2022年08月10日 十勝岳

北海道山行第2段は十勝岳です。吹上温泉から往復しました。先日の縦走で疲れていますが、活火山のエネルギーを感じながら歩くことができました。KTさん、SKさん、NGさんとの4人旅です。

昭和火口縁のなだらかな登山道の先に、山頂への壁のような斜面が現れた。

ルート数値
距離12.8km 累積標高+1,330m, -1,330m 所要時間 7時間20分(休憩込み)

行程
吹上温泉登山口8:45 – 渡渉9:10 – 9:40望岳台分岐9:45 – (休憩10分) – 10:30避難小屋10:40 – 12:40十勝岳13:10 – 避難小屋15:00 – 渡渉15:45 – 16:05吹上温泉

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
略。一般ルートです。

経過

 美瑛の宿で朝食を済ませてから出発しました。吹上温泉の駐車場はかなり埋まっています。テント場にはすでにかなりの数のカラフルなテントが設営されていました。
 私は、先日使った60リットルのザックをまた担いで出発です。勿論、前日に縦走装備など中身は減らしています。出発しようとすると雨が降り出して、急遽雨具を付けました。3人が出て、私も出ようとすると、スマホがいつもの場所にありません。3人に声を掛けてテント場上の登山口で待ってもらい、スマホ探しです。すぐ見つかったのですが、情けない限りです。
仕切り直しで、登山口を出発。

すぐ、2階建ての小屋がありました。噴火を観測する小屋のようです。

その前には「十勝岳爆発記念碑」がありました。「爆発」は大正15年5月に発生したようです。噴火じゃなくて爆発だったのですね。磐梯山もそうでした。

最初は平らな登山道です。

多少アップダウンがでてきて、

沢が見えました。

沢は簡単に渡れました。

九条武子の歌碑。登山道の真ん中にデンと鎮座しています。私はその道に疎く、全く記憶にない人なので、歌碑を詳しく見ることもせずにやり過ごしました。

広く見渡せる場所にでました。やがて望岳台への分岐に到着。ここから山登りが始まります。

麓方向。雲は次第に取れて来たようです。

山頂方向。

分岐で雨具を脱ぎました。
ゴロゴロ石の多い登山道です。

少年少女のグループが複数に分かれて下りてきました。前後を経験者らしき登山者が固めています。雲ノ平から折り返してきたそうです。
美瑛岳への分岐。雲の平は美瑛岳への途中にあるようです。

避難小屋の下で小休止。エネルギー補給。

避難小屋の中を覗いてみました。万一に備えてヘルメットが並んでいます。

次第に岩が大きくなります。登山道には黄色ペンキのマークがあるのですが、踏み跡の分かりづらい場所もあって、難度か登山道では無さそうな場所を歩いてしまいました。

再度休憩。

右の谷から硫黄の臭いが流れてくるようになりました。匂いがきついときはタオルで口元を覆いました。

傾斜が緩やかになると、左は昭和噴火口です。

火口下にはまだ雪が残っているようです。

またガスがでてきました。

ルート標識。数は少ないですが、これを見るとホッとします。

山頂がぼんやりと見えてきました。その斜面はかなり急です。雨で浸食されて雨裂が幾筋もできています。

登山道はその斜面を少し右に回るように作られていました。斜面は火山灰が固まったものなのでしょうが、登山靴と相性が良くて滑りません。雨に濡れると一気に滑りやすくなるかもしれませんが。

急斜面を登り稜線にでると、風が強くなりました。この標識には「前十勝コース」が見えますが、現在そのコースは通行禁止です。

山頂を目指します。

先程の標識から10数分で山頂に到着しました。

前十勝近くの噴煙。一部に青空が見えているのですが、まだまだガスが取れません。

山頂で小休止してガスが晴れるのを待つことにしました。
少し、ガスが薄くなりました。

北東方向には、なだらかな平が岳、険しい鋸岳、その奥に雄大な美瑛岳が見えました。先ほどまで美瑛岳は隠れていたのですが。

下山開始。

十勝岳への急登と、昭和火口周辺のザレ場の境。少し狭くなった場所を通過します。

振り返ると、ガスは完全に取れていました。

さあ、ゆっくりと下山しましょう。

十勝岳でもエゾゼミの賑やかな合唱が聞けました。石だらけの場所にもいるんですね。

避難小屋まで戻ってきましたが、そのまま通過。

傾斜は緩やかになりましたが、石ゴロゴロで足裏が痛くなります。

無事下山。
下山後は、白銀荘の自炊部屋に泊まりました。部屋は2段ベッドですが、風呂は温泉で、食堂は広くて使い放題です。ガスは有料ですが。
ぐっすり眠ることができました。
翌日は樽前山に登る予定です。

十勝岳で見た花

花の数は少なかったのですが、火山環境で一生懸命に生きている花に応援したくなりました。
シラタマノキ。歩き始めてまもなく、登山道脇で見ました。

エゾオヤマリンドウ

メアカンキンバイ。旭岳では花の時期が過ぎようとしていたのですが、こちらは少ないですが、花を咲かせていました。

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