2022年09月12日 那須周回(朝日岳・三斗小屋)

那須を歩くのは久しぶりです。朝日岳から隠居倉経由で三斗小屋温泉へ、茶臼岳避難小屋経由で峰の茶屋跡に戻りました。良い天気に恵まれて景色を楽しむことができました。そして、花もたくさん見ることができて楽しい山歩きとなりました。
MTさん、HYさんとの3人旅です。

隠居倉から見た朝日岳。

ルート数値
距離10.1km 累積標高+850m, -850m 所要時間 7時間5分(休憩込み)

行程
峠の茶屋P7:45 – 8:45峰の茶屋跡8:50 – 9:40朝日岳10:00 – 10:17熊見曽根分岐10:25 – 11:05隠居倉11:20 – 12:10三斗小屋12:20 – 12:50延命水13:05 – 13:35茶臼岳避難小屋13:40 – 14:05峰の茶屋14:08 – 14:50峠の茶屋売店

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたルート

経過
今回見た花は後ろにまとめました。

 前日にMTさんから「明日は曇りだけど雨は降らないようだから那須に行こう」という話があって、急遽、計画がまとまりました。最近は天気予報の精度が落ちているようで、数日前では予報が大きく変わることが頻発しています。それで、今回のように、前日に決めるパターンが良いのかもしれません。
平日なので駐車場はガラガラだろうと思い込んでいたのですが、峠の茶屋駐車場はほぼ埋まっていました。

トイレが新しくなっていました。今までのトイレの右側、階段の前にトイレがあります。写真を撮るのを忘れました。
トイレの横は休憩所になっていてそこを通ると今までの階段にでます。

登山指導所の先が登山口です。冬にはこの鳥居の大部分が雪に埋まることもあるとか。

樹林帯の登山道を登っていきます。リンドウ、アキノキリンソウなどの花が咲いていました。

正面に朝日岳が登場しました。いい天気になりました。

時々薄いガスがかかりましたが、すぐ消えました。

日差しはきついですが、山は秋の装いになりつつあります。

登山道脇に咲き誇るリンドウを見ながら石だらけの登山道を進みます。
まもなく峰の茶屋跡です。

峰の茶屋跡で少し休憩。
茶臼岳方面。

剣ヶ峰と奥に朝日岳。

剣ヶ峰東のトラバース道にはたくさんの花が咲いていました。冬は雪崩の多い場所だそうです。今、NHKプレミアムでグレートトラバース3を放送していますが、そのオープン画面の最初の場面が残雪期にこのトラバース道を歩いている田中陽希です。雪崩を気にしながら歩いていました。
剣ヶ峰北のコルに到着。振り返ると「恵比寿大黒」

ここからは岩場の登りです。

面白い岩がありました。写真の取り方が下手なので分かりづらいでしょうが、落ちそうな岩が、別の岩を支えています。窓ができていました。

振り返ると、登る人、下る人がいました。

立派なクサリが設置されています。

朝日岳へは何度か登っているので、記憶にある場所ばかりなのですが、その順番はかなりあやふやなものでした。
朝日岳への分岐コルに着きました。7-8人のハイカーが休んでいますが、私たちはそのまま朝日岳をめざしました。

すぐ朝日岳に到着。

茶臼岳は雲海に浮かんでいるように見えました。麓では曇っているのでしょうか。

茶臼岳の右奥に薄く見えるのは、現地では赤城だと思っていたのですが、帰宅後調べると、日光の女峰と男体でした。その右に独立して見えるのはは太郎山です。赤城は日光の山に隠れているようです。手前の青黒く見える山脈は黒滝山から大佐飛山への尾根です。

その右には尾瀬の山が見えていました。これから向かう隠居倉には数人の登山者が見えました。

三倉山、流石山への尾根がきれいに見えました。最近ご無沙汰しています。林道の崩落は治ったのでしょうか。

三本槍方面。手前の1900m峰がすごく立派に見えました。その峰にも7-8人の登山者が見えました。奥の尖った山は旭岳(赤崩山)です。その山に登った時に下山時に何度も滑ったメンバーがいたことを思いだしました。

朝日岳山頂で眺望を楽しみながらゆっくりとエネルギー補給しました。
そこから下りるとすぐ、熊見曾根への分岐に着きました。立派な標識塔があります。

そこで少し休んでいると、隠居倉方面から上って来た年配の女性がいました。隠居倉まで往復してきたそうです。花がいっぱい咲いていた教えてくれました。その花を楽しみに隠居倉へ向かいました。
確かに、その尾根には今まで以上の花が咲いていました。とりわけヤマトリカブトの群落は見事でした。
隠居倉への登り。

歩いて来た熊見曽根。

隠居倉に到着。ここにも立派な標識塔があります。

隠居倉から朝日岳の西壁がきれいに見えました。登山道がはっきり見えました。

山頂から少し下ると、茶臼岳も正面に見えました。姥が平、ひょうたん池も見えました。紅葉はまだまだです。

紅葉も少し始まっています。イタドリでしょうか。

隠居倉からの下りはかなり急です。

傾斜が緩くなると、笹原になります。

やがて、硫黄の臭いが強くなって、温泉が噴き出している場所の横を通ります。三斗小屋温泉の源泉らしいです。

温泉神社。

煙草屋旅館の間の通路に下山します。飲み物を冷やしている横を通過。

三斗小屋温泉で少し休憩。

沼原分岐を通過して15分程で、延命水に到着。結構、豊富に水が流れていました。すぐ上で湧いているようでした。

美味しい水を味わって、エネルギー補給。水場の周辺には本日見なかった種類の花が見られました。イワアカバナなど。
そこからも歩きやすい登山道が続きました。時折、行き交う人は、三斗小屋温泉に宿泊するようです。

沢を渡ります。

茶臼岳避難小屋に到着。その前で少し休みました。

小屋の前からは峰の茶屋跡の尾根を見上げることができます。

小屋から少し樹林帯を登ると、ガレ場にでました。

左上を見上げると、真新しい崩落跡が見えました。速足で進みます。

急なガレ場を少し登ると、峰の茶屋跡に到着。

峠からの下りでは朝日岳はガスに包まれていましたが。今日は十分眺望を楽しめました。山の神様に感謝しましょう。

最後に、峠の茶屋の茶店に寄って、冷たい牛乳を飲みました。たっぷり汗をかいた体にしみ込みました。
下山後は、大丸温泉の小さな宿の風呂で汗を流し、ビジターセンター、平成の森に立ち寄り、赤面山のスキー場跡の登山口が閉鎖されていることを確認してから帰路につきました。

今回山で見た花

駐車場~峰の茶屋跡
オオヨモギ。階段の石壁の隙間からと力強く生えていました。

アレチマツヨイグサ。花弁の間に少し隙間がある。花弁が重なっているのはメマツヨイグサらしい。いずれにしても外来植物だそうです。

シロヨメナ。ゴマナ?

アキノキリンソウ

エゾリンドウ。花が何段にも付く。

オトギリソウ

ヤマハハコ

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オヤマリンドウ。茎頂に花を付ける。

コメススキ

ホツツジ

シラネニンジン。赤っぽいのは実なのだそうです。

リンドウもたくさん生えていました。エゾリンドウでしょうか。少し枯れ始めている花もありました。

朝日岳への登りで見た花。

不明。

ここにもリンドウが。

ハナニガナ。

熊見曽根

一番目立ったのはヤマトリカブトの群生でした。実を付けたものもありました。




他にも
リンドウはこちらでもたくさん咲いていました。

コケモモ

シラタマノキ

ウラジロタデも枯れずに残っていました。葉の裏が白いです。

シラネニンジン。これは実を付けてピンクになっています。

ウメバチソウ。ヤマトリカブトの下に咲いていました。花の時期が終わろうとしています。

ホタルブクロ。見たのはこの株だけでした。

ヤマハハコ。

オヤマボクチ。

オオカメノキ。

延命水の周辺

イワアカバナ。たくさん咲いていました。可憐な花です。


シラネニンジン。峰で見たものより葉は太めでした。

キクグルマ。この場所のように、湿地に生えることが多いらしい。通常は4-5枚の輪生。6枚もあるようだ。

キツネノボタン。

不明。

この先でも、ヤマトリカブト、リンドウなどの花を見ることができました。

カテゴリー: 那須 パーマリンク

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