2014年9月13日 宝生山・陣地

久しぶりに熊鷹山系を歩いてきました。
豪雨・大雪の影響で長らく通行止め区間があったのですが、やっと熊穴橋まで行けるようになりました。今回のコースは三滝から宝生山に上り、陣地回りで戻る周回です。バリエーションとは言えないかも知れませんが、下りでは道迷いしそうな場所もいくつかあって、地図とコンパスで確認しながらの歩きとなりました。久しぶりに「山を歩いた」気がします。
途中渓流釣りの男性一人に会っただけの静かな歩きでした。

ルート

ルート数値
距離10.8Km 累積標高 (+-1,000m) 所要時間 6時間00分(休憩込)

行程
熊穴橋P-(35分)-白ハゲ登山口-(35分)-三滝-(55分)-尾根取付-(25分)-林道へ-(25分)-宝生山-(15分)-尾根分岐石祠-(100分)-陣地-(45分)-林道へ-(20分)-熊穴橋P

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
20140913-宝生山陣地

経過

熊穴橋にはすでに3台の駐車がありました。ここから先の林道は通行止めになっていました。
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「ヤマビル注意!!」の看板は新しいものです(田沼町ではなく佐野市になっています)。スパッツを忘れたことに気付きました。昨日「持って行かなきゃ」と思ったことを思い出したのですが。
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準備をして歩き始めると最初からこの状態です。
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林道の倒木はまだ撤去されていませんでした。しかし、くぐったり、跨いだりで歩けます。春時分は歩けなかったでしょうね。
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林道脇には結構花を見ることができました。後半にまとめます。
倒木は奥の方は撤去が進んでいました。奧から作業するのですね。そのほうが、邪魔な侵入者を少なくできそうです。
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白ハゲ登山口に到着。
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谷コース最大の難関、木橋。朽ちかけています。できるだけ刺激を与えないようにゆっくりと進みました。
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こんなところもありました。この辺りは数回歩いている筈なのですが、ここにザレた細道があったのが思い出せませんでした。白ハゲ沢コースの入口がこのような細道で怖かったのは覚えているのですが。しかし、ここは落ちても3-4mでケガはしそうにもありません。
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怖いのは木橋。この橋はまだしっかりしているのですが滑ったら大変です。
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木橋を渡ると、山コース・川コースに分かれます。健脚ではありませんが予想される倒木を避けて川コースへ進みました。
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しかし、やがて狭い山道に倒木が。この間をくぐりました。右は谷なのですが、倒木は安定しているようでした。
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三滝は上から眺めるだけ(まだ、下から見たことがありません)。
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おなじみの標識。見慣れると判りやすい標識なのですが、初めてみる方は果たしてどうなのでしょう。
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崩落しかかった山道。
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沢筋に戻りました。この木橋を渡るぐらいならジャブジャブと沢に入ったほうがましです。もちろん、狭くなったところを探して濡れずに渡りましたが。
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踏み跡を探して、徒渉を繰り返します。ところどころ両岸にテープがありました。
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この辺りで今回唯一の人に出会いました。渓流釣りをしています。挨拶をするとどういうコースで歩くのか聞かれたので、尾根にでて下山しますと応えました。男性は安心したようで、最後に「できるだけ静かに歩いてください」と注文されました。こちらは一人なので静かなものです。徒渉時にドボンとなったときは我慢して貰いましょう。ところで、もし団体の登山者がきたらどうするのでしょう。その谷から撤退するのでしょうか。
谷はなだらかになってきて、歩きやすくなります。
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このマークがあるところで尾根に取り付きました。
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以前、宝生山に登ったときは、もっと奧の尾根から取付いたのですが、今回はその西側の尾根で、宝生山手前で前回の尾根と合流します。
尾根は傾斜は急でしたが怖い局面はありませんでした。前回の尾根よりは登りやすいと思いましたが、テープ類は一切なし。
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15分ぐらい登ると傾斜が緩くなって、丈の低いササがでてきました。
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「さあ」と気合いを入れていくと、すぐ前が明るくなって、「あれ」と思うと林道にでてしまいました。拍子抜けです。
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作原沢入林道は宝生山と氷室山の間を抜けているのかと思っていました。こちらまで蛇行してきているとは。林道を進むことにしました。尾根の登山道をどのように切っているのか確認することにします。
尾根を切っている部分は広くなっていて(登山者の便宜を図っているつもりなのでしょうか)、登山道に入りやすくなっていました。
宝生山側。
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熊鷹山側。
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林道は沢入側にも続いていました。舗装されています。
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市が管理している「民有林林道」なんだそうです。
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峠からは白根山・皇海山・袈裟丸山が見えました。雲がかかっていて写真ではよく判りませんが。
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山道を少し進むと、南東方面に葛生の街並みがぼんやりと見えました。
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宝生山に到着。
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少しエネルギー補給して歩き始めます。
氷室山方面に進まずに小さなピークに直登すると、そのピークが尾根の分岐になっていて、石祠があります。
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こちらが「氷室山」だと主張しているのでしょうか。黄色いテープに「Mt.Himuro 1,123m」と書いてあります。
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ここから、陣地まで、主尾根に沿って下っていきます。ルートファインディングは簡単だろうと思っていたのですが、今の時期、尾根の見通しが悪く、コンパスでの確認が必要な箇所がいくつもあって、GPSで最終確認する場所もありました。
最初、小ピークから下りてすぐ右手に折れるのですが、ここで直進しそうになります。しっかり右折すると、南に続く尾根は道らしき部分が少し掘れていてピンクテープも多くルーファン不要に思えました。
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三滝への下り口。かつて三滝から氷室山へ向かうには沢を詰めてここに登ってきたようです。このルートは林道でどのように切られているのでしょうか。
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ヌタ場。
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ピンクテープは1040Pのピークを避けて西側を直進していきました。主尾根は1040Pから左に折れなくてはなりません。しかたなくテープの誘惑から逃れてピークに上り、コンパスで方向確認して東に折れました。
踏み跡はしっかりした場所と消えてしまっている場所がありましたが、次第に狭い尾根がふえてきます。結構切り立っています。テープはなくなりました。
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1030地点への上りは草付になって足下が柔らかくなっていましたが、なんとか掴まる木はありました。
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1030地点は東に進んで、すぐ南に折れるのですが、その地点にピンクテープが境界杭に巻かれていました。
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しかし、南方向は尾根が見通せません。少し下りてからGPSで正しい尾根に乗っていることを確認しました。次の小ピーク手前を左に折れるのですが、その場所を確認していると、前に5-6頭の猪(体長50cmぐらいなので子供か)がいました。最後の1頭が興味深そうにこちらを見ていました。
東に折れると細尾根になって石祠がありました。本来この尾根は秋山地区の氷室神社から氷室山の氷室神社への参詣道だと思うのでもっと石祠があって良いように思うのですが、数は少ないようです。
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その先は、陣地まで太尾根で歩き安い尾根です。雨が降ってきたので雨具を取り出しましたが、小雨になってしまいました。着るのはやめてすぐ取り出せる場所に戻しました。
陣地です。標識では「陣ノ手」になっているので地元ではそう呼称しているのかも知れません。
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林道への下りです。植林地と雑林の境界を下っていきました。
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急傾斜を下っていくと右先に林道が見下ろせるなだらかな場所にでました。そこで最後のエネルギー補給をしてどう下りるか思案しました。その時、当初の予定尾根を外していることに気付きました。地形図で林道がスピンカーブしている箇所に下りようと予定していたのですが、その尾根にのり忘れたようです。上り返すのは面倒なので直進することにしました。ひどい急傾斜地をストック2本を地面に突き刺して下りました。最後は、小さなザレ沢におりて林道にでることができました。下りた地点。
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予定していた地点。とんでもない藪斜面でした。今回下りたルートは急傾斜だったけど藪は無かったので幸運な選択といえそうです。
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林道から見た熊鷹山(一番遠くに見える山)。
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熊穴橋に戻ると、朝駐まっていた車はありませんでした。釣果は良くなかったのかもしれません。私は静かに歩いたのですが。なんと名古屋と青森ナンバーの車が駐まっていました。どうして。

久しぶりにルーファンしながらの山歩き。充実した歩きでした。

山で見た花

今の季節にこんなに花が見られるとは思いませんでした。特に、白ハゲ登山口までの林道脇でたくさん見ました。名前は判りませんがあとで調べます。

ミズヒキ
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ヤマジノホトトギス。初めて見ました。ヤマホトトギスという種もあるようですが、これはヤマジノホトトギスだと思います。
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ヤマアジサイのようですが。
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ソバナ
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オクモミジハグマだそうです。初めてみたようです。
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名前不詳。
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宝生山下の作原沢入林道脇に巨岩があってそこに咲いていました。ギボウシのようですが。
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作原沢入林道に下りてきた地点で。ツリフネソウ。不気味な色でした。ここでしか見ませんでしたが、もともとこの辺りで咲いていた花なのでしょうか、それとも工事で紛れ込んできたのでしょうか。
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カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

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