2022年09月26日 嵩山(たけやま)

中之条町の嵩山に行ってきました。ごく短いルートなのですが、三十三観音を探しながら、コースタイムの倍の時間をかけてゆっくりと岩場・クサリ場の多いルートを楽みました。
MTさん、HYさん、KYさんとの4人旅です。

三十三観音を探しながら山歩きを楽しみました。

ルート数値
距離4.5km 累積標高+540m, -540m 所要時間 5時間5分(休憩込み)

行程
道の駅P8:35 – 見晴台9:02 – 9:27天狗の広場9:40 – 不動岩10:15 – 10:32三社神社前10:42 – 10:45胎内くぐり10:50 – 11:25弥勒穴11:32 – 11:52山頂下分岐12:05 – 12:15嵩山山頂12:33 – 山頂下分岐12:42 – 13:05天狗の広場13:12 – 13:40道の駅

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

経過

 嵩山はコースタイムでも2:30なので、岩櫃山とセットで登る人が多いそうですが、三十三観音を見て回るという名目で、嵩山だけの計画をたてました。下山後はモツ煮を買いに寄り道する予定です。
 朝6時に小山を出て、2時間余りかかって「道の駅霊山たけやま」に着きました。高速道路は空いていたのですが、中之条町に入って少し渋滞に巻き込まれました。駐車場から見上げると大きな岩山が3つ見えます。その岩には登れるのでしょうか?駐車場脇からその岩へ2本のワイヤーが渡っているのですが、ネット検索によると鯉のぼりを揚げる時に使うようです。

表登山道から登り始めました。

すぐ「一の木戸」。嵩山城の一番外側の門があったらしいです。

そのすぐ上には一番観音があります。大きな石像の脇に小さく目立たなく鎮座しています。

樹林帯内の山道をジグザグに上っていきました。

「五合目」。標識には分かりやすいルート図が付いているのですが、どこで手に入るのでしょうか?道の駅では白地図の案内図が置いてありました。それも充分役に立つのですが。

展望台に寄ることにしました。

展望台には東屋があり、南方向だけ展望できるのですが、榛名が正面に見えました。

東屋の裏を進むと、表登山道に復帰できました。

「岩登り禁止」。この山にはロッククライミングに向く岩がたくさん有るようなのですが、信仰の山なので岩に傷を付けて欲しくないようです。登山口にも禁止の掲示がありました。

休石。

休石から右に下ると、2番観音。岩の下に隠れるように鎮座しています。

休石から左に登ると、3番観音。

八合目。

8番、9番の観音は並んでいました。先ほど見たのは3番ですが、順番が変わっています。多分、現在と昔では歩くルートが変わってしまったのでしょう。

一旦、登山道に戻って、すぐ、標識にしたがって、右に入ると、10番観音。位置関係は8番、9番の上になります。多分、8番、9番から回り込むこともできそうでした。

表登山道に戻ると、すぐ天狗の広場に着きました。小休止。

天狗の広場からは、小天狗・不動岩へ分岐できます。
休憩後まず小天狗へ登りました。数分で登れます。石祠と幟を揚げる梵天がありました。

小天狗は岩の頂なので眺望は抜群です。
西には不動岩が見えます。少し下です。

荒船山方向。

子持山・十二ヶ岳方向。

小天狗を下りると、小天狗の南を進む小道があります。
それを進むと、4番観音。

5番観音は探すのに手間取りました。4番の先に進むと標識杭はあるのですが、肝心の観音が見つかりません。目を凝らして探すと、岩壁の岩棚に鎮座していました。

さらに進むと不動岩の基部です。

不動岩へは、しっかりしたクサリで登ることができます。

頂には不動尊が祀られています。

頂からは先程登った小天狗も見えます。

頂は狭いので、すぐ下りました。

基部に下りて岩壁を見ると、ハーケンのようなものが光っていました。最近は登っていないと思うのですが。あれだけ「禁止」の標識があれば登らないですよね。

今度は小天狗の北側を進みます。
石門だそうです。

石門の下の道を少し進むと6番、7番の観音。

天狗の広場に戻って少し尾根を進むと、十三神社があり、その前に東屋があります。そこで小休止。

ここは、中天狗方面と胎内くぐりの分岐です。休憩後、胎内くぐりへ向かいました。
すぐ、胎内くぐりに到着。

KYさんは挑戦しましたが、断念。

胎内くぐりを通過するとすぐ11,12,13番の観音が鎮座。

そこからは、湿った急な下りです。クサリに掴まって下りました。
途中で見上げました。胎内くぐりに日が差していました。

クサリを下るとすぐ、大きな岩が庇のようになっている場所があります。その中に観音が鎮座。14,15番の2体です。
14番観音はおなかがでているように見えました。



16番観音は岩の上でした。クサリを掴んで登っていきます。岩は湿っぽくて滑りやすいのですが、岩にステップが彫られているので問題なく登れました。ただ、登り切ったところで、私はヒルを掴んでしまいました。すぐ払ったので血は吸われなかったのですが、秋とは言え、まだまだ、ヒルには注意しなくてはならないようです。16番は座像でした。


クサリを下りてすぐ、17番観音。これも座像です。

18番までには登山道を随分と下りました。登り返しが嫌だなと思いかけたところに鎮座していました。登山道から少し登った岩の下です。

東登山道に合流します。

東登山道を少し登れば、右に岩壁が見えてきて、そこにクサリが輝いていました。
踏跡を辿ると、少し藪っぽい場所もありますが、クサリに基部に着きました。見上げると19番観音が見えました。

その上は落石予備軍のかたまりに見えました。

19番観音まで登ってから、クサリを頼りに岩壁を左にトラバースします。足場はしっかりしているので歩行に問題はありません。心配なのは落石です。左に回り込むと、小さな洞窟がありました。「弥勒穴」だそうです。前に鎮座しているのが20番観音で、後ろが弥勒菩薩のようです。

狭い洞穴とはいえ、どうして横並びにしなかったのでしょう。多分、観音が新しく、置きやすい前に置いちゃったんでしょうね。ちょっと図々しくはないですかね。
登山道に戻って少し登ると、21-25番観音への入口があるのですが、通行禁止になっていました。ネットにはここを自己責任で進んでいる報告が多いので私もそのつもりだったのですが、よく見ると、スズメバチの大きな巣が見えました。一気に気が失せて侵入をやめました。

20分程登ると尾根にでました。一休み。丁度風が通る場所なのか涼しい風が吹いていました。

ここからは五郎岩に向かい予定だったのですが、先ほど5つを見逃したので、観音巡りはもういいかという気分になって、五郎岩は止めて、大天狗(嵩山山頂)に向かう事にしました。
山頂までは10分程の岩場歩きでした。クサリはあるのですが、それを掴まなくとも登れるレベルです。

山頂に到着。三角点があります。

山頂には女岩という岩があり、登ると石祠があります。岩の上は狭いのですが眺望は良いです。

子持山方向。

榛名方向

南南西方向。浅間隠山方向です。中央の山は中之条町の薬師岳らしいです。岩櫃山の北西にある山です。

山頂からの下山は岩場でない道がある筈だとさがして、北への踏み跡を辿ったのですが、岩場から離れるだけでダメ。戻って探すと岩場の東側に小道がありました。それを下ると最後は行き止まりでした。仕方ないので、最後は岩場に移ってそこを下りました。
先程休んだ分岐の少し先は「御城の平」と呼ばれる場所で、本丸跡だそうです。
今は、西国秩父観音群になっています。西国33か所と秩父34か所でしょうから67体ある筈です。数えませんでしたが。


その先に26番観音がありました。今日最後の観音様です。

そこから尾根を天狗の広場まで進みました。中天狗には立ち寄っていません。途中には谷風が噴き上げる涼しい場所がありました。
小休止して下山開始。表登山道を一気に下って、約30分で道の駅に下山できました。
下山後はその側で蕎麦を食べて、小野子温泉で美人の湯で汗を流しました。そこからは予定していた永井食堂に寄り、道の駅こもちにも寄ってから帰路につきました。

今回見た花

アサマトウヒレン。展望台近くで。

キバナアキギリ。2番観音近くで。

名前不明。現地ではリュウノウギクだと思っていましたら、帰宅後調べると葉が全く異なります。=>ノコンギクのようですが、確証はありません。

ハギ。小天狗頂で。岩の間に生えていました。

アキノキリンソウ。胎内くぐり近くで。

不明。ハナニガナかと思ったのですが、葉が違います。随分と大きな丸みのある葉です。
=>ヤクシソウのようです。花はハナニガナに似ていますが、葉に丸みがあり、茎を巻きます。

カテゴリー: 上州 パーマリンク

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