霧降高原から女峰山を往復しました。私にとって3度目で、7年目の挑戦です。小さなアップダウン、何度もでてくる大きな段差でほとほと疲れました。
3人旅です。
女峰山頂からは日光の山はガスの中でしたが、尾瀬の山はきれいに見えました。
ルート数値
距離14.1km 累積標高+1,660m, -1,660m 所要時間 9時間15分(休憩込み)
行程
霧降高原レストハウス6:10 – 6:48小丸山 – 7:46赤薙山7:56 – 8:45奥社跡8:55 – 9:35(独標2295)9:45 – 9:57水場10:04 – 11:03女峰山11:26 – 12:15水場12:25 – 12:36(独標2295)12:40 – 13:17奥社跡13:22 – 14:05赤薙分岐14:10 – 小丸山14:56 – 15:25霧降高原レストハウス
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
略
経過
初めてIさんと山歩きしました。Iさんは「最近は足が遅くなっているので迷惑かけるかもしれませんが」と云っていましたが、とんでもありません。私が付いていくのがやっとで、写真を撮っていると間隔があきすぎて待ってもらうことが度々でした。でもお陰様で、コースタイム10時間20分で計画をたてて、それ以上掛かりそうなときは途中折り返しも覚悟していたのですが、計画を完遂し、計画より1時間以上早く下山することができました。でも疲れました。もう少し写真を撮りたかったなと思います。この夏はいろいろと計画をたてていますが、それに向けてのトレーニングでもあります。
小山を早めの4:30少し前にでて、霧降高原の駐車場には6時前に着きました。
広い駐車場です。トイレはシャッターが下りていますが、開けて使用することができます。
レストハウス前から階段を登ります。階段は1445段あるそうです。
階段の脇にはサワウツギが咲いていました。見頃は過ぎているようです。
ニッコウキスゲは咲いているのですが、花はまだわずかです。1週間ぐらいで咲き揃うのかもしれません。白いのはカラマツソウで、満開でした。
丸山を右に見ながら登っていきます。階段はまだまだ続きます。
サラサドウダンは、先程は朽ちかけた花が多かったのですが、少し登ると花がしっかりしてきました。
階段を登り切ったところに展望台があります。展望台からの眺望。
正面に釈迦ヶ岳。手前に栗山月山。栗山ダム湖が見えます。
階段の先は石の多い登山道を登ります。
オノエランが咲いていました。
小丸山。山頂らしくありません。尾根の肩で下から見ると山に見えるのでしょう。
赤薙山が青空に映えています。
登山道には石が多いので結構歩きづらいです。下りでは疲労の溜まった脚に追い打ちをかけるように堪えました。
サラサドウダンが満開です。紅色が強いのでベニサラサドウダンかもしれませんが、尾根で見るベニサラサドウダンはもっと濃い紅です。
登山道は深く抉られた場所があって、段差の大きい場所では登るのに苦労します。木の根を足場に上りました。
奥社跡への尾根には小さなアップダウンがたくさん有って疲れます。
気が抜けない尾根なのですが、コイワカガミの小さな花を楽しむことができました。最初は白花ばかりです。
岩場の下りでは視界が開けます。快晴ですが少し掛かるガスが気になります。12年前にはこのような雲を見てから数時間後に雷雨となりました。
赤薙山と奥社跡の中間をすぎると、コイワカガミの花が急にピンクに変わります。きれいに住み分けているようです。
奥社跡を下るとコルにでました。コバイケイソウの小さな群落が見られました。
コルから尾根に上ります。
尾根に登ると、シャクナゲが咲いていました。朽ちかけた花も多いのですが、見頃なものもありました。
この蕾はこれから咲くのでしょうか?それとも来年の準備でしょうか?
「一里ヶ曾根」に到着。尾根に登ってから随分歩いたような気がします。かつてはすぐここに着いたような気がしたのですが。
壊れた祠。12年前は崩れていなかったのですが、7年前にはこの状態になっていました。
入口から水場はすぐです。水は勢いよく出ていました。美味しい水です。
ペットボトルに水を補給しました。
その先に縞枯れ現象らしきものが見られます。
縞枯れの先に女峰が見えてきました。見えているのは手前の肩だと思いますが、かなり近くなってきました。
足元にはコイワカガミが目立つのですが、ここでミヤマカタバミを見ることができました。株数は少ないです。
標高2350m辺りのザレ場。足元が安定しません。私はストックのキャップを外しました。
その上のトラバース。道幅が狭く、右は急斜面なので少し緊張します。先に見えているのは女峰から帝釈山への稜線です。元気な人は帝釈山まで行って折り返してくるようですが私にはできません。
いつのまにかIさんはずっと前に行って、標高2390mの崖を登っています。
土崖を登ります。ロープがあるのですが、足元は崩れやすいので要注意です。
ミヤマダイコンソウ。少し下では咲いていなかったのですが、ここではきれいに咲いていました。私が初めてミヤマダイコンソウを見たのはこの場所でした。
ハイマツ帯になりました。以前は足に引っかかって邪魔になりましたが、きれいに刈込されていました。
三角点。ハイマツに隠れています。どうして山頂でなくここにあるのでしょう。
山頂には数人の登山者が景色を楽しみながら休んでいました。
日光側はガスの中ですが、尾瀬の山々は良く見えました。
双耳峰の燧ヶ岳はすぐに分ります。その左のなだらかな山が平が岳のようです。その左に巻機山・至仏山が見えているようなのですが同定はできませんでした。燧ケ岳の右側には越後駒ヶ岳と荒沢岳が見えます。
山頂下の神社前で小休止しました。今日は筋肉が疲れているようなので痛む前に芍薬甘草を服用しました。
標高2390mの崖の下り。ロープがあるのですが、支点は枯れた株です。ロープに頼りたくないですが、岩も脆そうです。ゆっくりと慎重に下りました。
登りでは気付かなかった白い花が咲いていました。シロバナヘビイチゴでしょうか。
困った事に水場の手前で左下腿部の内側が痛み始めました。水場に立ち寄って小休止しました。再度、芍薬甘草をのみました。軽くマッサージしてストレッチもしました。水を補給して出発。
水場で休んだばかりなのですが、一里ヶ曽根でまた休んでいると、石祠の横にコケモモが咲いているのに気づきました。
赤薙山分岐への途中、コイワカガミが盗掘されている場所がありました。酷いことをするものです。
赤薙の手前の分岐で再度一休み。そこからは山頂をトラバースしました。
段差のある苦労しながら、笹尾根まで戻ってきました。ガスが濃くなってきました。
足の先が痛くなりそうだったので、靴紐を締め直しました。1年前に脚の爪を痛めてまだ治りきっていません。
靴紐を直して前を見ると、オノエランが咲いていました。Wの模様があります。
まもなく小丸山なのですが、脚全体に疲労が溜まってきています。
振り返ると、赤薙山はガスの中。中腹の少し上でガスが層になっているようです。
遊歩道を廻れば他の花を見ることができるのですが、今回は諦めました。一刻でも早く下山したかったのです。
無事、レストハウスまで下りてきました。
前回とほぼ同じ時間で歩くことができましたが、前回は霧降高原の遊歩道を廻っています。Iさんに引っ張られなければ、多分1時間は多くかかった事でしょう。私の歩く速さは確実に遅くなっているようです。
ところで、このコースは人気コースとなっているようです。前の休日の17,18日はヤマップの報告だけでも30件近くあります。今日も平日なのに20人ぐらいの登山者と行き交いました。比較的体力を要するコースだと思うのですが元気の良い人が増えたのでしょうか。もしかすると志津からのコースが歩きづらくなっているのでその影響かもしれません。登山道は以前より整備されていると思いました。