山形の南面白山へ行ってきました。山頂からは周辺の山が見渡せました。でもこの山の特徴は下山時の紅葉川渓谷のハードさではないでしょうか。渡渉も大変ですが、私にとっては渓谷沿いの足元不安定なトラバース道が堪えました。今年の紅葉は鮮やかさに欠けるような気がします。
6人旅です。
ルート数値
距離 11.2Km 累積標高 +1,050m,-1,050m 所要時間 8時間 (休憩込)
行程
面白高原駅前7:15 – 7:57スキー場内登山口8:02 – 9:48南面白山山頂10:20 – 11:55権現様峠12:05 – 14:20長左衛門平分岐14:35 – 15:15面白高原駅前
経過
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前夜に面白高原駅近くに入って仮眠。
朝、登山準備を終えて駅に行ってみました。この駅は秘境の駅として少し有名だそうです。
道路から少し下りた所に駅があります。当然、無人駅です。
仙山線の駅です。電化されているんですね。仙台側はトンネルです。
一端、上に上がっていると、電車の音がしました。急いで鉄橋の上から撮りました。4両編成です。
山形方面に出発していきました。秘境という感じではないですね。
さあ、山歩き開始です。スキー場跡~南面白山~紅葉川渓谷と反時計回りに周回する計画です。
「コスモスベルグ」の標識からスキー場跡を目指します。ちなみに「ベルグ」とはドイツ語で山の事だそうです。スキー場までの舗装道路。
南面白山です。鍋を伏せたような形です。栃木の鍋山(三峰山)のようです。
スキー場の使わなくなった建物が残っていました。
ゲレンデ跡を登って行きますが、スキー場なので傾斜は結構あります。
振返ると、葉山や鳥海山が見えました。
30分程登ると、ゲレンデから山道に入る登山口がありました。少し休んでから山道に入りました。
そこからは山道が続くのかと思っていたらまたゲレンデにでてしまいます。北側には周辺の山が見えます。尖っている山は大畑山ですが、登ってみたくなるような良い形です。帰宅後、調べると登山道はないようですが、天童高原から登っている人はいるようです。
少し休んでから急登に挑みました。
小さな枯れ沢のガレ場を登ります。かなり急傾斜ですが、岩はしっかりしていて滑りにくく、登り安いガレ場でした。
ガレ場を過ぎると傾斜が緩やかになります。
まもなく山頂です。
すぐ、右に目をやると笹の稜線に登山道が見えます。歩いてみたくなる稜線です。丸い山頂が標高1216峰です。奥には蔵王や神室岳が見えてるのでしょうが特定はできません。
その右側、南西方向には、山形市街の先に朝日連峰が見えました。左手奥は飯豊なのでしょう。左手前の山が小東だけです。
西側は木が邪魔をして見えません。
北側には面白山、中央奥は船形山らしいです。
緩やかな傾斜になって、左手に見えた紅葉。この辺りの紅葉は赤色が少ないですね。
大小いくつかの沢を渡りました。この辺りは登山道が大東岳の緩やかな北斜面をトラバースするように付けられています。また、倒木も少しあり、キノコが少し見られました。
やっと権現様峠に到着。権現様が祀られているはずです。少し先に大木があったのでそこかなと見に行きましたが、なにもありませんでした。Mさんは、大東岳方面に遠征していきましたが、何も無いと戻ってきました。
さあ、紅葉川渓谷に向かって下ります。最初は小さな枯れた沢を下ります。
「面白山大権現」が祀られていました。どうしてこんな中途半端な場所にあるのでしょう。
また滝です。この渓谷は滝が多い。それにしても、紅葉川でモミジが多く見られるのですが紅葉していません。
休憩していると面白い葉に気付きました。裏が白いのです。枯れて茶色になった葉も裏は白いままでした。(10/22追記 葉裏の白い模様は気孔帯と云うのだそうです。これはアスナロという種類だそうで、白い模様がWのように見えます。ヒノキはY,サワラはXに見えるそうです。中学生の時「あすなろ物語」という小説を読んだことを思い出しました。)
紅葉川本流の渡渉。渡渉後、川の縁を歩きました。増水したら歩けません。渡渉箇所には赤ペンキマークがついていました。もし、ここで渡渉できないとなったら戻るのは大変ですね。どうしましょう。計画ではそのことも考慮しておく必要がありそうです。
二回目の本流の渡渉。渡渉箇所まで川の縁を進みます。トラロープがありました。
遅れてきたNさんが渡ろうとしています。皆さんドボンすることなく渡れました。
こんな掲示がありました。こんな急傾斜でキノコを採る人がいるんですね。赤松の岩場なので松茸が採れるのかもしれません。でも、ロープで確保しないと危なくて進入できません。ビニールテープを張るのも大変だったでしょうね。
足元の悪いトラバース道。ロープが張ってあるのですが緩いので支えにはなりません。勿論、転落したときの落下防止にはなりそうです。私はしっかりと掴んで歩きました。
長左エ門平分岐に到着。緊張がほぐれてゆっくりと休みました。長左エ門平方向の道が広くて歩きやすそうです。その先の様子は分かりませんが。
休憩後、駅を目指して歩きました。
地形図では本流の三回目の渡渉があるように見えますが、橋が架かっていました。
もう、悪路はないと思っていたのですが、そうは問屋が卸しません。嫌らしい場所が残っていました。でも危険箇所には橋が架けられていたので少しはマシですが。
無事下山できました。紅葉川渓谷はどこで滑落しても不思議ではありません。「紅葉が冴えない」とぼやいていましたが、目を奪われるような紅葉がなかったのが幸いだったのかも知れません。