谷川岳へ行ってきました。ベテラン諸氏に連れられて雪山体験です。私にとって初めての谷川岳です。山頂からのすばらしい眺望を楽しむ事ができました。RW(ロープウエイ)利用の天神尾根ルートでしたが、雪山に慣れていない私にはかなり疲れました。高度感あふれる場所のトラバースは嫌ですね。ひとつ間違えば人生のおさらばになりそうです。
2週間前に西黒尾根から登ったリーダーによると、残雪はかなり少なくなってしまったそうです。先日の雨が溶かしてしまったようです。もう少し雪があったほうが歩き安かったかも知れません。
人気の山ですから、大勢の登山者で賑わっていました。随分と軽装で登っている人と、重そうなザックを背負ったグループが混在する山でした。また、年代も若者から年配者まで随分と多岐に割っていました。
ルート
ルート数値(RW山頂駅から)
距離7.3Km 標高差 (+920m, -920m) 所要時間 6時間20分(休憩込)
行程
山頂駅-(100分)-熊穴小屋-(85分)-肩の小屋-(25分)-オキノ耳-(20分)-肩の小屋-(45分)-熊穴小屋-(50分)-山頂駅
経過
小山を5時にでて、RW駐車場へは7時過ぎに到着。歩き準備。日頃の低山の準備ならすぐ完了なのですが、慣れない雪山の準備はやたらと時間がかかります。今日はゆとりのスケジュールなのであわてることもありませんが。
RWからは残雪の渓谷に山桜・タムシバが花を咲かせているのが見えました。
目指す谷川岳の主峰が見えます。山頂駅RW山頂駅は標高1319mだそうです。オキノ耳まで標高差658mです。
急な斜面を登って尾根にでました。トマノ耳、オキノ耳が見えます。
正面に笠ヶ岳、朝日岳、白毛門。私にとってすべて未踏の山です。
尾根で少し休みました。まだ、歩き始めたばかりなのにもう疲れています。
尾根を40分ほど進むと熊穴避難小屋がありました。ここまでに、急な傾斜のトラバースがあります。転落すると数百メートルは雪の斜面を転がることになりそうでした。
熊穴避難小屋からこれから進む尾根を眺めます。小屋前でアイゼンを付けました。急傾斜の斜面を登ると岩の多い尾根になり、そこには雪はありませんでした。アイゼンを付けたまま岩の上を歩きましたが、あまり好きになれない感触です。
肩の小屋への上りです。最後はかなりの急傾斜になります。その急傾斜を大きなザックを背負ったパーティがゆっくりと進んでいました。私はかなり疲れていたのでそのパーティに感謝しました。
右手の斜面は西黒沢まで障害物なしです。残雪の裂け目が不気味です。素人には今にも雪崩になりそうに見えます。奧に燧ヶ岳・至仏山の尾瀬の山々が見えています。その手前の山脈は、白毛門から赤沢山に至る尾根です。
肩の小屋に着きました。大勢の登山者が休んでいます。
苗場山が見えました。中央の平らで右が大きく落ちている山が苗場山です。花の時期に訪れたいものです。
平標山に至る尾根です。中央の頂が俎嵒(まないたぐら)です。リーダーは昨年西黒尾根から平標山まで歩いたそうですが、途中は見事なお花畑だったそうです。是非訪れたいものですが、私には西黒尾根からは無理でしょうね。風と雷が怖そうです。
肩の小屋の南東方面です。天神平方面へ下山している登山者の右手奥に赤城山系が見えています。
肩の小屋でアイゼンを外しました。小屋から10分足らずでトマノ耳に到着。左手下から右にかけて延びている尾根が西黒尾根です。(帰宅後、余りに写真のアングルのまずさに呆れました。今回はまぶしくてデジタルカメラの画面が良く見えなかったのです。それでも写真が撮れていることにデジタル技術のすごさも感じますが。)
左に白毛門が見えます。その奥手に平ヶ岳が見えていました(帰宅後カシバードで確認)。尾瀬の山々から武尊まで見えます。
中央奧が武尊でその左に日光白根山、右に皇海山が見えます。
オキノ耳まで行って、そこで休みました。
帰りもゆっくりと戻ります。肩の小屋の中を見せて貰いました。アイゼンを付けて下山開始です。
天狗の溜り場だそうです。上りでは気付きませんでした。
スキーヤーが気持ちよさそうに滑っています。どの辺まで滑るのでしょうか。まさか、沢までは行かないのでしょうね。
熊穴小屋上の岩尾根でもうショウジョバカマが咲いていました。
1441P辺りの岩場。下山時の撮影。ロープがあって摑み所もしっかりありますが注意して進みます。
天神平の上の尾根まで戻ってきました。振り返ると主峰に雲がかかっています。早めに下山できて良かった。
下山後は、「湯テルメ」で汗を流して、某所でテント泊。酒宴が深夜まで続き24時ころ就寝。翌日は、西黒尾根中程で雪上訓練。
雪上訓練風景。
西黒尾根の入口近くにはキクザキイチゲが綺麗に咲いていました。
スミレも。
雪上訓練後は、「鈴森の湯」で汗を流してから帰りました。
今回の歩きは随分と疲れました。特に上りでの疲労感はかなりのものでした。現在歯の治療中で抗生物質を服用していたのも一因かも知れません。やたらと喉が渇きました。
でも、山頂からの眺望は良かった。これがあるから雪があっても、多少危険があっても行くんでしょうね。