2022年06月18日 剣ヶ峰(浅間)

浅間山系の剣ヶ峰へ行きました。火山館から剣が峰に登り、ヒサシゴーロ尾根を下るルートです。沢山の花を見ることができました。
STさんとの二人旅です。

剣ヶ峰山頂から前掛山を見る。

ルート数値
距離距離10.0km 累積標高+940m, -940m 所要時間 7時間10分(休憩込み)

行程
浅間山荘駐車場8:10 – 8:40剣ヶ峰口8:50 – 不動滝分岐9:06 – 9:30二の鳥居9:35 -10:45火山館11:00 – 11:45剣ヶ峰北東尾根取付11:50 – 12:30剣ヶ峰山頂12:50 – 13:25(2101m地点付近)13:30 – 14:00(1924m地点)14:05 – 剣ヶ峰口15:00 – 15:20駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたルート

経過

花は 後ろ にまとめました。

小山を5:30に出発予定だったのですが、早めに集合地に向かうとすでにSTさんは待っていました。北関東道・上信越道で、佐久北ICから浅間山荘に向かいます。チェリーパークラインから右に入ると、未舗装の道路が続き、一気にスピードが落ちました。8時少し前に山荘の駐車場に到着しました。上の駐車場はすでに満杯で、下の広い駐車場も半分くらいすでに埋まっていました。大部分は、浅間山の前衛、前掛山を目指すのでしょう。

天狗温泉浅間山荘。有名な「浅間山荘事件」の浅間山荘とは別の建物です。場所もかなり離れています。

鳥居脇のトイレで用を済ませて登山開始。

しばらく、作業道のような広い山道が続きます。ウマノアシガタなどの黄色い花が沢山咲いていました。

何度か橋を渡ります。ショートカットコースもあるようです。

今回はヒサシゴーロ尾根を下ってこの道に下りてくることになっているので、どこから下りてくるのか右側を注視していました。
ここに下りてくるようです。もちろん、ちゃんとここに下りてきましたよ。

そこで、小休止して腹ごしらえしました。朝食が早かったのでシャリバテしそうでした。
休んでいる内に、賑やかに中国語で会話している若者4人組に追い越されました。日本語は達者なようで、元気にあいさつされました。
前を歩いているのがその4人です。

8379

一の鳥居。ここから滝道と山道に分かれます。私たちは山道へ向かいました。

かつてはこの道は修験の道だったようです。いくつか当時の石碑が残っていました。

二の鳥居。ここでまた小休止。先ほど分かれた滝道とここで合流しました。

薪の山。写真は振り返って撮っています。火山館で使用する薪らしいのですが、登山者に運搬の協力を要請していました。
私たちは最近は流行らない「ボッカトレ」で協力することにしました。私は2本を雨蓋で固定しました。

まもなく79歳になるSTさんも1本運んでいます。

レンゲツツジを撮るSTさん。実は「レンゲツツジ」の名前をSTさんも私も思い出せなくて、悶々としていました。思い出したのはヒサシゴーロ尾根でそのツツジを見た時でした。STさんが思い出しました。近頃、私は物忘れがひどくて困ります。

右前方に鋭い崖が見えてきました。牙山(ぎっぱ)です。

カモシカ平。前方はトーミの頭の崖です。STさんはカモシカを見たいと願っていましたが、会えませんでした。今日は登山者が多くて、カモシカは隠れているのでしょう。

地獄谷の入口。

地獄谷から流れてくる流れは茶色でした。

茶色の流れを跨ぐとすぐ火山館に着きました。

館の前の薪置き場に薪を下ろしていると、「ごくろうさまでした」と声を掛けてくれました。
火山館の前で小休止。
前掛山へは火山館の脇を北に進むようです。ほぼ全員がその方向へ進みますが、私たちだけが東に進みました。
すぐ、イワカガミとミツバオウレンのお花畑が現れました。針葉樹林の小径を進みます。

所々に、木が少ない場所があります。そこが「天狗の露地」と呼ばれる場所なのだろうと勝手に解釈しました。多分、噴気で植物が育ちにくい場所なのでしょう。

牙山東のトンガリ尾根。

踏跡は所々で分かりづらくなるのですが、ピンクテープがルートを導いてくれました。

途中からは取付尾根が見えて来たので、その方向に進みました。
尾根に乗って一休み。
尾根を登ります。草付きの尾根ですがかなりの傾斜です。

尾根には種類は少ないですが、たくさんの花を見ることができました。30分程登ると山頂が見えてきました。

剣ヶ峰山頂に到着。前掛山の登山者が蟻のように見えました。沢山の蟻が蠢いています。こちらは静かな山頂です。

北西に、黒斑山・蛇骨岳が見えました。手前には牙山が尖っています。そお右には火山館の建物も見えました。

その右側。

少し休んで下山開始。
山頂南には境界杭があります。そこから尾根は2つに分岐しますが、私たちが下るのは右の尾根です。

最初は笹を踏みしめながら下ります。先日、日光で虫刺されに会ったので、私は本日スパッツを付けています。

こちらにもピンクテープがしっかりと導いてくれます。基本的には右の谷を意識して下れば問題なさそうです。

ここを下りてきました。振り返って撮影。このような場所が何回も登場するので、「ゴーロ尾根」と呼ぶのでしょう。「ヒサシ」は人の名前?

またゴーロです。

右手には牙山の尾根がキバ尾根が見えます。怖そうな尾根です。少なくとも歩くことは不可能でしょうね。クライマーの領域のようです。

サレ場です。軽石が多く、足元が安定しません。

何度かガレ場、ザレ場を下ると、サラサドウダン・レンゲツツジの群生地がありました。特にサラサドウダンは私がいままで見た中では一番の群生地でした。

落葉樹林帯を下ります。数か所にトラロープがありましたが、この尾根を歩こうという物好きは多分そのロープは使わないでしょうね。

標高1600m辺りで、尾根を離れて左の谷へ下りました。一般道が見えてきたところにこんな標識がありました。山を下る人にしか見えない場所に有るのが愉快でした。たしかに、登山を始めたばかりの人にはこの尾根に入ってほしくないですね。

一般道に合流。今度はショートカットを利用して少し楽をしました。
無事駐車場に戻ってきました。随分と台数が減っています。

下山後は、天狗温泉で汗を流しました。風呂は地獄谷の沢水と同じで茶色でした。色が付いていると疲れがとれるような気がするのが不思議です。でも、タオルが茶色に染まってしまいました。
その後帰路についたのですが、土曜日だというのに自動車道は空いていました。一般道に下りてからもガラガラで不思議でした。19時過ぎに帰宅できました。

山で見た花

作業道脇で見た花

コマユミ。

ヒメヘビイチゴの群生

シロバナヘビイチゴ

マルバウツギ

ウマノアシガタ。いっぱい見ました。

タカトウダイ。ナツトウダイかと思ったが、タカトウダイのようだ。ナツトウダイは対生。「タカトウダイは腺体が惰円形、子房の表面はいぼ状突起が密。ナツトウダイは腺体が三日月型 子房の表面は平滑。」の記述がネットにあったが、この写真ではよくわからない。

キバナノヤマオダマキ

イワニガナ(ジシバリ)。天狗温泉近くに群生していました。

山道(火山館まで)で見た花

ミヤマカラマツ

スミレ。正確な名前は分かりません。

スミレ。葉が三角。正確な名前は分かりません。

ギンラン。これ1株しか見なかった。蕾が黄色がかっていたので、キンランかもしれない。

不明。小さな花。葉はごく細い。

レンゲツツジ

ウマノアシガタ。作業道脇でもたくさん見た。アシガタだらけ。

ツクバキンモンソウ。

キバナノコマノツメ

ヤマハタザオ。葉が茎を巻いている。ミヤマハタザオは巻かない。


ミヤマハタザオ。花の付き方がヤマハタザオと異なる。




スズラン。登山道脇で撮ったものだけしか見ませんでした。

マイズルソウ

ハクサンイチゲ

イワカガミ

シロバナヘビイチゴ

火山館の前に映えていました。なんでしょう。

天狗の露地~剣ヶ峰

ミツバオウレン。大きな群落がありました。

イワカガミ。大きな群落がありました。

アズマシャクナゲ。1ヶ所だけで満開でした。


キバナノコマノツメ。急登の草付きで群生がありました。

ツルキンバイ。急登の草付きで一番目立ちました。




シロバナヘビイチゴ

ツマトリソウ

不明。カラマツソウに似ていますが、これから調べます。

絶壁にハクサンイチゲの群落が見えましたが、近づけませんでした。

こちらのシャクナゲはまだ咲いていませんが花芽はわずかでした。アズマシャクナゲではありません。ハクサンシャクナゲなのでしょうか。新芽が花のように見えました。


ヒサシゴーロ尾根で

ズミ。砂礫地1か所だけでしたが丁度見頃でした。


ツマトリソウ

イワカガミ。岩陰で咲いていました。この尾根ではあまり見ませんでした。

サラサドウダン。紅色が目立っていました。2か所に大きな群生がありました。



ニガナ。1か所だけで。

ミヤマニガイチゴ。

レンゲツツジ

ジンヨウイチヤクソウ。1株だけしか見ませんでした。帰宅後調べると、これに一番近いようですから「ジンヨウイチヤクソウ」としました。

カテゴリー: 信越 パーマリンク

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