2017年 7月16日 三倉山

 裏那須の三倉山へ行ってきました。山開きに合わせての訪問です。
 たくさんの登山者で賑わっていました。流石山付近の花も楽しむことが出来てその点では良かったのですが、睡眠不足で午前中はなかなか足が進まず、難しい課題が残った山歩きとなりました。花編は後日まとめます。
 4人旅です。

大倉山からの下り。

ルート数値
 距離 12.5Km 累積標高 +1,510m, -930m 所要時間 8時間30分(休憩込)

行程
 正一位稲荷神社5:35 – 8:30唐沢山8:50 – 9:50三倉山10:05 – 10:50大倉山 – 12:00流石山 – 13:25大峠 – 13:55林道終点 – 14:05駐車場

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

経過

三倉山山開きでは1000円の参加費が必要ですが、稲荷神社と大峠駐車場の間をバスが運航されるので、縦走しやすくなります。何年か前から山開きに合わせて縦走の計画を立てていたのですがなかなか実現しませんでした。今回も天気予報が芳しくなかったので次回にしようかと思ったのですが、前日までは雨だがなんとか当日は雨は避けられそうなので山行を決定しました。
音金公民館が解放されるのでそこを利用して前泊できます。私たちが公民館に到着したのは18時頃でした。すでに大勢の参加者が酒宴を開いていましたが、なんとか寝場所を確保できました。21時消灯で静かになったのですが、私はいつものようになかなか眠れません。落語を聞きながら軽い眠りに入るとすぐ物音で起こされるという塩梅でした。朝3時過ぎに急に賑やかになってそれからは全く眠れませんでした。身勝手な年配のグループが起き出したのです。最初は小声で話していたのですが、次第に声が大きくなり、その内に照明まで付けるあつかましさにはあきれるばかりです。明かりの下で化粧を始めていました。私はしばらくその愚行を横になって見たり聞いたりしていましたが、他の人たちも起き出したので、起きることにしました。
山開きの受付は稲荷神社前で5:30からですが、5時にはすでに長い行列ができていました。神社前の道路や、少し離れた田んぼの中の道路にも路肩駐車の長い列ができています。人気の山開きです。

私たちも当初は大峠からの歩きを考えていたのですが、最近雨続きなので、唐沢山からの急な下りではかなり滑りやすくなっているだろうと、逆コースで歩くことにしました。そうなるとバスは縦走後なので、受付だけを早々に済ませて歩き始めました。
神社の横が登山口です。最初は林道を進みます。林道は極端なジグを切って高度を上げていきます。約30分で林道は終わりです。そこからは沢沿いの山道を進みます。最初は石の多い沢を登っていきます。

沢を離れて尾根へ向かいます。

登山口から1時間で尾根に合流しました。かつては尾根を忠実に下るルートがあったようですが、そのルートは使われなくなったようです。

尾根道になってからも急な登りが続きました。睡眠不足の私は次第に歩みが遅くなりました。後から来た登山者にどんどん追い越されます。
尾根に合流してから約1時間で唐沢山(地元では空沢山と記しているようです)中間点の標識までやって来ました。すでにここまで2時間歩いています。コースタイムでは唐沢山まで3Hなのですが、随分とスロースペースになったものです。それでも私の疲労はかなりのものです。疲労と言うより眠気なのですが。

途中、左の展望が開きました。中央奥は三本鎗岳です。

その左手。二岐山が霞んでいます。

やっと唐沢山に到着。大勢の登山者が休んでいます。私たちも大休止。

唐沢山までは3時間掛かりました。ほぼコースタイム通りでした。途中有った「中間点」は登山口からの中間点では無く尾根に合流してからの中間点だったようです。
三倉山へ向かって歩き始めました。枯れ木の先に三倉山が見えています。中央のピークが三倉山です。

途中振り返ると、唐沢山の先に音金の集落が見えました。この辺りから大峠から歩いてきた健脚者に行き交うようになりました。多分、彼らはこのコースを6時間弱で完歩するのでしょうね。

三倉山北のピーク。トタンの古い標識のようなものが有ります。

三倉山に到着。大勢の登山者で賑わっています。立派な石祠と山名を刻んだ石柱があります。KRさんによると筑波石ではないかとの事。いずれにしてもこの石は担いで来たのでしょうか。それともヘリコプターで運んだのでしょうか。

山頂からは360度の展望なのですが、霞んでいてよく見えません。
南東方面。正面は大倉山。左奥に茶臼岳がかすかに見えます。

東方面。茶臼岳から三本鎗岳。手前に流石山。

北東方面。正面に昨年登った赤崩山。

北方面。二岐山が霞んでいます。

西方向の写真を撮っていませんでした。体調が良くなかったようです。

少し休んで、三倉山を下りました。先に見えているのが三角点があるピークです。そのピークから西に東に延びているのが県境尾根です。西に延びている尾根は低い笹でなんとか歩けるのではないかと思わせる尾根でした。しかし、その先で濃い藪になるらしいです。雪の時期に歩いた記録を読んだ事がありますが、無雪期にはあまり歩かれてはいないようです。

三角点ピーク。ここでも少し休み。眠くて仕方有りません。でもこんな所で寝たのでは虫たちの恰好の餌食になります。

県境尾根では傾斜が登りも下りもなだらかになります。大倉山からの下り。シャクナゲが増えてきました。

五葉の泉。このような尾根にこんな泉があるのは不思議です。

泉といっても澄んではいません。沼です。

キスゲが目立つようになりました。

キスゲ小沼の横を進みます。

花が増えると、歩行スピードが遅くなります。

流石山まではまだかなりあります。

流石山山頂。

茶臼岳。本日一番見えたのがこの辺りかも。

大峠への下り。この辺りが一番のお花畑です。キスゲ以外にもたくさんの花を見ることができます。

大峠まで下りてきました。地蔵様。


いつか、この辺りを周回してみたい。三斗小屋温泉に泊まって1泊二日か。

大峠からは会津中街道ルートで下山しました。まもなく駐車場。

駐車場ではすでに7-8人の参加者がバスを待っていました。しばらく待っているとマイクロバスが到着。稲荷神社へ向かいました。途中、マイクロバスに行き交ったので今日は複数台のバスで参加者を運んだようです。
公民館では蕎麦をいただきました。蕎麦より麦茶と枝豆が美味しかった。
帰り道に「ちゃぽランド西郷」で汗を流しました。
今回は、睡眠不足と格闘しながらの歩きになってしまいました。どこでも寝られるようにならなくては山を楽しむことはできないようです。今までは、多少寝不足でも眠くなることはなかったのですが、今回は体調が悪かったのでしょうか。
今回は虫には噛まれなかったようです。防虫対策として、虫除け帽子・森林香・ハッカ液・防虫シートなど色々と試してみました。そのどれに効果があったのかどうかは不明です。
また、今回初めてハイドレーションシステムを利用してみました。空気圧で噴射するタイプのものです。帰宅後見ると2リットルの水がまだ半分以上残っていました。喉の渇きを感じる前にかなり大量に飲んだような気がするのですが、結果として少ない量で喉の渇きが充たされるようです。しばらく使ってみようと思っています。

カテゴリー: 那須 パーマリンク

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