2021年3月24日 鬼怒川温泉東尾根

 かなり以前より歩きたいと思っていました鬼怒川温泉の東尾根を歩いてきました。左下に温泉街を見ながらの尾根歩きを楽しみましたが、傾斜のきつい登り下りが多くて脚は大いに疲れました。久しぶりに山中で芍薬甘草を2回服用しました。
2人旅です。

時々、温泉街を見おろしながらの尾根歩きでした。

ルート数値
距離 距離 8.6Km 累積標高 +1,060m,-990m 所要時間 6時間30分 (休憩込) 天気:晴れ

行程
憩の森P 7:10 – 林道終点7:20 – 7:54 (606P) 8:00 – 8:21鉄塔下8:26 – 9:24林道切通9;40 – 10:18大岩群10:30 – 市境合流10:39 – (724P)11:12 – (休憩15分) – (780P)12:08 – 12:33(810.2P)12:55 – 林道に降りる13:35 – 13:40駐車場

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
赤色が今回歩いた軌跡

経過

鬼怒川温泉の両側には険しい尾根が続いています。尾根を見上げると落葉樹に覆われていますが、その斜面は傾斜がきつい上に岩屑で、とても歩けるような場所ではありませんが、尾根はとても魅力的に見えました。地図で見ると西は私には距離が長すぎて、分割するにもルート取りが難しそうです。しかし、東は今の私にも歩けるルートが取れそうです。ヤマレコのDIYさんの軌跡を参考に少し短縮してルートを決めました。西尾根は歩いたが東は歩いていないというAさんが同行してくれました。
小原沢橋近くの駐車場で待ち合わせしました。本来なら国分寺で集合するのでしょうが、コロナの影響で現地集合が増えています。でも、おかげで縦走の計画が組みやすくなりました。車を1台デポして、憩の森駐車場へ向かいました。
憩の森は鬼怒川レジャー公園の南にあります。
憩の森駐車場で登山準備して歩き始めました。

道端にきれいなショウジョバカマが咲いていました。青紫の上品な花でした。

林道終点までやってきました。作業道が先に続いています。その先の立て看板には「行方不明・滑落事故多発」と書いてあります。

作業道の先の傾斜がきつそうだったので、正面の小尾根に取り付きました。

急傾斜を7-8分登ると、なんとアカヤシオが咲いているではありませんか。この時期に鬼怒川の尾根で見るとは思いませんでした。


赤ペンキやピンクテープのマークがかなり見られました。歩いている人は結構いるようです。

606m峰。林野庁の標識がありました。

660m峰を下るとその先で、樹間に男体・女峰が見えました。この景色を楽しみにしていました。期待が持てます。

東電鉄塔。

鉄塔の先で女峰がきれいに見えました。

男体・女峰セットで撮りたかったのですが、これが精一杯でした。

尾根にもアカヤシオの木はありましたが、蕾はまだまだ堅いままです。

573m峰には寄らずに北に進むと、左下に東武ワールドスクウェアが見えました。

そのピークには主図根杭がありました。これは国土地理院ではなくて林野庁が国有林の管理の為に設置したものだそうです。

左下には鬼怒川温泉街が見えました。

林道切通しへの下りが始まりました。この先は落葉の堆積した急傾斜地で慎重に下りました。

林道切通しに下りてきました。左側が下ってきた斜面です。本日一番の難所でした。

切通しで大休止。じっくりと腹ごしらえしました。
切通しからは前の斜面を登りました。少し左の谷状になった場所を登ったほうが良かったかもしれませんが、その谷の上部には木が茂っていてよく見えず、岩があると厄介なのでピンクテープに従って急斜面に取付きました。木に掴まって登りましたがかなりの急登です。

でも登ったピークで男体・女峰を見ることができました。

コルへ下ると右の谷にピンクテープが見えました。先ほどの急登を嫌って少し東に廻り込んで谷から登ってくる人がいるのでしょうか。
621m峰の次のピークも急登でした。

傾斜が緩やかになると大岩が見えてきました。

大岩の左を通過して振り返ると先ほどとは違ったイメージの岩です。

その左下にも大岩がありました。

その先にも大岩が。

左に回り込むと祠が祀られていました。

岩の隙間をすり抜けます。ザックが引っかかって苦労しました。

すり抜けた隙間を振り返ります。

また大岩が。

右横を通過。

その先、一登りで、塩谷町との境界尾根に合流しました。

そこからは尾根が細くなったような気がします。

右に鶏岳が見えました。塩谷富士とも呼ばれるそうで、すぐ分かります。この山もまだ登っていません。

766m峰手前の大岩2つ。

この先で休みましたが、筋肉に痙攣が起きそうな予感がしたので芍薬甘草を飲みました。
大きな立派なサルノコシカケがありました。

立派なコメツガ(?)の巨木。胴回りが2mぐらい。

崩落している場所がありました。左右は崩れていますが、倒木を跨いで簡単に通過できました。今度豪雨があれば、通行できなくなるかもしれません。

前方に鶏頂山・釈迦が岳が見えました。

780m峰。石祠が有ったのかもしれません。

北東に雪尾根が見えました。帰宅後調べると県境の帝釈山~田代山の尾根らしいです。

暖かくなったからでしょうか、蝶々が飛んでいました。この蝶は近づいても逃げませんでした。今日は風がなく穏やかな春日和です。

歩きやすい尾根になりました。

反射板。東電の反射板らしいです。

その先が本日の最高峰、810.2m三角点峰です。

山名は無いようです。RKさんのプレートがありました。

日光方面の山は霞んでしまいました。帰宅後の調査では、尖って見えるのは前日光の薬師岳らしいです。確かにその左には横根山のなだらかな姿が見えていました。

北方向には高原山。鶏頂山が名前のごとく鶏冠のように見えます。

最後の休憩。また足が攣りそうな予感がしたのでさらに芍薬甘草湯1服。
下山開始。

すぐ、でっかいスピーカーがありました。近くにそれに電気を送ったと思われる電柱がありましたが古そうなガイシがついていました。

一気に350m下ります。最初は比較的歩きやすいのですが。

次第に急になって。

最後はこんな崖を下りました。

少し手前で左の谷に下りた方が良かったのかもしれませんが、急傾斜でも木に掴まることができたので危なくはありませんでした。
でも、林道を少し下ると左に登る作業道がありました。もしかするとそれを利用できたかもしれません。上からは知る由もなかったのですが。

無事、デポ地に到着。その駐車場の脇には朝は気付きませんでしたがアカヤシオが咲いていました。
下山後の風呂は「かご岩温泉」でした。初めて利用したのですが、鬼怒川沿いの素朴な温泉でした。汗を流した後は、塩谷町のおきな草群生地へ行きました。Aさんが昨年この時期に訪問した時は見頃だったそうなのですが、今回はまだ出始めたばかりで見頃はまだまだ先のようでした。今年は花の開花が早いという情報だったのですが花によりけりということでしょうか。

そこからは自宅までは混雑もなく戻ることができました。

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2021年3月24日 鬼怒川温泉東尾根 への2件のフィードバック

  1. DIY のコメント:

    こんにちわ
    ヤマレコのDIYです。他のルート検索していたらこちらへ。すると何やら覚えがあるルートが出ていたので読まさせていただきました。

    ここは歩きやすくて、景色も良くていいルートですよね!
    何年か前の歩きが思い出されました。

    今年は暖かいのでヒルはまだ出ていなかったのでしょうか?
    P810で下りられましたが、その先のP903 へ向かわれると左手に雪を頂く高原山を見ながら歩けます(例年の3月くらいなら)
    行かれてみては、と思います。

    西尾根は東より日光連山に近いので より景色がいい、と思いましたが、実際は東の方がよかったです。西は淡々と歩く尾根、という感じです。読図練習にはいいかもしれません。

    こちらには、いろいろ記録があるようなので、読ませていただき、参考にさせてもらいます。 お邪魔しました。

    • mituman のコメント:

      実は今回の山歩きで参考にさせていただいたのはDIYさんの報告です。もちろん、私たちにはDIYさんのようなタフさはないので、ルートは短く設定しましたが。これからも色々と参考にさせていただきますので面白いルートを開拓してください。さて、東尾根は楽しい尾根でした。もう少し眺望がきく場所があると良いのですが。ヒルは見ませんでしたが、葛生あたりでも出てきているそうなので、数週間後には出てきそうです。
      いずれ西尾根を歩きたいと思っていますので、その時にはまたヤマレコを見させてもらいます。

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