませんでした。

夏道は雪に覆われています。雪上のかすかな道形を追います。トラバースルートなので右上からの雪崩が怖いのですが、ひとまず安定しているようです。カメラは今回もザックのショルダーベルトに収納していたのですが、それを取り出してシャッターを押すのは厄介でした。おまけにゴーグルをしていたので手元が見づらいのです。それで、写真はかなり少なくなりました。途中からカメラは上着の胸ポケットに入れるようにしたのですが、今度は体の暖かさでレンズが曇ってしまいました。上手くいきません。
とにかく小峠までやってきました。

雪を避けて岩陰で休むことにしました。八甲田死の彷徨のような有様です。

少し風が吹くと木に積もっている粉雪がまとまって襲ってきました。

切込・刈込湖まで行く予定だったのですが、ここで折り返すことになりました。

下山し始めてすぐ、私の手指の痛みが再発しました。こう交換する手袋はありません。凍傷になっては大変ですから、歩きながら必死に指を動かしました。そのお陰か、30分ほどすると痛みは消えました。久しぶりの雪山ですが、次回までにこの対策が必要だと思いました。

一気に下山。下山は早かった。

源泉まで下りてきました。

今日、山で会ったのは、登りで私たちを追い越していった男性単独者と下山時に会った男女ペアだけです。休日なのでもっと多くの登山者が集まると思ったのですがこの天気で諦めた人が多かったのでしょう。
下山後、雪はますます勢いを増してきました。日帰り温泉で温まっている時も吹雪のような粉雪が舞っていました。
帰路では、朝以上に神経を集中して運転しました。いろは坂ではほぼローギアのままでした。
自動車道に入ると雪は途端に少なくなってやがて乾いた道になりました。日光でも奥と下では大違いです。
少し日和った雪山歩きでしたが、この天候を考えると致し方ありません。
蓼の湖のスノーシュールートには再挑戦したいと思います。

カテゴリー: 日光 パーマリンク

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