2020年3月19日 鳴蟲山縦走

鹿沼の鳴蟲山へ行きました。栃木百名山です。東の尾根突端から山頂へ、下山はもう少し西まで歩いてから塩沢へ下りました。後半はアップダウンが厳しくなり、岩場、藪もあってバリエーションらしいコースでした。
2人旅です。

下りの尾根から見た鳴蟲山。紅白鉄塔が目印です。

ルート数値
距離 11.0Km 累積標高 +1,220m,-1,140m 所要時間 7時間55分 (休憩込)

行程
引田岡BS 7:00 – 尾根取付7:25 – 8:44三角点571.5m峰9:00 – 9:30鉄塔下9:40 – 10:57鳴蟲山11:28 – 12:08林道切通12:11 – 13:17大高畑山(718m峰)13:30 – 14:55駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

経過
7:49発のリーバスを利用するために早めに国分寺を出発。随分早くに西大芦東小学校跡に着いたので、下山尾根を見に行きました。塩沢集落で林道黄金沢線に入るとすぐ「通行止め」の表示があります。ネット情報でその先に崖崩れで林道が埋まっている場所があることは確認済みでしたが、まだ復帰はしていないようです。もう少し先まで行って下山尾根を確認して折返しました。
西大芦東小学校跡は現在は地域の生活改善センターとして使用されているようで、その片隅に車を駐めさせてもらいました。

バスは定刻にやってきました。乗客は私たちの前には一人だけでした。バスを降りて、県道280号を南に向かいます。地形図の標高228m地点から西に入ります。

道はすぐ舗装が切れて、悪路になりました。昨年秋の豪雨の影響なのでしょうか。

伐採地の作業道を登って行きます。この上で尾根に取り付きました。

尾根に登るとゴルフ場の先に二股山が見えます。こちらからでは二股に見えません。

植林地内の尾根を登ります。

その辺りでは、杉と檜の落葉が混在していました。杉の落葉は枯れていますが、檜のものはまだ青々しています。

500m峰に到着。

この峰には空堀のように掘られた場所がいくつかありました。中世に山城が有ったのかも知れません。

また、伐採地にでました。

南に三峰山が見えます。その後方に見えるのは星野の谷倉山です。

三角点峰(571.5m)への登り。

三角点峰に到着。少し休みました。三等三角点です。点名札がありました。「上久我」なんですね。おなじみのRKさんの山名板も。


三角点峰からの下り。結構急です。

尾根が細くなりました。

樹間に男体山が見えました。

急な小ピークをいくつか越えて鉄塔下につきました。再度休憩。

東電巡視路の案内杭。

鳴蟲山の名物紅白鉄塔が見えてきました。

男体山から女峰まで見えました。

600m峰への登り。倒木だらけです。

「東武」の杭。この辺りは東武鉄道の所有林なのでしょうか。誰かが赤ペンキを塗って見やすくしていました。

600m峰からの下り。急な下りなのですが、巡視路があったので楽に下れました。

この大岩も巡視路を使って迂回。

こんな道標がありました。そこは峠地形でした。

紅白鉄塔が近くなりました。

紅白鉄塔は非常に大きな鉄塔でした。

鳴蟲山山頂に到着。

3基の石祠があります。

山名板

三等三角点

鳴蟲山は栃木百名山なので、百名山の山名板があるはずなのですがありませんでした。探すとこんな欠片が落ちていました。

山頂で大休止しました。
鳴蟲山から大高畑山へ向かいます。地形図では山頂から北西に下って途中から西の尾根にのる必要がありますが、踏跡に惑わされて少し早めに西に下ってしまいました。

気がつくと右下に尾根が見えます。尾根を間違えたようです。急斜面をトラバースして主稜線に復帰することができました。先程下っていた小さな尾根はその先で崖になっていました。
主稜線を振返ります。かなりの急傾斜でした。

また岩場にでました。下ります。

下から岩場を振り返りました。

林道黄金沢線切通は厄介でした。尾根は大きく切られていました。左に下って切通に出ようとしたのですが急斜面で倒木があり思うように近寄れません。

なんとか切通の南端にでることができました。最後はコンクリート壁を滑り降りました。一瞬ヒヤットしました。滑るとき少し左にずれると谷に落ちるところでした。もちろん、すぐ木に引っかかるでしょうが。

切通の反対側もコンクリート壁が続いています。とても登れません。

左に進んでコンクリート壁の切れた部分を登ることにしました。足元が不安定でしたが、なんとか登ることができました。

到達した尾根は細尾根でした。右下も左下も林道黄金沢線です。

540m峰には石祠がありました。

そこから10分程登ると岩場にでました。その後ろに大岩が見えます。

きれいに積まれた石垣がありました。その上に石灯籠が2基あります。

ご神体は大岩の中程に鎮座していました。

大岩をどう通過するか。右上へ岩を登るか、大きく右下へ岩を迂回するか。私たちは左に廻り込むことにしました。石灯籠の前を通って左に廻ると、急傾斜ですが登れそうでした。

尾根に登ると、次に目指す大高畑山が見えました。とてつもなく高低差がありそうです。

尾根の北側は大きな伐採地で、切株に腰掛けて少し休みました。北側に展望が開けていました。中央の最高点は鶏鳴山です。その右に笹目倉山。手前に見えるピークは帰宅後調べると三角点峰(570.6m)でした。

大高畑山はコルから170m登らねばなりません。とても急な斜面で足元も軟弱でした。ストックを突き刺しながら登りました。右に緑の鹿避けネットがあるのでそれに沿って登ります。
約25分の格闘でやっと山頂近くまで登りました。

少し藪っぽい場所をこいで山頂に到着。山頂は細長く広がっていてどこがピークか分かりません。地形図のドット地点にピンクテープがありその近くに鹿避けネットに括られた山名板がありました。

山頂は休むような場所ではありません。休むこと無く下山開始しました。下山地点にはピンクテープがありました。登りで見てきた緑のネットと山頂部の白のネットが交差するところです。下りの尾根は2つのネットに挟まれて続いていました。

尾根は急な下りで薄い藪が続いています。地形図で見ると尾根がハッキリしないのでルートファインディングの難しい尾根なのですが、ここは尾根上に鹿避けネットがあるのでそれを追って下れば迷うことはありませんでした。

途中に、角がネットに絡んだ鹿の頭蓋骨がありました。動けなくなって死んだようです。「南無阿弥陀仏」思わず念仏を唱えてその場を去りました。
40分程下った場所でネットがめくり上げられていました。そこで、ネットをくぐってネットと分かれました。

尾根に藪はなくなり、快適に歩けるようになりました。

伐採地があって、右下に林道のガードレールが見えました。林道はこちらから流れた流木で覆われていました。

そこから鳴蟲山が見えました。紅白鉄塔ですぐ分ります。

ミツマタがきれいに咲いていました。数本ですが、見頃でした。

さらに下ると今度はイワウチワが咲いていました。淡いピンクの可憐な花です。今年初めて見るイワウチワです。しっかり山歩きしたご褒美に山の神が見せてくれたのかもしれません。


その下には石祠がありました。

横には字が彫られていて「三ヶ村講中」と読めました。間違っているかもしれませんが。

その先で尾根は末端です。予定では右に下って林道黄金沢線に下りることにしていたのですが、先に、左下に林道が見えたのでそちらの方が駐車地に近いだろうと左におりることになりました。
急斜面を下るとその先に林道があるのですが、沢が邪魔しています。

沢は簡単に渡れたのですが、向こう岸は2m弱の壁になっていました。なんとか雑木に掴まってよじ登りました。
林道塩沢線です。

塩沢橋を渡るとその正面が駐車地です。

小学校跡の前にこんな立看板がありました。朝は気付きませんでした。いづれにしても1日早くて良かったです。山中で猟銃の音を聞けば縮み上がったことでしょう。

結局、計画通り15時に下山できました。鳴蟲山山頂では快調なので13:30頃に下山できるかもと思っていたのですが、今回のルートはそんなに甘くはありませんでした。後半はかなり神経を消耗しました。前半と後半で難易度が大きく変わるルートでした。
下山後は蕎麦を食って帰路につきました。

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