2017年 4月22日 飛駒周回

飛駒三山は数年前には大勢の先達の皆さんが歩かれていて、私も早くその仲間に入ろうと考えていたのですが、なかなか歩く機会が訪れませんでした。最近はネット上に「飛駒三山」が現われることが少なくなりましたが、今になってやっと私もそこを歩くことになりました。しかし、軟弱な私は「三山」を簡単に諦めて、永台寺から老越路峠までの尾根歩きを勝手に「飛駒周回」と名付けて安直な歩きにしてしまいました。
 しかし、実際に歩くと、岩場が多く、アップダウンの傾斜はきつく、安直な歩きとはいえないものでした。改めて「三山」で歩かれた先達の皆さんの健脚には感心させられます。
 5人の賑やかな尾根歩きだったのですが、皆さん、かなり疲れたようです。私も翌日筋肉痛が残っていました。

多高山山頂

ルート数値
 距離 11.4Km 累積標高 +1,350m -1,190m 所要時間 8時間15分(休憩込)

行程
 小山6:00 -(老越路峠)- 永台寺7:50 – 10:00のこぎり山 – 10:45主稜線分岐11:00 –(ルートミス)- 12:40三角点(624.6m) – 15:28多高山15:40 – 16:05老越路峠

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたコース。ルートミスがはっきりと分かってしまいます。

経過
 当初は一人歩きを考えていたので、老越路峠に自転車をデポして、根古屋森林公園~永台寺~のこぎり山~多高山のルートを計画していたのですが、5人歩きになったので、老越路峠に車をデポして、永台寺からの歩きに変更することにしました。永台寺には広い駐車場があります。最初、そこを使うことに躊躇していたのですが、参加者から「お寺さんは絶対に大丈夫」との言葉に押されて、その駐車場を使わせてもらうことにしました。
永台寺。桜は散っていましたが、しだれ桜が見頃でした。手前の広い駐車場に止めさせてもらいました。

歩き始めに庫裏に立ち寄って声をかけると、快く駐車場を借りる事を了承していただきました。本堂です。
この左手にきれいなトイレがありました。

本堂左手に墓地があって、その小径を上ると作業道が裏の山に続いていました。ところで、先人の情報ではそこにコウヤマキがあるとの事ですが、探したのですがありません。下山後、住職の奥様と思われる方の話を伺う機会があったのですが、その時に確認すると、古木になったコウヤマキが倒れる危険性が出てきたので事故になっては大変なので切ってしまったようです。佐野市の天然記念物に指定されていたので、指定解除の手続きで苦労されたとの事です。

作業道は尾根の左下を少しずつ登って行きます。

道はまだ続いていたのですが、尾根が見えてきたので右の斜面に取付きました。かなりの急傾斜でしたがジグザグに登って行きました。尾根にでると 飛駒集落が見えました。

ネット情報にあった「秋葉三尺坊大権現」の上にでてしまったようです。作業道を進みすぎたのでしょう。

尾根には倒木が多く、かなり邪魔をしてくれます。
今日は絶対にハイカーに会わないと思っていました。ところが尾根にでると私たちの前方を歩いているおじさんがいるではありませんか。

その先で休んでいるおじさんに会うことができました。埼玉から来て飛駒三山を巡るそうです。タブレットを持っていて、地図と現在位置を私たちに見せてくれました。
おじさんは、休み始めた私たちより先に出発して、その後は会うことはありませんでした。のこぎり山までに何度かおじさんの付けている鈴の音を聞いたのですがその後はそれを聞くこともありませんでした。私たちよりずっと健脚のようです。

私たちも歩き始めました。麓の景色を眺めながら急傾斜を登ります。

多くはありませんが、アカヤシオが見られました。私にとって今年最初のアカヤシオです。

のこぎり山の手前はいくつもの岩場がありました。


壊れた祠がありました。ネットで見た山神宮でしょうか。瀑泉さんの情報を見るとまだ屋根がのっているので、2015/4以降に崩れてしまったようです。


尾根は岩稜の趣です。

のこぎり山の主峰と言われるピークのようです。

このピークからの下りが厳しいという情報があります。でも木に掴まればなんとか下りられそうです。

次のピークは倒木が邪魔をしています。でもなんとか跨いで登ることができました。

中央奥に奈良部山・丸岩岳が見えます。

のこぎり山には何もありませんでした。写真も撮らずに素通りです。
のこぎり山から15分ほどで石祠のあるピークにでました。アカヤシオもある特徴的なピークでした。

東電鉄塔。

鉄塔から8分で主稜線に出ました。ここを左に折れて多高山へ向かいます。ひとまず大休止しました。

このピークからの下りで大失態をやらかしてしまいました。一本北側の尾根を下ってしまったのです。歩き始めにコンパスで方向を確認したのですが、すこし右方向にずれて歩いてしまったようです。コンパス操作は丁寧にやらねばなりません。そして、難しい場面では少し進んでから再確認することも必要だと思います。私は、地図読みで「次のピークで左に」を読み取ると、地図もコンパスもポケットにしまって下って行きました。後で確認すると、その尾根には「次のピーク」はなく、沢までいってしまいます。SKさんに「少し方向が違いますよ」と声をかけてもらわねばもう少し下まで行ってしまうところでした。GPSで位置確認して違った尾根を下っていることを確定しました。少し上り返してからトラバースして正規の尾根にたどり着きました。約30分のロスでした。もっと慎重に地形をみればもっと早くミスに気づいたはずです。下っているときに左に同じような尾根があることには気づいていました。しかしその尾根はのこぎり山に下る先ほど私たちが登ってきた尾根だと思い込んでいたのです。もしそれがのこぎり山へ続く尾根ならば、下るにつれて尾根は離れていくはずなのにほぼ平行に距離を保っています。これに気づいた時点で位置の再確認をすべきなのですが、ボ~としていたのでしょう。何もせずに下ってしまいました。

次第に尾根が広くなってきました。

三角点624.6m地点。白い杭が無いので気づかない恐れがありますが、近くの木にテープが巻かれていました。

その先の鉄塔で右に折れると植林地に入っていきました。
植林地内でこんな状態では進むべき方向がわかりません。コンパスで方向を確認しました。

その先からはまた狭い尾根になりました。
県境が屈折するピークにあった桐生市の基準点杭。

多高山が見えていますがまだまだ遠い山です。

壊れた石祠。

サルノコシカケ。

535mピークへの上り。急傾斜でした。

境界杭でしょうか。

近くにMHCさんの標識が落ちていました。

アップダウンが続きます。次第に疲れがたまってきました。


ホタテ岩。確かにそのように見えます。

こんな杭がありました。「班界」「右」と掘られています。

多高山手前のピーク。登って下りなくてはなりません。トラバースルートを探しましたがありませんでした。諦めて登ります。

そのピークからの下り。

多高山への上り。

やっと老越路峠からの登山道に合流しました。もうすぐ山頂です。

多高山に到着。

少し休んでから下山開始。かなり急なくだりですが、一応登山道です。

峠近くに、「根本山神」の祠がありました。

無事、老越路峠の駐車場に下山しました。予定より1時間遅くなりましたが、無事下山できてほっとしました。車で永台寺まで戻りました。庫裏に無事下山したことを連絡して、永台寺駐車場で帰り支度をしていると、住職の奥様と思われる方がやってきました。最近、山で盗掘したり壊したりする輩がいるそうです。話し好きな方のようで、永台寺の縁起を話してくれました。あまり記憶に残っていないのが情けないですが。

のこぎり山尾根で見た花

フモトスミレ

アカヤシオ。少し花の最盛期は過ぎていたようです。

ミツバツツジ。

多高山北側尾根で見た花

ミヤマウグイスカグラ。三角点ピークで。

ヤマツツジ。すでに咲いている株もありますが、大部分はこれからのようです。

ミツバツツジ。

多高山で見た花

フモトスミレ。きれいな株でした。

スミレ。他でもたくさん見ました。

ヤマツツジ。


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