那須山系北部の旭岳に行ってきました。甲子トンネルから甲子山経由のピストンです。紅葉はあまり色が冴えていませんでしたが、天気は快晴で、絶好の登山日和でした。
旭岳へのルートは、踏跡はしっかりしているのですが、笹刈りがされていないので少し歩きづらくなっています。そして、一部崩落している場所があってそこは慎重に歩を進める必要があります。
総勢17名の賑やかな山歩きです。夜は那須温泉で山岳会の年に一度の宿泊宴会でした。
ルート数値
距離 9.2Km 累積標高 (+1,050m -1,050m) 所要時間 7時間20分(休憩込)
行程
駐車場7:50 – 8:55猿ヶ鼻 – 9:45甲子山10:00 – 10:15新旧道分岐 – 11:35旭岳山頂12:00- 13:08新旧道分岐13:18 – 13:35甲子山 – 14:10猿ヶ鼻14:20 – 15:10駐車場
経過
小山から約2時間で甲子トンネル入口に到着しました。左手に駐車。このトンネルはかなりの交通量です。かなりスピードを出している車が多いようです。横断には要注意。
全員が揃ってから歩き始めました。
トンネル右手には管理棟のような建物があって、その右手から裏に回って山道に入っていきます。
最初は急な斜面にジグザグに作られた山道を登っていきます。途中何カ所か倒木で道が塞がれていますが、その内の1箇所は通行しづらい状態でした。
周りはブナ・ナラなどのきれいな林相です。紅葉にはまだ早そうです。
約1時間歩くと傾斜が緩やかになって、まもなく「猿ヶ鼻」に到着しました。
高度があがると紅葉が始まっているようにも見えるのですが、枯れている葉が多いようです。樹間に旭岳が見えてきました。
旧道新道の分岐標識。旧道は通行できないようになっていますが、旭岳に行くには旧道を通る必要が有ります。
旧道は笹に被われた道です。踏跡は濃厚ですが、笹が邪魔して見づらくなっています。まだ藪という程ではありませんが、道は廃道らしいのでこれから藪化は進んでいくでしょう。
「水呑場」標識。水場の確認はできませんが、北方向に薄い踏み跡がありました。
ロープの付けられた急な登り。本日一番の難所。滑って横転してしまった人もいました。でも、泥で汚れるだけです。
甲子山の東。曇って黒く見える尾根がトンネルから登ってきた登山道のある尾根です。中央あたりで一気に下っていますが、そこが「猿ヶ鼻」です。
崩落場所。ロープや笹に掴まって進みます。笹に掴まってヨコバイで歩くのが一番安定するようでした。
山は崩落している場所がたくさんありました。古い火山らしいのでどんどん崩れていくのでしょうね。
高度が上がると小白森山や二岐山が見えてきました。二岐山の左奥は大戸岳です。
旭岳東斜面を見ると、坊主沼が見えました。その奥は三本槍です。魅力的な尾根です。
山頂から少し南に移動すると南、西方向の眺望が広がります。
流石・大倉・三倉の山々。三倉山へはまだ行っていません。
南方向。大峠から三本槍方面。左から伸びるのが、旭岳から南に延びる尾根です。たそがれさんが大金を積まれても二度と歩きたくないと云っていた尾根です。たしかに、マツにシャクナゲが濃そうです。
小白森山の奥に猪苗代湖が見えました。そして、風力発電の風車が沢山見えるのは布引高原です。6年前に妻と訪れたことがあります。
急斜面を下ります。登るときは気付かなかったのですがかなりの急斜面です。
登る時に苦労したロープの急坂。周りの笹に掴まって下った方が安定します。笹は少ないですが。
新旧道分岐で小休止。無事戻れてホッとします。
そこからは一気に出発地へ戻りました。
旭岳は別名赤崩山、そのとおりの山でした。新旧道分岐まではハイキングコース、分岐からはバリエーションコースというおもしろいルートでした。
三本槍~坊主池は歩いてみたい尾根です。車を使うと縦走は難しいですが。