裏妙義の丁須の頭へ行ってきました。赤岩・烏帽子岩・三方境の周回ルートです。
もちろんてっぺんには登っていません。肩の下の広くなっている場所で景色を楽しんで終わりです。
このルートは危険場所はクサリがしっかりしているので、緊張はしましたが、恐怖を感じることは少なかったと思います。ただ、クサリの無い場所でいくつか「ヒヤッ」とする場所がありましたが。
いい天気に恵まれて楽しい山歩きでした。岩稜歩き、少しクセになりそうです。
4人旅です。
ルート数値
距離 9.2Km 累積標高 (+1,010m -1,010m) 所要時間 7時間10分(休憩込)
行程
駐車地8:30 – 9:30木戸 – 11:20丁須の頭 – 14:05三方境 – 15:34林道へ- 15:40駐車地
経過
8時過ぎに国民宿舎前に到着。そこで、初めて国民宿舎は閉鎖されていることを知りました。下山後の風呂を楽しみにしていたのですが、それは取りやめです。
すでに、7-8台の駐車があります。紅葉時期は過ぎていると思うのですが、かなりの人が山に入っているようです。登山だけでなくバードウォッチング目的の人もいるようです。
鶴峯山が映えています。
準備を整えて出発です。私は、御前が遊窟の時と同じで、アプローチシューズを履きました。
最初は植林地を進みます。枝打ちされているので管理されている森のようです。
植林地を過ぎると、明るくなりました。1週間前なら見ごろだったと思われる紅葉です。
山道は谷につけられているので、岩だらけです。標識・ペンキマークをしたがって進みます。
北側から大きな岩が迫ってきました。いい天気です。まもなく木戸のようです。
クサリがでてきました。このルートにはたくさんのクサリ場があります。もしクサリがなければ、通常装備では通行困難なバリエーションルートになってしまいます。
こんな岩がありました。深く割れ目が入っています。こういう場所を登る人もいるのでしょうね。
谷が開けてきました。「木戸を開けたら明るくなった」ということでしょうか。
炭焼き跡がありました。窯を作る石はたくさんあるでしょうが、焼いた炭を担いでこの谷を下るのは大変な重労働だったでしょうね。クサリなどなかったでしょうから。
クサリ場。濡れていると怖いでしょうが、乾いていたので滑りませんでした。岩にシューズがマッチしています。
クサリを頼りに少し上まで行ってみます。写真の主は私たちを追い越していったおじさんです。
丁須の頭のてっぺんにも、その肩にものぼりませんでした。直下の細長く広くなった場所に私たち4人と先に景観を楽しんでいた数人がいました。
そこからは素晴らしい眺望です。
南西方向。独特の山容の荒船山の右奥には積雪した八ヶ岳が望めました。右は谷急山、烏帽子岩です。
南東方向に、先日歩いた表妙義の白雲コースが見えます。右側の急角度で切れているのが相馬岳です。
最後に真横下から見た丁須の頭。「こちらにおいでよ」誘っているゴジラのようです。
丁須の頭を下りて少し進んだ山道で大休止。丁須の頭が見えます。肩でさきほどのおじさんが座って景観を楽しんでいました。肩まで行けばよかったかなと思いました。てっぺんに行くにはクサリがあっても少し振られて危険だそうですが、肩までは比較的簡単に行けるそうです。
休憩後ヘルメットと簡易ハーネスを装備しました。
主稜線の尾根は細尾根ですが、木があるので高度感はそれ程でもありません。
これから進む赤岩・烏帽子岩。ともに左下の崖に登山道があります。
休憩地から15分で、このコース一番の難所、クサリのあるチムニーの20m下りに着きました。ほぼ垂直とも思える下りです。下り中に万一力尽きたら大変なことになるので、リーダーが補助ロープを用意しました。それで確保して下ることになりました。
下るSGさんを上から撮影。
次に私がおりました。左右の壁面をうまく利用してホールドを得るのがコツのようです。
下から下るSKさんを撮影。
有名なアルミ板が置かれたトラバース地点。想像していたよりも高度感がありませんでした。足元は見てもそれ以上下は見ない事に慣れたのかもしれません。人は怖いものを見なければ平気なのに、怖いものがあるとどうしても見てしまいがちになります。もう少し慣れてくると見てしまうのかもしれません。その時が怖いです。
もう少しで稜線にでます。スタンスはたくさんあるので安心して歩けました。
赤岩の南の稜線にでました。浅間山がきれいに見えます。上信越自動車道が見えます。
遠くに雪山が見えました。北アルプスでしょう。帰宅後、カシバードで確認すると、常念岳・槍ヶ岳・大天井岳・燕岳あたりが見えていたようです。
風穴尾根の頭に着きました。振り返ると歩いてきた稜線が一望できます。左に烏帽子岩、中央に赤岩、右端に丁須の頭です。
そこから三方境までは落葉の深い下りでした。クサリ場以上に気を使います。
三方境に到着。危険地帯はここまで。ゆっくりと休みたいところですが、早めに下山しないとヘッドランプが必要になりそうなので短めの休憩で歩き始めました。
三方境からの下りは、アップダウンを繰り返しながらいくつもの尾根や谷をトラバース気味に少しづつ高度を下げて行くじれったい下りでした。植林地内は歩きやすいのですが、自然林内は落葉が厚く堆積していて歩きづらいことこの上ない状況でした。
途中で見た表妙義。
三方境から約70分でやっと中木川の流れが見えてきました。以前はそこで渡渉して対岸の林道にでたそうですが、今は渡渉地点への下り口にはロープが張られていました。そのまま山道を歩くとすぐ舗装された林道にでました。
そこからすぐ、朝、丁須の頭へ向かった登山口になります。
林道を6分で駐車地に戻りました。
今回、アプローチシューズを履いて、岩の上は快調だったのですが、下りで右足の親指あたりにマメができそうになりました。御前が遊窟でも同じような状態になったのですが、それは舗装道歩きが長かったのでそうなったのかと思っていましたが、今回は下りの落葉たっぷりの下りでも同様の状態になりました。この靴は長時間の歩きには向かないのかもしれません。何らかの対策が必要になりそうです。
帰りは、恒例の渋滞がなく快調に戻ることができました。