3泊4日で秋田花山行に行ってきました。森吉山と田代岳です。
森吉山は2回目の訪問です。前回はコメツガコースでしたが、今回は東側からヒバクラコースの往復です。残雪の森吉山は景観も良し、花も良しでした。
4人旅です。
なんと言っても、湿原から見上げる森吉山が見事です。
ルート数値
距離 12.7Km 累積標高 +820m,-820m 所要時間 6時間40分 (休憩込)
行程
ヒバクラ登山口8:45 – 水場標識10:10 – ヒバクラ分岐11:05 – 山人平11:40 – 12:15森吉山山頂12:25 – 13:00山人平13:20 – ヒバクラ分岐13:48 – 水場標識14:25 – 15:25ヒバクラ登山口
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたルート。
花へ
経過
鹿沼を8時に出て、鹿角八幡平ICを出たのは15時近かった。県道309号線は「クマゲラエコーライン」という別名のある、カーブの多い山間道でした。
途中、太平湖を見下ろせるグリーンハウスに立ち寄りました。湖岸には遊覧船の乗り場があり、小又峡へ渡れるとの事ですが、現在は休業中のようです。それでグリーンハウスも閉まっていました。以前、「たそがれオヤジ」さんのブログで森吉山周辺の滝巡りがあって、その中に小又峡という名前があったような気もしますが、記憶は定かではありません。
駐車場横の展望地から、明日登る森吉山の見事な山容を見ることができました。残雪もありそうです。でも、登山口まではかなり遠そうでした。
その日は森吉山荘に泊まりました。例年なら混み合う時期なのでしょうが、コロナの影響で私達の他には二人しか客はいませんでした。写真は翌朝のものです。
山荘で朝食を食べてからの出発です。ヒバクラ登山口までは細いカーブの多い林道でした。約1時間で登山口の駐車場に到着。すでに5-6台の駐車がありました。簡易トイレもあります。
渡渉地点。写真右側を木に掴まって大股で渡りました。跳んで渡ることも出来るのでしょうが、身の程を知っている私は絶対に小さな冒険もしません。
渡渉の先は急登がまっていました。
樹間にヒバクラ岳が見えました。残雪も見えます。
正面に森吉山が見えてきました。木道の脇にはヒナザクラの小さな花がたくさん見られました。
写真に夢中になっていると、仲間に遅れてしまいましたが、ヒバクラ分岐で待っていてくれました。
山人平と呼ばれる湿原です。ヒナザクラ、チングルマが見頃でした。
リーダー夫妻は山人平で待っていると云うことで、私とKさんの二人で山頂を目指しました。
山頂直下には雪がかなり残っています。傾斜の厳しい場所には階段状に掘り込みがされていて助かりました。
まもなく山頂です。大勢の登山者が休んでいました。大部分はゴンドラを利用して登ってきたのでしょうね。
山頂写真を撮って、早々に下山開始。
残雪の急斜面を下ります。階段状に掘られている場所です。私は、下りにはチェーンスパイクを使いました。足元が安定するので安心して進めます。
残雪を下って行くと、年配の女性がスニーカーで登ってきました。多分、ゴンドラで登ってきて、山人平往復をしたのでしょうが、柔らかいソールのスニーカーで雪の斜面を往復するとはかなりの強者です。いや無鉄砲というべきでしょうか。
山人平の休憩場所でリーダー夫妻と合流。エネルギー補給しました。そこにタケノコを調理している男性がいました。どこで採ったのでしょうか。細いタケノコを剥いていました。
下山開始。天気は崩れ始めていました。
ヒバクラ分岐の先で湿原が終ったところで、岩手山が見えました。手前には残雪があります。
ついに雨が降り出しました。14時過ぎ、雨が止みそうにもないので、雨具を取出しました。雷鳴も聞こえます。そこからは黙々と歩を進めました。雨はそれ程強くならなかったのがラッキーでした。
標高1080m辺り。雨は小止みになりました。
登山道を少し脇に入ると立ヶ森がよく見える展望地がありました。標高1000mぐらいですが残雪が見えます。
駐車場に戻りました。雨は完全に止んでいました。
下山後は、途中、コンビニで日本酒を買い込んで大館のホテルへ向かいました。そのホテルは料金が安い割には料理はまずまずでした。
花編
マイズルソウ。ブナ林の登山道脇にたくさんきれいに咲いていました。
ウマノアシガタ。登山道の最初で少し見ました。マイズルソウに混じって咲いていました。
ミズバショウ。標高の低い場所では巨大化していましたが、山人平では程よく見頃でした。
ミツバオウレン。湿原やその近くの登山道脇にたくさん咲いていました。今回、山頂直下でミツバノバイカオウレンも見ました(後掲)。
ショウジョバカマ。他の場所では汚れている花が多いのですが、このコースではきれいな花を多く見ました。
オクエゾサイシン。葉は特徴的です。花は下に隠れています。最初に見つけた株は登山道の真ん中にあって驚きました。もっと、木陰でそっと咲いているものと思っていましたから。下山時に登山口近くにあるのを見つけました。誰かが移植したのでしょうか。
ミヤマカタバミ。私の好きな花ですが、少ししか見つけられませんでした。
イワカガミ。まだ咲き始めだったようです。標高の低い場所でシロバナをみました。
シラネアオイ。花は急登を登って湿原に入る手前に1群だけ見ました。
チングルマ。白い花が見頃でした。まだ果穂にはなっていません。
イワイチョウ。花は咲き始めだった。丸い光沢のある葉が特徴。ヒナザクラの写真にもたくさん葉だけ写り込んでいる。
ニッコウキスゲ。まだ咲いていませんでした。でもツボミを付けているものもあるのでまもなくでしょう。
ミツバノバイカオウレン。詳しそうな人に教えて貰いました。秋田には多いそうです。