2022年01月14日 きのこ山~筑波山

きのこ山から筑波山へ尾根を歩いてきました。私の判断ミスから、かなり濃い藪を這い上る事態になりました。「それもまた楽し」と気楽に考えてしまうので、いつまでも判断ミスは減りません。下りは猿田彦尾根を下りました。この尾根は4度目ですが、一度梅林から登り、2度末社巡りで猿田彦神社から下を歩いていますが、上から通しで降りたのは初めてです。急傾斜ですが楽しい尾根でした。
2人旅です。

2か所で藪漕ぎをしました。こちらは笹の密な藪でした。

ルート数値
距離 12.3Km 累積標高 +1,670m,-1,930m 所要時間 6時間40分 (休憩込) 

行程
きのこ山近くの林道路肩9:00 – きのこ山9:05 – 9:45上曾峠 -(休憩10分)-弁天山(414.3m)11:02 – 湯袋峠12:10 -(休憩15分)- 標高620m地点13:27 -女体山直下14:05 – 男体山電波塔14:30 – 峠尾根分岐14:46 – 猿田彦神社15:12 – 林道へ15:36 – 15:40駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたルート

経過
2016年秋に真壁町を起点に加波山・足尾山・きのこ山を周回しています。それで、きのこ山から筑波山までが未踏の尾根として残っていました。今回、KRさんに同行してもらって、その尾根を歩きました。できるだけ主稜線に忠実に歩きましたが、一部、離れてしまった場所もあります。毎度のことなのですが、まあ、良しとしましょう。
家を6:25にでて、約束の梅林近くの路側帯には7:20頃に着きました。でも、私の思い違いで待ち合わせ場所はもう少し上でした。結局20分程遅れて私の車をデポ後、KRさんの軽トラで梅林を出発しました。鬼が作林道からキャンプ場を過ぎて悪路を進むと、カーブと振動で、次第に気持ちが悪くなりました。それで、運転を替わってもらいました。マニュアル車を運転するのは久しぶりですが、初っ端にエンストを起こしましたがその後は何とか無事に運転できました。湯袋峠で林道北筑波稜線に入り、上曾峠経由できのこ山まで、約1時間の移動でした。林道の路肩に軽トラを駐車しました。
林道から数分できのこ山山頂です。東屋の近くで、のんきにしていると見逃しそうになる山頂でした。三角点があるだけで、山名板などは見つかりません。

少し南に進んで、林道にでました。林道はこの先ほぼ尾根に沿っているので良しとしましょう。

10分程舗装林道を下って、また尾根に入りました。
市境なので、境界杭もあります。また、しっかりした踏跡が山道になっていました。

歩きやすい山道は390m峰辺りから東にずれていきました。右に林道駐車場が見えてきたところで、林道に出れば良かったのですが、歩きやすい山道をそのまま下ってしまいました。
県道にでました。上曾峠から少し南東に下りた場所です。

ここで、峠に行こうとすると、前に谷に入る作業道があるではありませんか。

その作業道に入っていきました。上に標高405m地点があるので、そこまで谷を登っていこうと安直に考えてしまいました。
作業道はすぐ行きどまりです。少しでも歩きやすい場所を選んで藪に突入しました。藪は、大きなアオキが中心ですが他にも雑木が混じっています。

おまけに伐採した杉がそのまま放置されているのでそれを避けるのも大変でした。藪をかき分けて進むKRさん。

途中、作業道に飛び出しましたが、また藪に突入です。

再度、作業道にでて、今度はその道を右に進んでみました。小尾根を回り込んで、405地点に下に着きましたが、その地点へは、もう少し藪漕ぎをしなくてはなりません。そこへ行くのは諦めて、少し東に進んでから薄い藪を漕いで尾根に合流しました。尾根にはしっかりした踏み跡がありました。上曾峠でしっかりと尾根に取り付いていれば先ほどの約30分の藪漕ぎは不要だったかもしれません。日当たりの良い場所で一休みしました。
少し下ると、林道北筑波稜線のカーブにでました。林道へは出ずに、三角点峰を目指しました。

踏み跡を10分程辿ると、きれいな山道にでました。

そこからすぐ三角点峰(414.3m)に着きました。弁天山と呼ばれているようです。立派な山道から推察すると地元の方に愛されている山のようです。でも、祠もありませんし、眺望もありません。

山道は南西に下っていますが、市境の稜線は途中で西に延びています。今度は、尾根を忠実に歩くことにしました。
笹薮です。

最初は薄かった藪も次第に濃くなりました。境界杭が市境であることを教えてくれます。

標高320m辺りが一番の密藪でした。

その下の尾根が分岐するところで突如として藪が開けました。数年前に笹刈したようです。どうしてなんでしょう。境界を確認する必要でもあったのでしょうか。

湯袋峠へは最後は崖でした。崖にピンクテープがあったので、そこを降りるしかないのかと覚悟したのですが、斜面を北にトラバースした場所にテープが見えたので崖を降りるのは止めてトラバースしました。なんと、そこにも境界杭があります。境界は地形図ではまっすぐ崖を降りているのですが、実際は境界もトラバースしていました。そんな事があるんですね。

湯袋峠の石碑。真壁町と小幡村の名があります。

石碑の横から尾根に取り付きました。とても急な斜面ですが、踏跡はしっかりと山道になっています。

左からの山道に合流する地点で一休みしました。もしかすると、弁天山から山道を下った場合でも、その山道でここに到達できたのかもしれません。
その先は、傾斜がゆるくなったりきつくなったりで、やがて岩が多くなりました。筑波山が近いということなのでしょう。

林道にでました。正面の崖に登った跡が明確です。木の根に掴まって登りました。

また林道にでました。林道が2つに分岐する場所です。こちらには登山道入口がありました。

KRさんは藪漕ぎと登りの連続で疲れ気味です。

標高620m地点です。ここは、8年前に右側の山道から登ってきています。これでひとまず、尾根つなぎとしてはつながりました。

分岐。8年前は左に入ってカタクリを見てから女体山へ登りました。今回は直進です。

キャンプ場からの登山道と合流。この辺りから北西の強風が直に襲ってきました。今までは植林や雑木で守られていたのですが。ウィンドブレーカーを着ましたがそれでも寒かったです。

登山道に霜柱が目立つようになりました。堅く凍結した雪も少し残っています。昨夜も少し降ったようです。柔らかい雪がありました。

KRさんは何度も立ち止まります。エスケープルートを考えましたが、山頂からのケーブルカーを使うのが一番良さそうです。私はまだ、筑波山のケーブルカーに乗ったことがないのでいい機会かと思いました。
女体山の直下に屋ってきました。すぐ上が山頂なのですが、強風が物凄い音を立てています。疲れている事もあるので山頂には寄りませんでした。

平日ですが、さすが筑波山。強風にも負けずやってきた何人かのハイカーに会いました。

御幸ヶ原に着くと、KRさんがケーブルカーで降りても駐車地までかなり歩くので、予定通り猿田彦尾根を下ろうと言いました。
尾根に取り付くには自然探求路で回り込むか男体山に登るかどちらかが必要です。KRさんが男体山への作業道を知っているというのでそれに続きました。電波塔まで登るとそこからはずっと下りです。自然探求路に下りて、展望岩の手前から尾根に下りました。
境界杭のある小ピークを右から回り込みました。

右を直進すると峠コースの尾根で、回り込むと猿田彦尾根でした。3年前にこの尾根を登っていますが、下りは私にとって始めてです。
木にこんなものが書いてありました。直進すると猿田彦尾根、左はV字谷、戻ると自然探求路ということでしょうか。右は読めませんが「ト」で峠尾根なのかもしれません。

猿田彦尾根は岩の多い尾根です。かなりの急傾斜が続くのですが、岩を掴んで下れば、足が滑ることは無いので下りやすいかもしれません。この尾根を何度も歩いているKRさんはどんどん下っていきます。筑波山の北斜面を何度も休みながら登っていたのが嘘のようです。私は必死についていきました。

この尾根にはいくつも踏跡が分岐しているので、ルートを間違えると危険かもしれません。昨年、末社巡りで猿田彦神社に登るときにルート外の岩場を登って苦労したことがあります。
猿田彦神社で安全登山を祈願してさらに下りました。
途中で、右寄りに下って谷筋に下りてきました。その方が梅林内での少しの登りを避けられるのだそうです

ここで林道に降りてきました。ここからは駐車地まで数分林道を歩くだけです。

無事、下山しました。
かなり疲れましたが、距離以上に累積標高+1,670mがきつかったようです。それに藪漕ぎでエネルギーを使いました。もっと、藪を避ける努力が必要なのでしょう。出口の見えない藪なら絶対に入りませんし、突破に何時間もかかる場合も入らないでしょう。でも、多くても数10分で突破できるとすると入ってしまいます。

今回で、きのこ山から筑波山までの尾根つなぎできました。この南をつなぐとすると、つつじが丘から宝篋山までがつながっていません。こちらは大部分が表筑波スカイラインと並行する尾根なので、別の意味で歩きづらいですが、いつか挑戦したいと思います。その先は千代田アルプスまでつながります。楽しみです。

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