2016年 10月19-20日 谷川岳

計画では、肩の小屋、平標山の家に泊まる2泊3日の谷川岳主脈縦走でした。しかし、肩の小屋で迎えた2日目の朝の天気は、強風、霧で、予報でも強風はやまないということなので縦走を諦めて天神平へ下山しました。
初日は山頂では霧の発生がありましたが、初めての西黒尾根を楽しむ事ができました。今年は紅葉はだめと思っていたのですが、遠目に見るとそれなりにすばらしいものでした。
2日目は小雨と霧の中を天神平まで下りました。小屋を出るときは雨が降っていなかったので田尻尾根を下る予定だったのですが、小雨が降り出して完全に意気消沈。ロープウエイに乗ってしまいました。
予定変更があったのは残念ですが、西黒尾根を初めて無事登れたと云うだけで十分に満足の山歩きでした。
KRさんとの2人旅です。
s-rimg7095
ルート数値
 1日目 距離 6.8Km 累積標高 (+1,420m -200m) 所要時間 5時間50分(休憩込)
 2日目 距離 3.5Km 累積標高 (+120m -680m) 所要時間 2時間25分(休憩込)

行程
 1日目 駐車場8:15 – 8:40西黒登山口8:45 – 11:14ラクダの背11:26 – 13:18トマの耳13:22 – 13:38オキの耳- 14:05肩の小屋
 2日目 肩の小屋7:35 – 8:45熊穴沢避難小屋9:05 – 10:00ロープウエイ頂上駅

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
s-20161019-%e8%b0%b7%e5%b7%9d%e5%b2%b3

経過

約2時間で白毛門入口の駐車場に到着。10台以上駐まっていました。山を見上げると標高の高い部分は紅葉しています。
s-rimg7028

私達が出発準備をしている間にも、比較的軽装の男性2人が歩き出して行きました。キノコ採りのようでした。バスでRW駅まで行こうかとも考えていたのですが、バスの時刻にはまだかなり時間があるので待つのは止めて歩いて登山口へ向かいました。
RW駅。快晴です。
s-rimg7033

西黒尾根登山口。初めて西黒尾根に挑戦です。
s-rimg7037

登山口から10数分で水場に到着。ここまでに飲んだ分を補充。
鉄塔下に到着。
土合駅方向です。
s-rimg7040

紅葉の始まった山道を登る。まだ傾斜はそれほどではありません。木々の間を歩くのは癒されます。
s-rimg7042

キツツキを撮っている男性がいました。その方向を捜すと確かにアカゲラのような鳥がいました。時々枝を渉りますが、逃げません。私も何枚か写真を撮ったのですが自宅で見ると良くわかりませんでした。
4分の1を歩いたようです。登山口から1時間ですからここまではコースタイム通りの歩きです。
s-rimg7047

小ピークからの下りで次のピークがみえました。帰宅後調べると、中央左寄りにポコンと突き出ているのがラクダの背の東側の小ピークで、その右斜面にラクダの背が少し顔をだしています。紅葉が良い雰囲気です。山頂の雲が気に掛かります。
s-rimg7051

樹間に蓬峠方面の稜線がみえます。
s-rimg7056

木々が薄くなって、笹が増えてきました。
s-rimg7058

大木が減って低木のみになると、岩がでてきました。標高1420m付近です。
s-rimg7063

マチガ沢にガスが下りてきて東尾根がみえなくなりました。
s-rimg7065

すぐガスは切れてマチガ沢と東尾根の険しい景色が見えてきました。
s-rimg7071

蓬峠方面。
s-rimg7073

白毛門方面。
s-rimg7067

ラクダの背の前にいくつかのクサリ場がありました。クサリに頼らなくても登れる場面が多いのですが、この写真の上部は足場の少ない滑り台のような一枚岩でしっかりクサリに掴まって登りました。下りはクサリに頼る必要がありそうです。
s-rimg7075

ラクダの背に到着。
s-rimg7090

小休止しながら景色を楽しむ。
白毛門から蓬峠方面
s-rimg7091

東尾根
s-rimg7094

山頂方向
s-rimg7095

天神尾根
s-rimg7084

RW頂上駅
s-rimg7083

登ってきた西黒尾根
s-rimg7086

これから登る尾根
s-rimg7096

ガレ沢のコル。巌剛新道と合流します。
s-rimg7098

コルからの登り
s-rimg7099

黄色ペンキでルートを教えてくれます。
s-rimg7101

振り返るとラクダの背。
s-rimg7102

こういう岩場は歩きやすいのですが。
s-rimg7107

標高1680m付近。サンゲ岩がみえてきました。
s-rimg7108

天神尾根を見下ろすようになりました。
s-rimg7109

東尾根。今日は登っている猛者は見あたりません。
s-rimg7111

山頂方向
s-rimg7112

尾根を下る二人連れ。
s-rimg7114

氷河の浸食作用で削られたという一枚岩(NHKの「にっぽん百名山」で照会されていました)。この岩の右を登ったのですが、ここが今回で一番の難所でした。足がかりが少なくて滑りそうになりました。登山靴のソールを張替するか、買い換えるか。近々決めます。
s-rimg7119

ザンゲ岩の近くを進みます。
s-rimg7121

山頂に近づいてきました。もう難しい場所はないでしょう。安堵してたっぷり休憩しました。
s-rimg7122

またガスがでてきました。
s-rimg7126

肩の広場へ登っていきます。この手前に「初心者下山不向き、中級者以上(健脚者向き)」と書かれた看板があります。私は、西黒尾根を下山する気がしないのでまだ初心者なのかもしれません。
s-rimg7128

指導標識。霧で読めません。
s-rimg7129

まもなくトマの耳です。大勢の登山者で賑わっています。大部分天神尾根から登ってきたようです。
s-rimg7130

トマの耳。平日なので、写真待ちがある程は混雑していませんでした。
s-rimg7133

私一人でオキの耳へ向かいました。
s-rimg7135

キリが晴れて茂倉岳がみえました。
s-rimg7138

オキの耳山頂も賑わっています。
s-rimg7139

振り返るとトマの耳が荘厳な雰囲気になっていました。
s-rimg7143

ガスが取れればすばらしい晴天です。
s-rimg7145

オキの耳
s-rimg7146

北方面。今年も馬蹄形縦走は予定だけで終わりました。
s-rimg7148

トマの耳に戻って、茂倉だけ方面。
s-rimg7153

西黒・天神尾根分岐。今日泊まる肩の小屋が見えています。
s-rimg7157

小屋について受付後、明日の進行方向を確認しました。平標方面への肩の小屋からの下り。
s-rimg7158

残念ながら今回は縦走は中止して天神平へ下りました。

肩の小屋では15名ぐらいの宿泊客がいました。大部分は寝具と2食付き。一人だけ素泊まりの方がいました。単独の女性ハイカーで、寝袋食事一切をザックに詰め込んでの稜線歩きだそうです。この女性は翌朝強風の中、稜線を西に行ったようです。
私は、寝床が変わったらなかなか寝付けないたちです。今回も疲れている筈なのに寝られず、横になって時間の経つのを待っていました。窓から外が丸見えなのですが、気がつくと月明かりが差し込んでいました。明日は良い天気かと安心していると、次に気がついたときは霧で強風が吹き荒れている音がしていました。
朝、5時に起き出すと、濃霧で稜線はまったくみえません。風も強めでした。
ヤマテンで確認すると、「稜線では強風による転倒注意」がでていて、天気も良くないという。多少悩みましたが、下山することにしました。若ければ強風体験に挑戦する気力も沸くでしょうが、今はだめです。安全第一です。言い訳ではありませんが、まだ歩いたことのない田尻尾根を下ろうとその時は考えていました。

7時30分頃に小屋をでました。
霧が濃いので雨具も付けています。
天神尾根も結構岩の多いコースです。岩場という程ではありませんが、岩を踏みしめながらの場所がたくさんあります。昨夜少し降った雨で岩が濡れて滑りやすくなっていました。
s-rimg7161

小雨が降ってきました。

天狗の留まり場。岩に登って眺望を楽しめます。
s-rimg7162

岩の上からの眺め。
雲の切れ目でちょうど関越トンネルの空気穴らしき構造物がみえました。
s-rimg7163

ロープウエイ方面
s-rimg7164

熊穴沢避難小屋に到着。この小屋までのコースタイムは30分ですが、なんと1時間以上かかっていました。小屋で休憩。ここで夜を過ごす人はいるのでしょうか。雨天時に休憩するには良い場所でした。
s-rimg7170

雨はやみません。道はぬかっています。木道は滑りそうです。
こんな天気なのに、天神平方向からは沢山のハイカーがやってきます。何人かは、「引き返そうかな」と云っていましたが、大部分は山頂まで行くのでしょう。「皆さん、好きだなあ」

西黒沢を見下ろす。
s-rimg7172

山頂が特徴的な吾妻耶山がみえました。
s-rimg7173

いつも以上に一歩一歩に気を遣います。
s-rimg7174

田尻尾根の分岐まで来ましたが、すでに下る気力は失せています。ロープウエイ駅へ向かいました。
s-rimg7175

ロープウエイを降りて、駅の外にでるとまだ小雨が降っていましたが、駐車場に着く頃には雨はやんでいました。稜線では絶対強風が吹き荒れていると自分に言い聞かせて、計画通り永井食堂へ向かいました。ちょうど12時頃に食堂に着きそうです。
持ち帰りだけでなくてモツ煮定食が食べられるぞ。2人ともいつも持ち帰りだけで、現地で食べたことはありませんでした。
食堂へは12時少し前に着きましたが、駐車場は大混雑。食堂前は長い行列。しかし、なんとかもつ煮定食を味わうことができました。もちろん、おみやげも買って帰りました。

今回は、残念ながら主脈縦走はなりませんでしたが、来年の花の時期に再挑戦したいと思います。

カテゴリー: 上州 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です