2022年05月04日 立岩

GW西上州山行2日目は立岩です。反時計回りに、立岩・イヌムキ不動を周回しました。昨日の鹿岳よりはミツバツツジの花が冴えていました。沢沿いではたくさんの初夏の花を見ることができました。登山者も昨日よりは多かったです。
3人旅です。

西立岩山頂からヒカゲツツジの先に経塚山が見えました。

ルート数値
距離 6.4Km 累積標高 +740m,-740m 所要時間 5時間15分 (休憩込) 

行程
駐車場8:10 – 分岐8:18 -(休憩8分)- 立岩コル9:43 – 10:00東立岩10:18 – 10:32立岩コル10:34 – 11:00西立岩11:21 -(休憩8分)- 12:10イヌムキ下降点 -12:30イヌムキ不動12:40- 分岐13:17 – 13:25駐車場

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたルート

経過

宿で朝食を頂いてからゆっくりと出発。20分程で線ヶ滝の奥の駐車場に着きました。
すでに5-6台が駐車していました。バードウォッチングのカメラマンが何かを狙っていました。
駐車場の奥が登山口です。荒船山の登山口にもなっていますが、私達には歩けそうにありません。

まず、渡渉します。水量が多いときは苦労しそうです。

渡渉先に「登山者守り地蔵」がありました。安全登山を祈願しました。

その先に分岐があり、左は直接荒船山へ向かう道だそうです。沢沿いの道なので荒れているかもしれません。
右に行くと立岩・イヌムキ不動へ行きます。そこから足を延ばせば荒船山へも行けます。

また渡渉して左岸に渡ります。1回目の渡渉より大股が必要です。

イヌムキ不動と立岩の分岐です。右に進んで反時計回りに立岩・イヌムキ不動を周回します。

植林地と自然に境を進みます。

立岩が近づいてくると、次第に傾斜がきつくなります。

休憩していると、若い二人連れがやって来たので先に行ってもらいました。
大岩の下のガレ場には鎖がありましたが、鎖に触れると、浮石を動かして落石が発生します。

ガレ場の上はキケマンの群生地でした。

大岩を斜めに登ります。しっかりしたクサリがありました。

クサリ場を登るとコルにでました、東立岩はここを右に進みます。大ベテランのSさんによると、以前はここは笹薮だったそうです。今は枯れて見通しが良くなっていました。東立岩は一般ルートになっていないのですが、踏み跡はしっかりしていますが、ところどころで迷いそうな場所もありました。

東立岩が見えています。

ここが難所です。岩と木の間をすり抜けるのですが、太った人は難しそうです。

その先は根の多い場所を這い上ります。

眼下に集落が見えました。かなりの絶壁に登って来たようです。緊張します。

ミツバツツジが見頃でした。

コルから15分で東立岩山頂に着きました。一休みします。山頂は広くはありませんが3人が座るスペースはあります。後ろに見えているのは毛無岩から荒船山に至る尾根です。険しそうな尾根が続いています。

山頂から少し南に展望台がありました。下に集落が見えるのですが高所恐怖症の私は縁には近寄れません。

こちらに山名板がありました。

コルに戻って立岩を目指します。
岩の横をすり抜け。

少し登ると、コルにでます。西側が見事に切れた小ピークが左に見えて、上から人の声がしましたが、そちらには登りませんでした。

木の根っこが多い急斜面を登ると、

木彫りの仏様?が鎮座されています。

西立岩山頂に着きました。山頂では3人の登山者が酒宴を開いていました。

経塚山の左奥に浅間山が見えました。

私たちはその先の展望台で一休みしました。単独の女性が休んでいましたが、しばらくして、先に北へ下っていきました。
山頂の北斜面にはヒカゲツツジが沢山咲いていました。かなりの株数があるようです。
ヒカゲツツジと経塚山

展望台からは毛無岩の切り立った崖が正面に見えました。

東立岩は少し下に見えました。こちらが150m程高いようです。

休憩後イヌムキ不動を目指します。
オッパイのような山が見えます。帰宅後の調査では兜岩山の手前にある1380mピークのようです。

大きな岩の西側を巻きながら高度を下げていきます。

尖がった岩峰が正面にでてきました。鎖がぶら下がっているので直登するようです。

岩がしっかりしているので、鎖がなくとも登れます。でも、精神の安堵の為に必要ですが。

その上は緩やかな登りになっている細尾根です。ここにも鎖があります。

その先のベンチで一休み。休んでいると、山頂で酒宴を開いていた3人踏みがやってきて追い越していきました。

振り返ると2つの鋭鋒が見えます。右側が西立岩で、左側が先ほど巻いた岩峰のようです。

イヌムキ不動への分岐に到着。直進すると荒船山で、左に下るとイヌムキ不動のようです。不動への標識は落下していました。
この辺りでたくさんのキジムシロを見ました。

植林地内をジグザグに下ります。こちらにもフデリンドウが咲いていました。

分岐から20分ほど下るとイヌムキ不動に到着しました。

その上からは水しぶきが落ちていました。滝です。

その下の東屋で小休止。

不動の縁起が書いてありました。ところで「威怒牟畿」は「いぬむき」なのか「いぬむぎ」なのか不明です。ネット上では混在しています。稜線の標識は「ギ」になっていました。南牧村のサイトにはフリガナがついていませんでした。

10分程進むと、「大沢一心墓」という石碑がありました。有名な行者さんだそうです。

ナメ沢を渡る。

歩きやすい道です。所々にベンチがありましたが、すべて古いものでした。

何回か沢を木橋で渡るのですが、朽ちているので慎重にわたります。橋を無視して沢に下りても渡れます。

大雨で崩壊している登山道もありました。傾斜がきついので雨には弱そうです。

朝、分かれた分岐へ下りてきました。

無事、駐車場に戻りました。少しスリルもあって楽しいコースでした。
駐車場から少し戻って、線ヶ滝を観光しました。本当に「線」でした。

下山後は、星尾温泉で汗を流してから帰路につきました。近くで一泊したので、日程に余裕があり、ゆとりをもって楽しく歩けました。これからはたまにはこんな山歩きを計画してみたいと思います。

今回、山で見た花

エイザンスミレ

オオタチツボスミレ。葉脈が凹むという情報があるようでう。上の写真はそのように見えないので別種かもしれません。

マルバスミレ。

ハタザオの仲間と思いますが特定できず。

ヒトリシズカ

キジムシロ。

キケマン。

コガネネコノメソウ。イヌムキ不動への下りで。

ミツバツツジ

ミヤマハコベ。

ハルリンドウ。これは東立岩山頂で。ハルリンドウハ1つの茎に1つの花をつけますが、フデリンドウは複数の花を付けるそうです。

フデリンドウ。西立岩への登りで。

イヌムキ不動への降下地点の少し下で。稜線のものより大きめの花でした。

西立岩北面のヒカゲツツジ。


マルバコンロンソウ

ワダソウ。ワチガイソウの仲間なのですが、花びらがくぼんでいるのはワダソウなのだそうです。「和田峠」のワダなので近くですね。

ハシリドコロ。沢山見ました。

名前不明。多分、アカネ科だと思いますが。

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