2021年12月15日 仙人ヶ岳北周回

 桐生の塩宮神社から仙人ヶ岳を周回しました。登りでは、つなぎ石跡や紹石山神を確認忘れ、下りではルートを間違え崩落寸前の林道に飛び出したりと反省の多い山歩きでした。でも、ルートは安蘇の尾根らしい、少しハードですが楽しいルートでした。
5人旅です。

北側から見た仙人ヶ岳の稜線

ルート数値
距離 10.6Km 累積標高 +1,530m,-1,530m 所要時間 7時間00分 (休憩込) 

行程
小山6:10 – 7:30 塩宮神社 7:40 – 三角点(424.4m)8:26 -(休憩15分)- 9:40前仙人ヶ岳9:55 – 10:47仙人ヶ岳11:20 – 12:02標高点(623m)12:10 – (休憩10分) – 13:43三角点(527.8m)13:50 – 14:40塩宮神社

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたルート

経過
 仙人ヶ岳は何度も登っていますが、一度だけ桐生市菱町の泉龍院から仙人ヶ岳の西側を周回したことがありますが、大抵は足利市から登っています。今回初めて北側から周回してみました。調べると、塩宮神社から仙人ヶ岳まではかなり良く歩かれているようで、かつては「つなぎ石」があったようです。地図にそのおよその場所を書き込んでおきました。下山ルートは県境から北は情報が少なくバリエーションを楽しめそうでした。
 塩宮神社までは桐生市街経由で行きました。距離的には飛駒経由が少し近いようですが、50号を飛ばした方が早いような気がしました。観音橋で桐生川左岸に移動するとすぐ神社下に着きます。ただ、入口が狭いので大型車では苦労するかと思いましたが、Mさんのハンドルテクニックですんなりと境内に入ることができました。

 神社裏から尾根に取り付きます。神社左手から回り込むと良いようです。私たちは右の墓地側から回ってしまいました。

 植林地内の山道を登ります。

 すぐ、自然林の尾根になりますが、落葉の積もり具合が見事です。20cmはありそうでした。

 右手には吾妻山から大形山の尾根が見えました。その尾根も一度歩いたきりで、ご無沙汰しています。

 山道は小さなピークを巻くようについていました。340m峰を巻くとその先に立派な石祠がありました。裏に「上菱 浅部 両村入合」の文字が刻まれています。帰宅後調べると上菱村は現在の菱町の一部でかつては栃木県の一部だったようです。上菱村は黒川村と合併して菱村になりやがて桐生市に編入されたらしい。浅部村は現在の菱町二丁目ということなので、前仙人ヶ岳の南の谷にあったらしい。よくは分からないのですが、現在の県境をみても非常に複雑になっているので、当時色んなかけひきがあったのでしょう。

 三角点。424.4m。 ピークとは思えない場所にあるので、気付かずに通り過ぎてしまいそうです。植林地内の山道の右手にありました。

 小ピークを巻いています。この辺りは歩きやすい尾根です。

 石祠。「宝暦」の文字は読めました。

 550m峰への登り。

 男体山の山頂が少し見えました(写真左奥)。

 550m峰には桐生市の基準点がありました。

 少し岩がでてきました。

 左に仙人ヶ岳の稜線が見えます。

 左前に前仙人ヶ岳が見えてきました。その辺りで小休止。ネット情報ではその辺りの右下には仙人窟があるらしいです。そして、仙人窟を見てから尾根へと登る報告がいくつかあるのですが、上から見下ろすととても登れるような斜面ではありません。

 休憩後歩き再開。岩が増えてきます。振り返ると歩いてきた尾根は松の尾根でした。

 眺望が良くなりました。
 赤城

 浅間

眺望を楽しんでいる内に、つなぎ石跡を見忘れました。近くに石祠もあるそうなのですが、それにも気付きませんでした。
まあ、次の機会に置いておきましょう。
 左に山火事跡がでてくると間もなく前仙人ヶ岳です。

 前仙人ヶ岳に到着。

南に富士山が見えました。その左に、大山・丹沢も見えます。八王子丘陵が手前にきれいに見えました。

筑波山が幻想的に見えました。

仙人ヶ岳へ向かいます。

前仙人ヶ岳を振り返ります。

山火事跡には植林が進んでいるようなのですが、まだまだ幼木です。

かつてはここから谷へ下りられたようです。この下の川は黒川のようです。となると、この谷には黒川村と浅部村があったのでしょうか。

仮称「中仙人ヶ岳」。以前ここを通過した時にはこの山名板はなかったような気がします。

火事跡の先に浅間山が見えました。

北には男体山と女峰がみえます。

この先は荒倉山への分岐ピークです。

ついに「孫仙人」も出てきました。

「孫仙人」への登り。

「孫仙人」。「子仙人」には気付きませんでした。

袈裟丸山が綺麗にみえます。

仙人ヶ岳への登り。右側も山火事跡です。

この辺りは山火事跡だらけです。何度も山火事になっているようです。原因は何なのでしょう。その辺りを歩くたびに煙草を止めて良かったと思います。私は2001年9月18日にやめました。どんどんいろんな記憶が消えていく中でその日付だけはまだ記憶しています。
仙人ヶ岳到着。他には誰もいない山頂でした。

山頂で大休止。
赤雪への分岐は急な下りで始まります。落葉が凄いことになっていました。

トラロープに助けられて赤雪への稜線に下りました。
最初のピークは北側が急な岩場なので手前で東に巻くのですが直進してしまいました。この尾根は何度も歩いているのですがいつも南進なので、逆に歩くと、記憶があてになりません。
623m峰までやってきました。

私はこの峰を北進するものと勘違いしていました。でもそこを北に降りると谷へ下ってしまいます。少し北東に進んでから北の尾根に取り付きました。
最初は歩きやすい尾根でした。

方向を一時西に変えた辺りから少し厳しくなってきました。ピンクテープもありません。

1ヶ所だけ、尾根は直進なのですが、右に引き込まれそうになったピークがあります。ルートファインディングにも気を配る必要があります。
急傾斜のトラバースや

岩場がでてきます。

この下りでは少し短い脚が悔やまれました。古いスリングが残置されていたのですが、怖くて掴めませんでした。

岩場を振り返ります。写真じゃ楽勝に見えますが。

アップダウンは小さいのですが急傾斜で落葉たっぷりなので疲れます。大股で移動したときに足に違和感を覚えました。久しぶりに足が痙攣しそうでした。

三角点峰への登り。

四等三角点。527.8m。ここで、芍薬甘草を服用。

そこからは岩は消えます。そしてやたらとピンクテープが増えてきます。

ピンクテープに惑わされてルートを間違えてしまいました。途中で西への尾根に乗る予定だったのですが、北への尾根に引き込まれそうになりました。それに気付いて強引に左へトラバースすると、その途中で下に林道が見えたので、安直に林道へ下りてしまいました。

その林道は開けた急斜面にでました。木々はすべて伐採されて、街を見下ろすことができます。

林道はジグザグに高度を下げてゆくのですが、崩落の進んだ箇所もあります。下ってきた道は別の道に合流する箇所で切れていました。何とか土の斜面を滑るようにその林道におりられたのでホッとしました。その先で植林地に入って予定していた尾根に合流するとすぐ下山地点でした。今になって考えると、林道に下りずに計画通り尾根に乗るべきでした。または、ピンクテープ通りに北への尾根を下るべきでした。
地形図では林道の先に急斜面があることは予測できたはずです。
いずれにしても無事下山できたので、塩宮神社に無事下山の報告をしました。
下山後は、足利の地蔵の湯で汗を流しました。疲労回復に良いそうで、その日は筋肉痛でしたが、翌日には治っていました。湯の効能なのでしょうか。正確には分かりません。
このルートはアカヤシオの時期は面白そうです。その時期に逆回りで挑戦してみようかとも思います。

カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

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