2020年6月8日 夕日岳(大滝から)

夕日岳へ行ってきました。花の時期は完全に過ぎていますが、静かな尾根歩きを楽しみました。大滝からの周回で、以前より歩きたいと思っていたコースです。距離の割に疲れるコースでした。
3人旅です。
山頂

ルート数値
距離 9.6Km 累積標高 +1,110m,-1,110m 所要時間 8時間20分 (休憩込)

行程
国分寺5:45 – 6:50大滝P7:10 – 7:45大滝不動7:50 – 8:30(838峰)8:37 – 9:17(標高980m辺)9:27 – 10:20大ボッチ10:30 – 11:50夕日岳12:20 – 13:45(949峰)14:00 – 14:37林道広場14:42 – 15:30大滝P

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたルート

経過
大ベテランのSさんが大滝から夕日岳を周回するというので同行させて貰いました。夕日岳は細尾峠からと蕗平から登ったことがあります。ネット情報で大滝から登っているという情報を見る度に自分も歩きたいと思っていたのですが延び延びになっていました。それで、Sさんの計画に便乗させて貰いました。Mさんも参加して3人旅です。
ルートは大滝不動から大ボッチ経由で夕日岳に登り、下りは北東尾根で本沢に下り林道で戻るルートです。
7時少し前に大滝の駐車場に到着。駐車場には4台ぐらいが駐まれそうです。

まず、東大芦川を渡らねばなりません。大抵は大芦渓谷ヒュッテ前の本沢を渡るのですが、Sさんが、車道から渓谷を見下ろして「あそこが渡れそうだ」というわけで、大滝の下を渡渉することになりました。多分、大滝見物で渓谷に下る人がいるらしく踏跡を下って沢に降りることができました。
大滝へ向かいます。

大滝。

でも、濡れた岩が滑りやすくそこでの渡渉は諦めました。
少し戻って何とか渡れそうな場所を探して渡りました。怖がりの私には少し厳しい渡渉でした。私は写真を取り忘れましたが、Sさんが難局を渡り終えた私を撮ってくれていました。

渡渉した東大芦川右岸は急傾斜の厳しい斜面でした。足元は軟弱でしたが、なんとか掴まれる木があったので這い上る事ができました。

登った所が大滝不動尊です。祠は倒れていました。先人が何人か祠を起こそうとしたそうですが、皆さん断念しています。確かに不動様をすっぽり納めるのは難しそうです。

不動尊に無事渡渉できたことを感謝し、これからの山行の無事を祈願しました。
不動尊前でひとまず休憩。
私たちが強行した大滝下の渡渉はおすすめできるコースではありません。ヒュッテ前を渡渉した方が水量も少ないので安全です。大滝の上で本沢と日光沢が合流します。ヒュッテ前なら本沢なので水量はかなり少なくなります。また岩が滑りやすいので、跳ぶのは危険です。今回は大ベテランと一緒なので渡れましたが、一人では絶対に渡ろうとは思わなかったと思います。
不動尊からも急な登りが続きます。

少し登るとコアジサイが咲いていました。

不動尊から約40分で838峰に到着。小休止。
その先でギンリョウソウを見かけました。今期初御目見得です。

大ボッチまでの尾根は植林地内の登りばかりです。傾斜はきつくなったり、ゆるくなったり。
標高900m辺りの登り。

標高980m辺りでまた小休止。エネルギー補給。

標高1100mを越えると東側の枝尾根から作業道が合流しました。狭い道なのでどのような使われ方をしたのか分りません。小さなキャタピラ車が少量の荷物を運んだのかも知れません。

まもなく大ボッチです。やっと自然林になりました。

大ボッチに到着。大ボッチは標高1294峰の名前です。ここで、蕗平からの夕日岳新道に合流します。「オオホノチ」の標識があるはずなのですが、みつかりませんでした。多分、南側のピークにあるのでしょう。以前、蕗平から登ったときは見ているので今回は探しませんでした。

ここでも、休んでエネルギー補給します。
夕日岳新道は今まで上ってきた尾根とは様相が異なります。アップダウンが増えて、細尾根、岩場も登場します。
急な下り。

前回、夕日岳新道で登ったときには、1450m峰への登りで左に大巻してしまい、手こずりました。今回はその失敗はしませんでした。
1450m峰に到着。ここから北東に尾根を下って本沢に下りる事もできるそうです。

このピークには「本沢」「蕗平」の標識があったのですが無くなっています。標識を縛っていた布は残っていました。

「岩タア」への登り。

「岩タア」の下り。

「岩タア」標識

下から見た「岩タア」

夕日岳、山頂に到着。

中央奥に白根山、右奥に男体山。男体山は頂きは雲の中でした。手前は半月山。ドライブウエイが正面に見えました。

山頂で大休止。
下山は北東尾根を下ります。最初は見事な尾根です。シロヤシオの木がたくさんありました。今年は花は出来はどうだったのでしょうか。

この大岩で右の尾根に乗ります。岩の右を廻りました。

この尾根にはピンクテープがたくさん付いています。

何度か分岐がありますが、スマホアプリで現在位置を確認しながら下りました。急な下りも各所にありました。また右側は谷へ急降下しています。

949地点で小休止。
樹間に薬師岳が見えました。

標高850m辺りにコアジサイの群落がありました。

まもなく本沢に下ります。

ところが、次第に踏跡を見失いました。段丘状になった場所まで下りてきたのですが、そこからは急降下です。滑ってもケガをするような場所でなさそうなので細枝や倒木に掴まりながら強引に下りました。下降地点でピンクテープを見かけなかったので、よく探したらもっと下りやすい場所があったのかも知れません。
本沢の渡渉。Sさんの後を渡りました。

今回は渡渉が2回有って靴を脱ぐ場合もあり得るかなとサンダルを持参したのですが、それを使うことはありませんでした。

対岸は林道が広場のようになった場所でした。小休止。

林道を戻ります。

祠。灯籠まであります。

林道脇にはいくつか花を見ることができました。
ミヤマムグラ。花が小さい。4枚の丸い葉が輪生。長い葉柄がある。

ミツバツチグリ。2021.7.2ヘビイチゴのようです。花の真ん中の膨らみが大きい。

マムシグサ。本当はもっと詳しい名前があるのでしょうが、調べていません。調べる気にもならないのはこの花に対する偏見か。

タツナミソウ

渓谷ヒュッテが下に見えました。ヒュッテには立ち寄りませんでした。

芦沢渓谷。

林道を50分歩いて駐車場に戻りました。
今回のルートは、アカヤシオ・シロヤシオの時期か紅葉時期に歩いた方が楽しいかも知れません。今度、歩くときは1450m峰から北東に延びる尾根を歩きたいと思っています。

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