初めて沢登りに挑戦しました。安達太良山系の杉田川です。例年、沢始めに杉田川へ行っているメンバーに加わっての沢登り初体験です。
少し水が冷たかったですが、神経をすり減らしての初体験で、大いに疲れました。
4人旅。
入渓後のナメ滝。水源の森百選に指定されている森だけあって見事です。
ルート数値
距離 11.0Km 累積標高 +1,800m,-1,800m 所要時間 8時間(休憩込)
(累積標高が大きくなっているのは、歩き方が下手くそだからなのでしょうね。もっと平に歩くようにしないと長距離は歩けません。)
行程
駐車場6:40 – 不動尊 6:47 – 遠藤ヶ滝 7:08 – 入渓地点 7:25 – 11:00 二俣 11:20 – 11:50 仙女平 12:00 – 14:08 林道合流 14:15 – 14:40 駐車場
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
黒色が今回歩いたコース。
経過
前日夜、遠藤ヶ滝駐車場に入りました。誰もいない静かな場所です。テントを張って少し酒宴。
翌朝の駐車場。トイレは和式で、ペーパー完備、水道ありです。残念なことに大便で汚れた場所がありました。(下山後にはきれいに清掃されていたそうです)
沢登りの体勢を整えて出発です。
不動尊への遊歩道の橋を渡る。
遠藤ヶ滝不動尊に到着。立派なお寺でした。手を合わせて無事を祈願。
鉄の新しい橋で左岸に渡ります。
鉄のハシゴの右下には岩穴があって、祠のようなものが祀られていました。
遊歩道は次第に整備不良の状態になりました。
橋が壊れていて遊歩道はここで行き止まりです。
ここは手前を徒渉して、橋の先から入渓しました。
入渓地点。昨日まで数日雨が降ったので水量は少し多めのようです。
沢初めての私にとって一番の心配事は滑らないかどうか。岩の傷やへこみを探して足を置いていくのでスローな歩きになってしまいます。水はかなり冷たいですが最初は気になりませんでした。滑らないようにとそれだけに全神経を集中しています。
帰宅後調べると、杉田川は水源の森百選に指定されている森を流れています。写真で見ても見事な森です。しかし、歩いているときはそれを感じ取る余裕はありませんでした。
左から枝沢が合流する地点で休憩。杉田川本流の水は飲まない方が良いらしいです。枝沢の水を飲むべしとの事。私はたっぷりと小山の水道水を担いできたので沢水は飲まなかったのですが。ここで、水道水を1Kg捨てました。
5m滝。左を登りました。
次の7mは滝の右の大岩を補助してもらって登りました。
上にハシゴがある8m滝。
ハシゴは使わない方が良さそうです。ハシゴを支えている鉄の太いアンカーはかなり古そうでした。錆びていてもまだ芯は残っているようですが力を掛けすぎると危なそうです。しかし、私は最後の一登りでそのアンカーに頼ってしまいました。無事でしたが。
8m2条の滝。右を登りましたが、上で岩が邪魔をしているので、左にトラバースして中央の岩を登りました。トラバースするときには、シャワークライミングとなりました。かぶった水の量は少しでしたが。滑らないように必死だったので冷たさは感じる余裕がありません。
右から枝沢が合流する地点で小休止。
その上にも滝が連続して現われました。
この滝は左を登るが滑りそうなので補助ロープを出してもらいました。
二俣への最後のV字5m滝。リーダーは新しい沢靴がフリクション抜群で大いに気に入ったそうで、快適に登って行きます。
全員無事二俣まで到着。結局、ここまで、本格的にザイルを取り出すことはありませんでしたし、高巻きすることなく来ることが出来ました。初級のコースだそうですが初めての私には神経をすり減らす体験でした。
この先にも少し滝があるようなのですが、他の予定があるので、ここからは尾根に取付いて仙女平を目指します。ここで沢装備を外して靴もローカットのトレッキングシューズに履き替えました。
少し藪っぽい急傾斜の尾根を登ります。
その草だらけの林道を10分ほど進んでから駐車場目指して下って行きます。目立ちませんがテープがありました。
あまり使われていない作業道にでました。そこを左に下るとすぐ駐車場です。
無事、初めての沢登りを終えることが出来ました。初めてなのでとにかく疲れました。
アットホームおおたまで汗を流しました。肌に良さそうないい湯でしたが、日曜日にもかかわらずかなり空いていました。400円はお得です。露天風呂はありません。
この翌日は腰が重く感じられました。いつもの山歩きとは使う筋肉が多少異なるようです。
花
遠藤ヶ滝手前の遊歩道にて。相変わらず、色がハッキリでていません。
仙女平にて、ナスノシグレヤナギ(検索すると似た花がありました。断定する自信なし。)。少し霧雨が降ってきました。
ムラサキヤシオ。かなりの本数がありました。この花はまとまって見ることが少ないのですが、こんなに多く見たのは初めてでした。