2020年2月24日 ハナント山

中粕尾のハナント山へ行きました。一般的には城山から羽遠林道まで歩くのでしょうが、距離を少なくするために主稜線を半分程度歩くことにしました。ハナント山からの下山ではまたしてもルートミスをしてしまいましたが、バリエーションルートを楽しく歩く事ができました。
3人旅です。
ハナント山の小さな山名板

ルート数値
距離 距離 7.8Km 累積標高 +900m,-830m 所要時間 6時間5分 (休憩込)

行程
釜丁BS近く 7:45 – 9:10主稜線へ合流9:20 – 9:52(459m峰) – 10:50(630m峰)11:20 – 11:40ハナント山(671.9m)11:55 – 12:37林道へ – 12:45尾根に復帰 – 13:01(448m峰) – 13:50駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたコース。

経過

今回は鹿沼のリーバスを使用する事になりました。下山を考えると遠木集落あたりに駐車することになります。7時前に遠木について林道入口近くで駐車場所を探しましたが、結局、少し戻って、コンクリート壁の北側で路側帯が広くなった場所に駐めました。登山準備をして少し待つとバスがやってきました。手を上げて止まって貰います。この辺りの山間部ではバス停以外でも乗降できるのです。バスには乗客は私達だけでした。10分程乗って、「花農場入口」の看板があるところで降ろして貰いました。100円也。

GPS、ジオグラフィカなどの準備をして登山開始です。
「花農場」の脇を進むと墓地があって、その上の森の中に神社が見えました。神社まで登って、今日の安全を祈願しました。振返ると下に鳥居が見えましたので、「花農場」の脇を通らなくとも神社まで来られるのかも知れません。

神社脇から尾根を登って行きます。

神社から10分程進むと小ピークがあり、そこから西に下りました。下るときに右手を見ると大岩がありました。この辺りは色んな場所に岩場があります。
次のピークでは石祠が倒れていました。

短いですが、急な下りです。今日はアップダウンの多いルートになりそうです。

主稜線までは大部分植林地の尾根を登ります。特に難しい場所はありません。少しですが、ピンクテープが残っていたので少しは歩く人がいるようです。

林道がすぐ脇まで伸びていました。

少し伐採が進んだ場所があって、そこから星野の谷倉山が見えました。アンテナがあるので分かります。

まもなく本日の主稜線です。

主稜線に到着。境界杭がありました。陽の当たる場所で少し休憩。

今日の主稜線は粟野の城山からハナント山へ続く稜線です。羽遠林道まで歩くと約12Kmありアップダウンも多いので少し楽をして歩こうと云うことで中途半端な尾根から取付いたのです。
主稜線も植林地が多く見通しは良くありません。

459m峰の北側のピーク。

そのピークでは稜線が北に延びているように見えますが、主稜線に進むには西に急傾斜を下る必要があります。迷いやすい場所です。私たちはここでは迷うこと無く下りました。

地形図に破線の峠道が載っている場所です。入粟野と中粕尾を結ぶ峠だったようです。薄い踏跡が見えました。

峠から25分程登った所に、作業で使ったワイヤーが残されていました。かなり古い物です。最近はこんな物は使わないんでしょうね。

所々に細いアルミの棒が刺さっているのですが何に使ったのか分かりません。境界杭の目印なのでしょうか。

その上のピークで大休止。タップリとエネルギー補給しました。
峠に下りてきました。ここも地形図に破線道が載っているのですが、よく分かりませんでした。

その峠の少し上でこんな物を見つけました。やはり居るんですね。

ハナント山の東の小ピークに到着。石祠があります。

ハナント山周辺は自然林が残っていました。樹間に日光連山が見えました。男体山です。左奥に見える雪山は帰宅後調べると前白根山・五色山でした。

その左。写真右端の横根山のなだらかな山体の奥に見えるのは皇海山です。

この先がハナント山頂です。

小さな山名板がありました。三角点は二等です。

男体山と女峰山。

山頂から少し進むと伐採地が拡がっていて、そこからは遠木の集落が見下ろせました。奥には熊鷹山・根本山、その右には尾出山が見えます。右中央に右方向に尾根を伸ばしているのが永野の谷倉山です。その尾根を下るのには苦労した記憶があるのですが、もう3年前の話です。

伐採地からは北西に粕尾最奥の地蔵岳が見えました。その右奥には皇海山、左奥には袈裟丸がみえました。

ハナント山からは主稜線を離れて遠木方向にくだりました。少し南西に下ってから西に方向を変えて448m峰への尾根にのる予定でした。しかし、ここでミスをして南へ伸びる尾根を下ってしまいました。
すると40mぐらいの崖にぶつかりました。

私単独なら引き返したでしょうが、崖好きの二人は、元気に下り始めています。
崖の途中で。

私は、ゆっくりと慎重に崖を下りました。傾斜はきついのですが、岩がしっかりしていたので助かりました。こういう場所で一番怖いのは落石です。特に私は後ろを歩いていたので要注意です。途中、数カ所足場が不安定な場所がありましたが、手はしっかりと岩を掴んでいたので危険を感じること無く下ることができました。
下ると、先に下りて地形図を開いていたMさんが、「尾根を間違えたようだ」というではありませんか。私も地形図とジオグラフィカで現在位置を確認すると確かに予定尾根から大きくずれていました。
今更崖を登り返す気力はありません。その尾根を下るしかありません。でも、すぐ下には地形図には載っていませんが林道が通っていました。私は、崖を無事下りて神経を消耗していたので、そこからは出来るだけ楽に下山したいと思っていました。それで、林道を使って下山することをお願いしました。林道はジグザグに高度を下げて、思川の大湾曲部(松之助商店支店のある曲がり角)に下りるのではないかと思ったのです。
林道に下りてきました。

すぐ、崖崩れに遭遇しました。昨秋の豪雨で右上の伐採地から崩落したようです。これは簡単に越せました。

ところが、林道は高度を下げません。小さな尾根を越して、ジオグラフィカで確認すると、予定尾根に近づいているではありませんか。
林道は、予定尾根を切っていました。写真には撮れませんでしたが、5m程の切通になっていました。ミスすること無く予定尾根を下った場合はここで切通を下りる必要がありました。補助ロープを持っていたので懸垂で下りられますが、少し左に回るとロープなしでも下りられる場所がありました。
切通にはカーブミラーがあったので、一時はかなり使われた林道だったのかもしれません。
切通から予定の尾根にのりました。

こんな尾根を下りました。

448峰を越して南西にベロのように延びた尾根から右に下りました。
その下りも急傾斜で、植林地の縁を下りました。右は崖です。植林は太さ10cm程で枝が張っているので内には入れません。

10分程で傾斜は緩やかになりました。先に谷倉山からなだらかに伸びる尾根とその先の崖が見えます。ここから見ると荒船山のようです。

その先のコルには林道が延びてきていました。当然林道へ進みます。

林道は崩壊している場所、倒木に覆われている場所もありました。

ようやく下山です。アンテナのある場所に下りてきました。

すぐ県道15号へでることができました。ここに出てきました。左奥から出てきました。ここに駐車することもできたようです。そこから数分で駐車地に戻ることができました。

下山後は、ツツジの湯で汗を流して帰路につきました。
今回の反省はやはり下山でのルートミスです。尾根の分岐においてスマホで位置確認をしたのですが、勘違いで別の尾根を下ってしまいました。悪いことにMさんも同じようにミスしてしまったようです。スマホの位置確認では画面が小さいので勘違いが発生しやすくなります(勿論、慎重に確認すればミスはないはずなのですが)。地形図で広範囲を見ながら確認すれば間違いを少なくできそうです。また、予定ルートをジオグラフィカに転送しておいてもミスを少なくできるような気がします。毎回ミス後は反省するのですが進歩がありません。「ルートミスも楽しいもんだ」と思っているのが一番の原因なのかも知れません。

カテゴリー: 前日光・県央 パーマリンク

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