2020年1月25日 駒見山・高鳥屋山周回

5年前に赤柴山脈の北部を歩いているのですが、今回はその南を歩きました。ただピストンはつまらないので小平折ノ内西尾根を加えて周回する事にしました。
3人旅です。
小平折ノ内西尾根は藪はありませんが、細尾根はあります。

ルート数値
距離 11.5Km 累積標高 +1,150m,-1,150m 所要時間 7時間20分 (休憩込)

行程
小平鍾乳洞入口奥 7:40 – 8:02(449P)8:05 – 8:30三本木峠8:35 – 9:22駒見山9:35 – 10:32高鳥屋山10:48 – 11:12林道切通 – 11:53小平折ノ内最奥ピーク12:10 -13:05(582P)13:13 – 14:12(439P)14:18 – 14:40県道へ – 15:00小平鍾乳洞入口奥

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたコース。

経過
計画時に小平折ノ内西尾根の情報を検索したのですが、検索キーが適切でないのか、情報を得ることはできませんでした。地形図で判断する限りでは尾根の細い箇所があること、ルートファインディングが難しそうな場所があることは分かるのですが、尾根上に通行不能の岩場や藪があるかどうかは分かりません。多少の岩場・藪なら歓迎なのですが、密藪となると退散しかありません。ひとまず、行けるところまで行って、ダメならエスケープすればいいやということで計画をまとめたのですが、よく考えるとこの辺りの藪は標高の低い地点の篠竹藪の事が多いので最後の局面でぶつかる事になります。反時計回りで歩いたのですが、時計回りに歩いた方が良かったのではないかと下山後反省している次第です。
県道335号を小平鍾乳洞方面に左折して、鍾乳洞入口を通り過ぎて、橋の手前の路肩に駐車しました。

そこから尾根に取り付いたのですが、下山後、駐車地に戻るときに、鍾乳洞入口からキャンプ場方向に尾根を越える遊歩道があることを知りました。簡単に尾根に取り付くにはその遊歩道を利用した方が良さそうです。
でも入山時にはそのことに気付いていません。
まず、沢沿いの踏跡を辿りました。

すぐ大きな砂防ダムがありました。ダムの左には金網フェンスがあったので、急斜面をフェンスを左に廻り込むように尾根に取り付きました。

歩きはじめから20分で三角点のあるピークに到着。
三角点。

祠があります。

祠の前に「谷山城趾」という看板がありました。確かに、山頂は平に整地されていて中世の砦が有ったのかも知れません。

樹間から袈裟丸が見えました。こちらからでは前と後ろで双耳峰のように見えました。
そこからは赤柴山脈を辿ることになります。
八王子神社からの尾根を左に見るとすぐ三本木峠です。この辺りからマーキングが目立つようになりました。八王子神社から周回する人が多いのかもしれません。

石祠もあります。

峠で本日最初のエネルギーを補給しました。
歩きやすい尾根ですが、踏跡はそれ程濃くはありません。

踏跡はピークを巻いていきます。

巻道は急傾斜面をトラバースするものが多く、おまけに足元も不安定なので、結構神経を使います。私は、多少のアップダウンがあってもピークを踏む方が好きです。

標高510ピークで左に下りなくてはならないのですが、目先のアンテナに気をとられて直進してしまいました。

アンテナ近くからは浅間山が綺麗に見えました。

ミスルートに気付きアンテナまで戻りました。前に見える緩い下りが主稜線でした。

コルにこんな標識がありました。小平と橋場をつなぐ峠のようです。

そこからひと登りで駒見山。2種類の山名板がありました。

ここで、エネルギー補給しました。今日は風も弱く、歩くには丁度良い気温でした。
赤地山への登り。次第に巻道に入って、赤地山へは行きませんでした。

大岩の横をすり抜けます。

先に高鳥屋山が見えています。

高鳥屋山に到着。三角点があります。山名板は無く、標高を記した板がありました。

左前方に鳴神山が見えていました。

林道切通の手前は5年前と大きく変わっていました。5年前、私は鳴神山から赤柴山脈に移り、北側からここへやって来ました。そして、ここから東に延びる尾根を下りました。
赤城が正面に見えるのは同じですが新しい作業道が出来ていました。

林道切通に到着しましたが、下りる場所がありません。5年前はもう少し西側を登ったのですが、新しい作業道でそこは削られていました。軟弱な崖を下るしか有りません。私は二人よりもう少し西側を下りました。鉄ボルトが数本あったのでそれを足場に下りました。ここを下りたくない場合は、先程赤城を眺めた地点から作業道に下れば切通にでることができます。

切通からまた尾根に取り付きます。本日、一番の藪でした。でも、竹に掴まることで軟弱な崖を登ることができました。

急な尾根を2つ登って、本日の最北ピーク、小平折ノ内最奥のピークに着きました。奥に見えているのが十二山です。十二山へは行きませんでした。

そこで大休止。
そこからのルートは情報が無かったのですが、最悪は林道にエスケープすれば良いだろうと考えていました。年のために補助ロープは装備しています。
入山前に脚の調子を心配していたSさんも快調のようです。
ただ、地形図で見ると、かなりルートファインディングは要求されそうです。ミスルートで登り返しは疲れている身にはきついので慎重に現在位置を確認しながら行くことにしました。
小平折ノ内西尾根はごく古いテープの残骸が一部に残っていましたが、基本的にマークは無いです。所々に踏跡と思われるものがありました。尾根の少し下には植林地が多いので作業で多少歩いているのでしょう。でも、踏跡は落葉に埋もれていました。とはいえ、藪がなく、通行不能箇所もなくないので計画通りに歩くことができました。
こんな作業道があって少し使わせてもらいました。キャタピラ車でないと通行できないような傾斜です。

歩きやすい尾根です。

植林地のヘリを下ります。この先、次第に尾根が細くなりました。

急に、右側から廃林道らしきものが尾根にまで来ていました。すでに太い松が生えていたので40年くらい前には使われなくなっていたと思われます。
その林道の終点。狭い尾根の西半分が削られているので、写真の左上の尾根は普通に歩ける状態ではありませんでした。

廃林道が切れて、細尾根にでました。10数分間ですが私の嫌いな細尾根を慎重に下りました。

439ピークへの登り。(Sさん撮影)

439ピークは頂上部はかなり平になっていました。

439地点で本日最後の休憩を取りました。
下りはかなり急傾斜です。

岩も少しあるのですが、よい滑り止めになりました。

下に県道が見えるようになって、まもなく下りられると安心したところで、岩場にでました。

岩場を右に廻り込み、この急傾斜を下りるのかと思案していると、左に石段がみえました。大岩の下に祠があって、下の県道から石段が続いているようです。石段に渡り、下から合掌しまた。祠は確認していません。
石段は奥行きが狭くて非常に下りづらかった。

県道まで無事下りてきました。鳥居を見上げます。愛宕神社だそうです。

計画時にストリートビューで確認すると、「十二山神社」があったのですが、その西に下りてきたようです。
そこからは県道を鍾乳洞方面へ戻りました。鍾乳洞駐車場から奥に進むとロウバイが満開でした。

無事、駐車地まで戻ってきました。
下山後の風呂は、近くの「遊湯館」に寄りました。沸かし湯ですが350円で汗を流せました。
少し筋肉痛は残りましたが、天気に恵まれて楽しい山歩きでした。多少の道迷いは楽しいものです。
でも、最近は、スマホアプリを使用するようになって、道迷いも減ってきました。問題は慣れすぎてしまうことです。地形を見る目、地形と地図を照合する目は大切にしたいと思うのですが、どうかすると安直にスマホを見てしまいます。

カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

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