仙人ヶ岳へ行ってきました。今回は南西尾根の突端から取付き、谷コースで岩切へ下りました。岩切へ下りるのは初めてです。予想以上に面白いルートでしたが、紅葉の時期ならもっと良かったかも知れません。
2人旅です。
ルート数値
距離 距離 12.2Km 累積標高 +1,370m,-1,230m 所要時間 7時間40分 (休憩込) 天気:晴れ
行程
町谷BS7:10 – 8:03城山8:08 – 9:23白葉峠9:26 – 9:43高萩山10:00 – 11:03一色展望台分岐 – 12:01新仙人分岐 -(大休止)- 12:48仙人ヶ岳-13:00 – 13:20熊の分岐13:30 – 14:04生不動尊14:08 – 14:50小俣北BS
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたルートです。
経過
MHさんが仙人ヶ岳の県境コースを歩く計画を立てていたのでそれに同行させて貰いました。仙人ヶ岳~白葉峠は何度か歩いていますが、山火事後の変化を見ておきたかったのと、始めて歩く岩切への下山コースを楽しみにしていました。
最初は車二台で縦走を考えていたのですが、バスが利用できることが分かったので、出発時間は早くなりますが「小俣北」7:00発のバスに乗る計画に変更になりました。
小山からバス停まで約70分かかりました。バス停前に10台近くが駐められるスペースがありました。バスは7時丁度にやってきました。大型のバスです。乗客は私達だけ。「町谷」で降りたのですが、それまで乗ってくる客はいませんでした。地形図では「町屋」なのですが、バス停は「町谷」です。
当初は、昨年のYamap情報を参考に、橋の袂から尾根に取付く予定でしたが、バスを降りると正面に好都合な道があるではありませんか。
その道は廃屋前の荒地に続きます。そこから尾根に取付けました。イノシシ柵があると面倒なのですが、幸いなことにそこにはありませんでした。藪も薄めです。
急傾斜を登ると、南側は伐採されていました。車道も見えたのですが、柵があるようでした。
情報によると、足利百名山の「正頂山」というものが有るらしいのですが、私は見る事ができませんでした。MHさんによると登る途中にあったそうです。
西方面に浅間山が見えました。頂きは雲にかくれていますが、中腹は真っ白でした。
城山は良い展望台です。
榛名と浅間山。浅間山は頂きは雲に覆われていました。
特徴的な荒船山の左奥に白い山なみが見えます。八ヶ岳のようです。
ヤシオ山。もう少し東にもピークがあります。どちらが、ヤシオ山か分かりませんが、きれいにアカヤシオが咲くのはこちらです。
帰宅後、古い写真を見ると、6年前の写真の標識には「ヤシオ山」の左上の三角形がありませんでした。もしかすると、「山頂はもう少し東だよ」と強調したい御仁がいるのかも知れません。
327ピークへ登ります。
展望が開けて、浅間、榛名がよく見えました。浅間の雲が取れたようです。
白葉峠に到着。「白葉」は「しろっぱ」と読むそうです。地名は難しい。
以前にはハシゴはなく、トラロープがありました。
反対側には「ヤシオ山登山口」と成っていました。「姥穴山登山口」だと思っていました。
高萩山への登りは急です。左に大きく廻り込んで山頂に出ました。山頂の南はルートが分かりづらくなっています。8年前はほぼ今回と同じルートでしたが、7年前は南南西に真っ直ぐ下りています。
高萩山も山火事の被害に遭っているので、見晴しが良くなっています。風を避けて小休止しました。
三角点もあります。
南方向には、薄く大山・丹沢も見えました。風があると110km程離れた大山・丹沢も見る事ができます。
植林地を登ります。以前はもう少しイバラがあったと思うのですが歩きやすくなっていました。
振返ると、450mピークの東側に拡がるススキ野がきれいに見えました。
分岐への登り。始めてここを下ったときは藪っぽかったのですが、今はスッキリしています。右手には岩崖が見えます。
展望台分岐から西に延びる尾根。ちなみに、5年前にその尾根を歩いていますが、その時の記録では一色地区には雷電山展望台、森山展望台がありました。
手前の木が煤けています。
その分岐から北側はいっそう山火事跡が顕著になります。伐採跡もあるようなのでどこが火事跡なのかわかりませんが。左右両者面とも同じような状況ですが、左斜面(群馬件側)の方には植林がされているようです。木肌が濃い褐色の苗木でした。サクラのようにも見えましたがよく分かりません。
八斗沢登山口があるのだそうですが、踏跡もよく分かりませんでした。
「鷹ノ巣沢」の看板。以前は赤い看板だけが植林地にありました。燃えてしまったのですね。
この辺りには鹿避けの網が張られているのですが、そのポールを固定する細引きが張られているのですが、それが脚に絡むと危険です。私達はゆっくりと歩いているので絡んでもケガには至りませんが、早い人だとケガをするのではないでしょうか。と案じていると、トレラン単独男性が我々を追い越して行きました。
群馬側斜面。随分と高い場所(左ピークの下)に車が5台くらい駐まっていました。何か作業をしているのでしょうか。あんな場所まで来るまでいけるのですね。
これから進む尾根。右奥が仙人ヶ岳です。強風が吹き荒れてきました。木が無いので直接ぶつかってきます。
少し木の残るピークへ登ります。荒倉山かと思ったらその手前のピークでした。
荒倉山。以前も眺望の良い山でしたが、西側は木が邪魔していました。今は360°の見晴しです。
前仙人分岐への登り。3人連れが前仙人方向に歩くのが見えました。この季節にも山を楽しむ仲間がいることにホッとしました。
分岐を下りた陽だまりで大休止しました。
この分岐から仙人ヶだけ山頂までは今までに3回ほど通過しているのですが大岩の南を迂回した記憶があるのですが、今回は2つの岩を越しました。1つの岩は北側に踏跡が見えましたが南に迂回する踏跡にはきづきませんでした。まあ、山を歩くときには目の前の安全にかかわる部分には気を使いますが、常に広範囲を意識している訳ではありません。また、その時は気付いたことでも下山すれば忘れている事が多いので、このブログに書いていることでも本当にそうだったのか、前後に他の何かがあったのか。誠に心許ないものです。
そういえば、ここで大岩を登っているときに、先程のトレイルランナーが岩を下りてきましたのですが、私の目の前で脚を滑らせたのです。一瞬、声を上げそうになりましたが、男は上手く体を起こして大事には至りませんでした。でも、危険な場所はもう少し慎重に行動して貰いたいものです。それじゃあ、ランナーになれないか。
大岩の一つ。通過後振返りました。この岩は、北側に巻道があったと思います。
山頂に到着。冷たい風が吹く山頂でした。写真を撮って早々に下山開始です。
山頂近くで、2人の単独者に会いました。
山頂を下り始めると、先程までの風は消えて、陽だまりハイクとなりました。
熊の分岐。今回はここから沢に降りていきます。初めて歩くコースです。
分岐でのんきに休んでいると、先程の女性単独者に追い越されました。
かなり急な道です。
倒木が登山道を覆っています。上を越しましたが、越してから撮影。
その下に、急で、ロープの掛かっている場所がありましたが取り忘れました。落葉が積もって慎重に脚を置かないと滑りそうな場所でした。
谷に下りてきました。
こんな看板がありましたが、この前の道は削られて歩けなくなっています。現在は後ろに道ができていました。大雨による登山道の荒廃はここにもありました。
こんな橋がありました。まもなく朽ちてしまいそうです。勿論、この橋を使わなくとも通過できるのですが。
岩切鉱山跡。この標識の奥にあるそうなのですが、見に行きませんでした。ちなみにマンガン鉱なのだそうですが、大小山にもいくつか穴が残っています。でも、マンガンを何に使ったのでしょう。私にはマンガン乾電池しか思いつきません。
こんな穴もありました。もっと下流にも同じような穴があったのですが、深い穴ではありません。何に使ったのでしょう。これもマンガンを掘った跡なの?
下は滝です。滝の横にもトラロープがあるので、滝の脇を登る人もいるようです。
滝は3mぐらいの落差でしょうか。下から撮影。右側を少し登って下ってきました。ロープ・クサリがあります。
まもなく林道にでます。左右には急斜面が続いていましたが、この辺りではなんとか登れそうでした。いつかこの右岸尾根を歩きたいものです。
下山後は、地蔵の湯東葉館で汗を流しました。平日なので混んでいなかったので助かりました。最近、新型コロナ感染者が増えているので慎重にならざるをえません。
国道50号線は混雑無しで小山に戻ることができました。