GW西上州山行2日目は立岩です。反時計回りに、立岩・イヌムキ不動を周回しました。昨日の鹿岳よりはミツバツツジの花が冴えていました。沢沿いではたくさんの初夏の花を見ることができました。登山者も昨日よりは多かったです。
3人旅です。
ルート数値
距離 6.4Km 累積標高 +740m,-740m 所要時間 5時間15分 (休憩込)
行程
駐車場8:10 – 分岐8:18 -(休憩8分)- 立岩コル9:43 – 10:00東立岩10:18 – 10:32立岩コル10:34 – 11:00西立岩11:21 -(休憩8分)- 12:10イヌムキ下降点 -12:30イヌムキ不動12:40- 分岐13:17 – 13:25駐車場
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたルート
経過
宿で朝食を頂いてからゆっくりと出発。20分程で線ヶ滝の奥の駐車場に着きました。
すでに5-6台が駐車していました。バードウォッチングのカメラマンが何かを狙っていました。
駐車場の奥が登山口です。荒船山の登山口にもなっていますが、私達には歩けそうにありません。
渡渉先に「登山者守り地蔵」がありました。安全登山を祈願しました。
その先に分岐があり、左は直接荒船山へ向かう道だそうです。沢沿いの道なので荒れているかもしれません。
右に行くと立岩・イヌムキ不動へ行きます。そこから足を延ばせば荒船山へも行けます。
また渡渉して左岸に渡ります。1回目の渡渉より大股が必要です。
イヌムキ不動と立岩の分岐です。右に進んで反時計回りに立岩・イヌムキ不動を周回します。
休憩していると、若い二人連れがやって来たので先に行ってもらいました。
大岩の下のガレ場には鎖がありましたが、鎖に触れると、浮石を動かして落石が発生します。
クサリ場を登るとコルにでました、東立岩はここを右に進みます。大ベテランのSさんによると、以前はここは笹薮だったそうです。今は枯れて見通しが良くなっていました。東立岩は一般ルートになっていないのですが、踏み跡はしっかりしていますが、ところどころで迷いそうな場所もありました。
ここが難所です。岩と木の間をすり抜けるのですが、太った人は難しそうです。
眼下に集落が見えました。かなりの絶壁に登って来たようです。緊張します。
コルから15分で東立岩山頂に着きました。一休みします。山頂は広くはありませんが3人が座るスペースはあります。後ろに見えているのは毛無岩から荒船山に至る尾根です。険しそうな尾根が続いています。
山頂から少し南に展望台がありました。下に集落が見えるのですが高所恐怖症の私は縁には近寄れません。
少し登ると、コルにでます。西側が見事に切れた小ピークが左に見えて、上から人の声がしましたが、そちらには登りませんでした。
西立岩山頂に着きました。山頂では3人の登山者が酒宴を開いていました。
私たちはその先の展望台で一休みしました。単独の女性が休んでいましたが、しばらくして、先に北へ下っていきました。
山頂の北斜面にはヒカゲツツジが沢山咲いていました。かなりの株数があるようです。
ヒカゲツツジと経塚山
東立岩は少し下に見えました。こちらが150m程高いようです。
休憩後イヌムキ不動を目指します。
オッパイのような山が見えます。帰宅後の調査では兜岩山の手前にある1380mピークのようです。
尖がった岩峰が正面にでてきました。鎖がぶら下がっているので直登するようです。
岩がしっかりしているので、鎖がなくとも登れます。でも、精神の安堵の為に必要ですが。
その上は緩やかな登りになっている細尾根です。ここにも鎖があります。
その先のベンチで一休み。休んでいると、山頂で酒宴を開いていた3人踏みがやってきて追い越していきました。
振り返ると2つの鋭鋒が見えます。右側が西立岩で、左側が先ほど巻いた岩峰のようです。
イヌムキ不動への分岐に到着。直進すると荒船山で、左に下るとイヌムキ不動のようです。不動への標識は落下していました。
この辺りでたくさんのキジムシロを見ました。
植林地内をジグザグに下ります。こちらにもフデリンドウが咲いていました。
不動の縁起が書いてありました。ところで「威怒牟畿」は「いぬむき」なのか「いぬむぎ」なのか不明です。ネット上では混在しています。稜線の標識は「ギ」になっていました。南牧村のサイトにはフリガナがついていませんでした。
10分程進むと、「大沢一心墓」という石碑がありました。有名な行者さんだそうです。
歩きやすい道です。所々にベンチがありましたが、すべて古いものでした。
何回か沢を木橋で渡るのですが、朽ちているので慎重にわたります。橋を無視して沢に下りても渡れます。
大雨で崩壊している登山道もありました。傾斜がきついので雨には弱そうです。
無事、駐車場に戻りました。少しスリルもあって楽しいコースでした。
駐車場から少し戻って、線ヶ滝を観光しました。本当に「線」でした。
下山後は、星尾温泉で汗を流してから帰路につきました。近くで一泊したので、日程に余裕があり、ゆとりをもって楽しく歩けました。これからはたまにはこんな山歩きを計画してみたいと思います。
今回、山で見た花
オオタチツボスミレ。葉脈が凹むという情報があるようでう。上の写真はそのように見えないので別種かもしれません。
ハルリンドウ。これは東立岩山頂で。ハルリンドウハ1つの茎に1つの花をつけますが、フデリンドウは複数の花を付けるそうです。
フデリンドウ。西立岩への登りで。
イヌムキ不動への降下地点の少し下で。稜線のものより大きめの花でした。
ワダソウ。ワチガイソウの仲間なのですが、花びらがくぼんでいるのはワダソウなのだそうです。「和田峠」のワダなので近くですね。