2022年05月03日 四ツ又山・鹿岳

GWに1泊2日で西上州を歩くことにしました。まず、初日は四ツ又山・鹿岳。新緑の中、静かな山歩きを楽しめました。花は少なめですが、稜線の山ツツジは見事でした。

3人旅です。

四ツ又山山頂から見た鹿岳・浅間山

ルート数値
距離 8.2Km 累積標高 +1,260m,-1,260m 所要時間 7時間15分 (休憩込) 

行程
鹿岳駐車場7:25 – 四ツ又山登山口7:50 – 天狗峠8:40 – 9:18四ツ又山9:43 – 11:42マメガタ峠10:47 – 11:50鹿岳コル11:53 – 12:03一ノ岳12:08 – 鹿岳コル12:20 – 12:34二ノ岳13:13 – 一ノ岳下分岐13:28 – 14:33鹿岳登山口 – 14:40駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたルート

経過

鹿岳(かなだけ)は特徴的な山容なので、他の西上州の山からは何度か見たのですが、登るのは初めてです。この山は何度も歩いているという大ベテランのSさんの先導で歩きました。
小山5:30発の予定だったのですが、私が15分頃に集合場所に着くと既に二人は私を待っていました。すぐ、Sさんの新車に荷物を移動して出発しました。
北関東道はスイスイでしたが、上信越道に入ると急に交通量が増えました。やはりGWです。行楽客は多いようです。しかし、南牧村にはいると静かになりました。鹿岳登山口駐車場につくと既に数台の駐車がありました。

車道を少し戻って四ツ又山登山口を目指します。車道の為に山を裂いたように見えますが、沢も流れているので、峡谷に車道を通したようです。

地図には登山口へのショートカットコースがあるようなので、そちらへ廻ろうとすると、地元の人に「こちらは通れないよ」と指摘されましたので車道で登山口へやってきました。
登山口には不思議なモニュメントがありました。愉快な表情です。

大きな砂防ダムがありました。

その先には緩やかに流れる滝があり、登山道はそばを登ります。

ダムから10分程で、マメガタ峠への分岐に着きました。この辺りは広くなっていて、石垣がたくさん残っています。かつては段々畑だったのでしょうね。畑の耕作を止めてから杉を植林したのでしょう。かつては家もあったらしいです。滝の上にこんな場所があるなんて驚きです。

この先に水場がありました。飲んでみました。冷たくて美味しかったです。
石垣は峠への中腹まで残っていました。杉が随分と太くなっていますので、かなり前に耕作放棄されたようです。傾斜がきつくなりました。

登山口から約50分で天狗峠に着きました。

峠の少し上に、天狗の石像と石碑がありました。

傾斜はきつくなりましたが、山ツツジが癒してくれます。

樹間に鹿岳が見えました。この辺りからミツバツツジが見頃は過ぎていますが咲き残っていました。

不動明王でしょうか。天狗かもしれません。

まもなく山頂です。ヤマツツジとミツバツツジが競演。

四ツ又山山頂に到着。

石像があります。木曽の御嶽山方向を向いているのだそうです。

二等三角点です。

山頂からは東に下仁田の街並みが見下ろせました。

北西に鹿岳と浅間山。良い景色です。

鹿岳と石像。

北側には鼻曲山と浅間隠山が見えました。

その右には表妙義です。裏妙義は表妙義の左に烏帽子岩・赤岩が小さく見えるだけです。
妙義の奥に見える雪山は白砂山から三国山に至る尾根らしいです。谷川岳は表妙義の右奥にみえるそうです。帰宅後、カシバードで確認しました。

下山開始。鹿岳を目指します。

少し下ると、マメガタ峠への分岐があるのですが、倒木で塞がれていました。倒木を跨いで進みました。もしかすると、慣れない登山者が間違って入るのを防いでいるのかもしれません。そこからは少しロープなどがでてきます。

四ツ又山は4つのピークがあるのですが、2つ目は登山道が通っていません。踏跡は確認しましたが、私たちはそのピークを踏まずに次に進みました。
ロープがでてきました。

3つ目のピーク。ここにも石像があります。御嶽山に向いているのでしょう。

ロープのある急な下り、登りで4つ目のピークに到着。ここには祠がありました。

細尾根のアップダウンが続いて、次第に標高を下げていきます。

マメガタ峠に到着。少し休みました。

ここからの下山道は歩きやすそうでした。

峠から少し登ると見晴台があります。見逃しそうな標識です。

見晴台です。

鹿岳を見上げる位置です。

妙義・榛名も見えます。

鹿岳直下を登ります。

登ったところは、鹿岳のコルでした。ザックをデポして一ノ岳を目指しました。
まず、細い岩を通ります。私の嫌いな場所です。

古い木バシゴを登って、

急な岩壁を登ります。ホールドがしっかりしているので安心して登れます。

一ノ岳山頂に到着。岩の上に石碑が鎮座しています。

八ヶ岳がきれいに見えました。赤岳が尖っています。

東の眺望。下仁田が見えます。尖っている山は稲含山のようです。手前に、先ほど登った四ツ又山が見えます。

その右側。多分、奥秩父の山が見えているのでしょう。

下山時に見た二ノ岳。

コルに戻って、ザックを背負って二ノ岳に向かいます。
まず、大きな木ハシゴが登場します。朽ちているようで怖かったですが、意外としっかりしていました。

その先で岩壁を登ります。しっかりした鎖もあります。

二ノ岳山頂に到着。こちらが鹿岳山頂だそうです。」

すばらしい眺望です。四ツ又山より標高が高いので妙義の奥の雪山も見えました。
浅間山

鼻曲山と奥に白砂山方面。

妙義・榛名。奥に谷川岳方面。

赤城は少し霞んでいます。

荒船山方向です。

八ヶ岳方向。北横岳から赤岳まで見えています。

山頂でゆっくり休んでから下山開始。
下り口から、今日登った四ツ又山と一ノ岳が見えました。

クサリ場を慎重に下ります。

コルに戻り、一ノ岳へのハシゴのところが下降点で、「高原」へ下ります。

急な斜面をジグザグに下ります。

カズラが蔓延っている場所がありました。

大岩がありました。転がらないようにつっかえ棒をしておきましょう。

植林地の沢沿いを下ります。

下降点から1時間以上下ってやっと鹿岳登山口に下りてきました。急な下りを1時間も歩いていると、足先と足裏に疲労が溜まっています。

車道を数分歩けば駐車場に戻ることができました。

今回のコースは、それなりに岩場もありますが、どこもしっかりとしているので、落石もなく、三点指示さえ守れば安全に通過できるルートでした。
道の駅で少し時間調整して、南牧中近くの「月形園」という民宿に泊まりました。
私達以外にも二人宿泊していましたが、内一人は登山者で、コロナ禍ではありますが、山の話で少し盛り上がりました。
宿の食事は美味しく、西上州は日帰りが多いのですが、たまにはこんな計画も良いかなと思います。

今回見た花

今回たくさん見ました。これは車道脇。

ウツギ。登山口近くで。

ヤマツツジは見頃でした。

ミツバツツジは見頃を過ぎていましたが、残っていてくれました。

フモトスミレ。小さな白スミレで、葉が特徴的。

マルバスミレ。

アオダモ?。稜線で。

アカヤシオ。一ヶ岳で。一輪だけ残っていて、虫が寄っていました。

ニガイチゴ。

キケマン

マルバコンロンソウ。葉と毛が多いのが特徴です。

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