2020年7月12日 鳴虫山・高平山周回

梅雨らしい天気が続いていますが、日曜日は降らないという。それで、高平山へ行ってきました。大ベテランのSさんの計画に同行させて貰いました。汗びっしょりだが気楽な低山歩きを予想していたのですが、尾根はそよ風で快適でした。しかし、高平山の西側は急勾配が続くかなり疲れるルートでした。そして久しぶりにヒル攻撃を体験しました。
2人旅です。
高平山山頂。樹林帯で景観無しの静かな山頂でした。

ルート数値
距離 距離 12.2Km 累積標高 +1,135m,-1,135m 所要時間 9時間05分 (休憩込)

行程
駐車地7:20 – 8:48神ノ主山9:00 – 10:20鳴虫山10:50 – 11:40(996m峰)11:45 – 13:23(892m峰)13:33 – 15:03高平山15:13 – 16:25駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

経過
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県道14号線が北向きから南向きにへアピンカーブを描く場所に駐車しました。すぐ横に行川の支流に掛かる橋があり、林道が奥へ続いています。高平山からの下山時にはその林道を戻ってくる予定です。
駐車地の奥には壊れた作業小屋がありました。林道はその右を奥に続いているのですが、随分以前から使われていないようです。

藪をかき分けて進みます。

林道は消えてしまいました。沢に降りて奥に進んだのですが、すぐ右岸に上がりました。

すると、対岸に道のようなものが見えます。左岸に渡るとそれは導水管でした。

フタリシズカが咲いていました。この辺りだけで見ることができました。

植林地内の斜面を奥に進むと歩きやすい場所に出ました。

地図ではその辺りに実線道があるはずなのですが、それらしきものは見えません。計画では、そこから沢に沿って進み、破線道に入って823m地点を目指す予定だったのですが、右上の尾根に登って神ノ主山経由で鳴虫山を目指した方がかなり楽そうです。予定を変更しました。すぐ尾根に上れました。尾根からは日光の旧市街がすぐ近くに見えました。

神ノ主山を目指します。

落葉で見ると杉と檜の混合林のようです。

尾根を上ると、登山道に飛び出しました。すぐ左先が神ノ主山山頂でした。少し休憩。

鳴虫山への登山道は木の根が多い、雨に濡れた日には滑りやすい道です。

計画ではここで登山道に合流する予定でした。ロープをくぐる事になった筈です。こちらから見る限りでは細尾根のようです。

神ノ主山から約80分で鳴虫山に到着。雨が降り始めました。予報では一日中曇りの筈なのですが。

雨具を付けてから腹ごしらえしました。
休憩後、一般登山道を外れて、南に進みました。テープはしっかり付けられていましたが、スマホで現在位置を確認しながら進みます。
左に、林道がでてきました。まだ新しいものですが、傾斜がきついのでキャタピラ車でないと通行できないような道です。

その先で雨が止んだのでSさんは雨具を脱ぎました。尾根に沿って鹿よけの網がありました。

コアジサイが咲き始めていました。

藪はできるだけ避けて進みました。

見事なギンリョウソウ。群落がありました。

標高996地点で、東に方向を変えます。
急傾斜の尾根を下ります。踏跡を捜しましたが見つかりません。藪に掴まりながら下りました。

標高791m地点を過ぎて、標高730m辺りから急な登りが始まりました。

途中からはストックを斜面に突き刺しながら3点支持で斜面を這い登りました。
15分程登ると大きな岩が出てきました。乾いていれば直登できそうですが、雨で濡れて滑りやすくなっています。

左も濡れた岩が怖そうにみえます。右に回ると先程と同じような急斜面です。右の急斜面を3点支持で這い登りました。その上にも岩がありましたが、少し右寄りに登ることができました。

標高892m地点で小休止。木原造林の名前が刻まれた杭がありました。この山のオーナーなのでしょうか。

このピークからは、高平山へは南東に下るのですが、北東にも尾根が延びています。駐車地へは北東に下りた方が少し早そうです。急傾斜の尾根を歩いて少し疲れていた私は少しでも早く下山したい気持ちもありましたが、初志貫徹、高平山を目指すことになりました。
南東に下ったコルには大岩がありました。でもここには左に巻道がありました。

その先で90度方向を変えて北東に尾根は続いていました。
その先の850m峰は南北に長い山頂で、稜線はそこをクランクのように延びています。
854m峰の手前に石祠がありました。南東を向いていました。

854m峰からの下りも急傾斜です。

その先は細尾根です。

左に廃林道が見えるともう少しで高平山です。

高平山に到着。山名板・三角点があります。

最後の休憩をとって、下山開始。
最初は北西に緩やかに下りますが、その先は急な下りになりました。地図では実線になっているのですが、そんな道はありません。
樹間に鳴虫山が見えました。

左から廃林道がでてきました。尾根を直進するか、林道を下るか悩みましたが、ここは林道を下ることにしました。林道はジグザグに下って行きました。次第に藪がひどくなってきて、崩落箇所も増えてきます。

そして、道型が分りづらくなりましたが、まっすぐ沢方向にくだることができました。
沢が近くなるとぬかっている箇所が増えてきました。

登山靴を見るとヒルがくっついています。早く退散するしかありません。廃林道は2回右に分岐していましたが、低い方向へ進みました。
地形図では実線道が載っているのでその道に下りれば、行川には橋が架かっていると思っていました。しかし、橋はありませんでした。倒木を利用して渡ったのですが、写真を撮り忘れました。Sさんが渡り終えた私を撮ってくれていたのでそれを載せます。

倒木が無くとも、防水の効いた登山靴ならぎりぎり濡れずに渡れたと思います。
その先では林道が崩れていました。

林道分岐。私達は左から戻ってきました。右側は車が先まで入れそうです。鳴虫山の下でみた林道に続いているのだと思います。多分、今はどこかで崩れているでしょうが。

無事、駐車地まで戻ってきました。まず、ヒルのチェックをしました。私はスパッツを付けていたのですが、左脚をやられていました。なんとズボンを脱ぐと太ももも吸血中でした。アンダーシャツの中にも入り込んでいましたがこれはまだ血を吸う前でしたので被害はありませんでした。

今回は、花も少ない、景観もない地味な尾根歩きでした。おまけに急な登り下りで神経を使い、ヒルの襲撃を受けるという散々な歩きでした。でも、初めてのコースを歩き通したという充実感で満足の山歩きでした。

カテゴリー: 前日光・県央 パーマリンク

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