前々回にハナント山へ登りましたが、その時の尾根部分を、城山公園から歩いてつなぎました。植林地内の特徴のない尾根が大部分でしたが、ルートファインディング力を磨くには面白いコースです。
5人旅です。
本日のルートの大部分は植林尾根です。少し藪っぽい場所がありました。
ルート数値
距離 10.7Km 累積標高 +1,150m,-1,080m 所要時間 7時間5分 (休憩込)
行程
上仲町BS 7:55 – 8:00城山公園 – 防空監視哨8:30 – (231.1m峰)9:03 – 9:45(333m峰南)10:00 – 11:05(368m峰)11:10 – 11:53(410m峰)12:15 – 13:15(413.5m峰)13:20 – 13:50(470m峰)14:00 – 15:00花農場あわのP
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたコース。
経過
2月24日に歩いた尾根の南側を歩く事にしました。
車は「花農場あわの」の駐車場に駐めさせて貰いました。前日に電話して駐車の許可を得ておきました。登山準備を整えて県道に出てバスを待ちます。
バスは定刻にやってきました。手を上げて止まって貰います。バスは途中で、5-6人の乗客を乗せました。平日だと利用者はいるようです。上仲町BSで下車しました。乗車時間は15分ぐらいです。
城山公園へ向かいます。
途中、「十九夜」の石碑がありました。三基並んでいます。以前、渡良瀬遊水池周辺を歩いた時にもこのような石碑を見たことがありますが、村の女性達の集まりで、安産・家内安全などを祈願したそうです。地域の信仰・絆を強くする集まりだったようです。
数分で、公園の入口に着きました。トイレを利用させて貰いました。
トイレの前には墓所があります。城主のものでしょうか?確認はしていません。その上に城山スカイローラーが見えます。
鳥居方向へ歩いていきました。そこには忠霊塔があり戦争で亡くなった兵士を祀っています。
谷地形を奥に進むと本丸跡がありました。狭い敷地です。こじんまりとした山城だったのでしょう。
「口粟野防空監視哨跡」に到着。左の構築物は中が空洞になっていました。
この監視哨はソ連から東京に向かう軍用機を監視するために作られたとか。ソ連とは不可侵条約を結んでいたと思うのですが、最初から信用ならんと考えていたのでしょうか。
そこから尾根に乗るのは一苦労でした。西に進むのですが鹿避けネットで覆われています。少し戻ってから西に入りました。
鹿避けネットを跨ぎます。
左の尾根に引き込まれそうになりますが、急傾斜地を右にトラバースして主稜線に乗りました。
すぐ狸の溜糞がありました。この尾根では他でも沢山の溜糞を見ました。狸が多いようです。
林道で大休止して、主稜線に復帰。
333峰の西は藪っぽい尾根でした。先頭のMTさんがナタで小枝を払いながら進みます。
自然林にでましたが、急な登りです。ここは落葉が多くて掴まる木が少ないので、ストックを強く差込んで這い登りました。
男体山がきれいに見えましたが、先週より雪はかなり少なくなったようです。右に三峰山。
北側の崖にアカヤシオが咲いていました。写真ではうまく撮れませんでしたが。
何故かこんなところに令和奉祝の幟。近くに祠があるのかなと思いましたが見つかりませんでした。
410峰で大休止しました。
途中の藪こぎをしているときは下山がかなり遅くなるのではないかと思いましたが、410峰あたりからは快調に進むことができました。自然林を歩く方が気分も晴れやかになります。
509峰を過ぎて、方向を北に転じると、良い感じの尾根になりました。左には高谷山あたりが見えている筈です。
三角点413.5峰に到着。三等です。[R.K]さんの山名板がありました。
460峰には石祠がありました。東方向を向いています。小金沢集落を見ているのでしょうか。
470峰を少し下ったところが、本日の主稜線からの分岐地点です。そこはピークではないのですが、「肩」状になっていて南に大きな枝尾根が延びています。2/24にはその枝尾根から主稜線に登ってきました。
分岐地点の杭。これも2/24に見ました。
分岐地点から急降下です。枝尾根は見えませんから、初めての場合はかなり難しいルートファインディングだと思います。
左手に先程歩いた主稜線が見えました。かなり下ってきたようです。
岩の多い小ピークの登り。このピークには石祠がありました。倒れていたのをKTさんが起こしました。きっと御利益があることでしょう。でも屋根は重くて動きませんでした。
神社の下が「花農場あわの」です。駐車場を借りていたので、カフェに立ち寄りました。サツマイモのアイスクリーム美味しかったです。
今日は下山後の風呂はありません。つつじの湯は新型コロナウィルス感染防止のため休業です。
山は感染の憂いがない場所です。まして他の登山者に全く会わない低山はおすすめです。
でも、社会がいつまでも沈滞していたのでは困ってしまうので、早く新型コロナウィルスには消えて貰いたいものです。
ハナント山の尾根は羽遠林道の峠を境に、下と上を2回に分けて歩く事が多いようです。「やまなみ歩き」という書籍で紹介されているコースもそうなっています。しかし、馬力に欠ける私たちにはもっと分割した方が良いだろうと云うことで城山・ハナント山を2回に分けて歩きました。でも主稜線への取付きや途中での下山ルートをプラスすると1回で歩いた場合と大きな違いはなかったようです。しかし、下山で情報の無い枝尾根を歩いたのは面白い経験でした。ハナント以北も多分2回に分けて歩く事になると思いますが、途中どこで区切るか思案中です。