山形県の祝瓶山へ行ってきました。山頂からは朝日連峰の眺望がすばらしかったです。紅葉は山頂近くだけでしたが、多くの登山者で賑わっていました。ただ、傾斜の強い登山道の登り下りは今の私にはかなりハードでした。
7人旅です。
ルート数値
距離 10.8Km 累積標高 +1,270m,-1,270m 所要時間 8時間45分 (休憩込)
行程
駐車地6:40 – 6:55吊橋7:10 – 7:25尾根取付分岐7:30 – 8:55(817m峰)- 10:25(1239m峰)10:35 – 11:25祝瓶山11:50 – 12:27(1239m峰)12:30 – 13:37(817m峰)13:45 – 14:47尾根取付分岐14:55 – 15:10吊橋15:19 – 15:25駐車地
経過
祝瓶山は山形のマッターホルンと呼ばれているそうです。それは長井市側から見た山容を云ったもののようです。小国町からではかなり高度が上がらないと姿を見ることができません。おまけに高度を上げてから見ると、山頂部は丸くて穏やかな山容になってしまいます。
今回は紅葉を見るのを目的として計画されましたが、紅葉は山頂部だけで、中腹以下はまだまだ紅葉には早いようです。
前日、登山口近くの民宿に宿泊。料理のおいしい宿でした。
当日、朝6時に宿を出発。GoogleMapで事前に確認した時は、宿から15分ぐらいで到着できるとなっていたのですが、実際は舗装されていない林道が長く、30分程かけてやっと駐車場に辿り着けました。
駐車場は2か所あるのですがすでに満車状態でした。林道わきのスペースに車を入れました。
すぐ登山口の標識があります。ちなみに「針生平」は「はんなりだいら」と読むそうです。
一番奥の駐車場。登山カード入れとトイレがあります。トイレはスリッパがあり靴を脱がなくてはなりませんが、きれいに維持されていました。
トイレの先は川が流れていて、手を洗えます。吊橋はすぐ先です。
吊橋。鉄板の幅が20cmぐらいしかないので少し不安定ですが、ワイヤーに掴まって渡ります。多分、雪の時期には鉄板を外してしまうのでしょう。
橋の先は平らな山道です。ガイドブックに使用禁止となっていた小屋が見えました。煙突から煙が出ています。
小屋の前に小さな沢を渡ります。木橋があったようなのですが、外されていました。
避難小屋の横を過ぎて歩きやすい道を進むと、また沢がでてきました。
ここで右に登って尾根に取り付きます。まっすぐ進むと大朝日岳へ向かうようですが、そのルートには危険な吊橋がいくつかあるようです。
少し登ると傾斜が緩んで、左手奥に大朝日岳が望めました。朝日連峰は奥深い山です。
標高618m地点の先に、右の沢に下る踏み跡がありました。ガイドブックに載っていた水場へ行けるようです。この2本の木の先です。
少し樹間が開けて尾根の先が見えました。でも、帰宅後調べると、見えていたのは私たちが登る尾根ではなくて大玉山でした。
標高が1000mを越えると大木が少なくなって灌木とササになりました。
そして標高1200mを越えると紅葉している灌木が増えてきました。
標高1239m地点で私たちが登るのを待ってくれている人がいます。
1239m地点は眺望の良い展望台でした。
帰宅後調べると、大朝日岳だけでなく左奥には以東岳も見えていたようです。
1239m地点は「一の塔」なのだそうです。「二の塔」はどこでしょう。
ここまで登って、やっと祝瓶山が見えてきました。山頂が丸く見えます。
その巻き道に大朝日岳への分岐がありました。多分、今日もかなりの人が大朝日への稜線に挑んだと思われます。下山中の人にあまり会いませんでしたから。
最後の急登を這い上り山頂に到着。三角点がありました。どなたか分かりませんが、勝手に写真を撮って、勝手に顔をピンクにしてごめんなさい。人の写らない山頂を撮るのを忘れていました。
山頂からは360度の眺望を楽しむことができます。遠くの山は少し霞んでいますが十分な見え具合です。
まず北方向には大朝日岳。
その左。中央の山は巣戸々山なのだそうです。初めて知った山名です。
その左。祝瓶山の西側の山々です。双耳峰のように見える左のピークは鷲ヶ巣山だそうです。
祝瓶山の南側の山々。遠くに磐梯山が見えました。その左に吾妻連峰が見えました。
祝瓶山の北東。大朝日岳の右に見える山です。中央は御影森山です。
私たちが休んでいる内に20名ぐらいのグループがやってきて山頂は賑やかになりました。
山頂での休憩は短めに切り上げて下山開始しました。紅葉の尾根に山道がハッキリと見えました。
数回休んでやっと尾根取付まで下りてきました。急な下りの連続で脚にはかなり堪えています。沢で美味しい水を飲んで少し休みました。
最後に吊橋を渡って無事下山です。
駐車場の車は減っていましたが、場外のスペースには私達より後にやってきた人たちの車が沢山残っていました。駐車場に残っている車はきっと大朝日へ向かった人たちのものでしょう。
下山後はリフレで汗を流しました。疲れている脚に冷水をたっぷりと掛けて冷やしました。その効果かどうかは分かりませんが筋肉痛が少なかったような気がします。
往路は私の運転でやってきましたが、復路では運転を交代して無事帰着できました。
祝瓶山は2年前に登った蒜場山に似た山でしたが、蒜場山は途中にピークがいくつかあってアップダウンを繰り返すコースですが、祝瓶山は登り下りの一辺倒で蒜場山よりは歩きやすかったのかもしれません。それでも疲れたのは、コロナ禍の山歩き不足で体力が低下しているのでしょうね。少しづつ取り戻しましょう。
山で見た花・キノコ
アキノキリンソウ。虫コブが付いたものもありました。これはアキノキリンソウミタマバエという昆虫が蕾に産卵して幼虫がこんな球形のすみかを造ったものらしい。初めて写真に撮ったような気がします。
何でしょう。ショウジョウバカマの花後かと思いましたが、違っているようです。