2014年4月19日 唐沢山・大鳥屋山・岳ノ山縦走

今年1月12日に佐野市(旧田沼町)の不動岳から唐沢山を周回していますが、その尾根の続きで、岳ノ山の北まで歩いてきました。
計画では、まず唐沢山までどのようなルートをとるかと、終点をどうするかに思案しました。
唐沢山までは烏ヶ森の住人さんが唐沢山北西に上り詰めて苦労したという情報があったので、365P,428Pを経由して行くことにしました。そのルートのネット情報は見つけることはできませんでした。
終点は、当初は欲張って、愛宕山の北(次回の氷室神社参詣ルートの合流点)まで行って、面白石林道に下りようかと思い、デポ用に自転車も用意したのですが、Kさんが同行してくれる事になったので、牛の沢出流林道切通に車をデポして、愛宕山までのルートに変更しました。
しかし、最終的には愛宕山へは行けずに切通で終点となりました。体力不足です。唐沢山に到着した時点で愛宕山は諦めました。
このルートはアップダウンが多くて急傾斜地も多いので多少の覚悟は必要ですし、放置された伐採木が邪魔になる箇所も結構あります(山を勝手に歩かせて貰って「邪魔」というのはひどい言い分とは思いますが)。しかし、アカヤシオ・ミツバツツジ・ヤマツツジも楽しめる、安蘇の尾根歩きを堪能できる良いルートだと思います。ただ、何カ所か尾根筋がはっきりしない場所があるので要注意です。
アカヤシオは前日の雨でかなり痛んでいましたが、まだ充分楽しむ事ができました。
岳ノ山南の岩場で4人連れに会っただけで、先週の筑波山とは大違いの静かな山歩きでした。

ルート

ルート数値
距離9.3Km 標高差 (+1,230m, -950m) 所要時間 6時間10分(休憩込)

行程
唐沢林道入口-(100分)-唐沢山-(70分)-白岩柿平林道切通-(40分)-大鳥屋山-(70分)-岳ノ山-(50分)-牛の沢出流林道切通

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
20140419-唐沢山大鳥屋山岳の山

経過

牛の沢出流林道は舗装はされていますが、ガードレールの無い場所もあって悪天候時・夜間には通行したくない林道でした(落ちたら絶対に助からないでしょうね)。切通に1台デポして、高谷地区の唐沢林道入口へ向かいました。
ところで、今回から佐野市の林道地図を取得できたので、林道の名称が多少正確になっています。
旗川沿いの林道入口に車を駐めました。
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林道を少し進みました。右手の尾根に取り付きたいのですが、そこはかなりの急傾斜で、できるだけ突端に近い場所から登るしかなさそうです。谷に下りてKさんがに取付地点に向かいます。
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足下にはスミレが。エイザンスミレ。茎のしっかりした大きめのスミレです。今回はここでしか見られませんでした。
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フモトスミレ。小さな可憐なスミレでした。最初に取り付いた尾根斜面、主稜尾根にもたくさんみられました。
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斜面には伐採した木がそのままになっていて邪魔になってなかなか登れません。かなりの急傾斜です。
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ツツジが咲き始めていました。
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尾根に登ると早速岩がでてきましたが、簡単に巻けました。40分かかってやっと365Pに着きました。ここに着いたときにはかなりの疲労を感じていました。「ケイレンが起きなければ良いが。愛宕山は止めだな。」と弱気になっていました。
ここからは、少し歩き安くなります。尾根ではアカヤシオを見ることができました。
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428Pへの上りもきびしい上りでした。428Pから唐沢山までは前回歩いたコースです。良い雰囲気の尾根になります。
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唐沢山西側の急傾斜もきびしい上りでした。前回は下っているのですが。
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急傾斜地のアカヤシオ。
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唐沢山に到着。奧に見えている頂上のなだらかな山が大鳥屋山です。
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ここからは主稜コースです。快適な尾根です。
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狸の溜糞、
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ヤマツツジ。
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576Pのアカヤシオ
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祠の刻んだ文字は「榛名山」と読めたのですが。
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北側の斜面にはアカヤシオがたくさん咲いていましたが、すごい急傾斜です。
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先に岩が見えてきました。右は急斜面で通行不能。左側を登ることができました。
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小さなピークにもアカヤシオが。
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ヤマザクラに巻き付いた大蛇。
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切通の南の小ピークではコース取りに注意が必要です。前に林道が見えているのですが、尾根筋がはっきりしません。私も少し東に誘導されかかりました。
そのピークからみた大鳥屋山。かなり近づいている筈なのですが、そうは見えません。
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切通に下りてきました。この斜面を伐採木に悩まされながら下りてきました。
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切通でどこから登るのか探しました。西側に少し行った所に、階段があってそこから登れます。山吹が咲いていました。
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階段からはジグザグに尾根に登ると、石祠が迎えてくれます。
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カヤトを進みます。
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11時を過ぎて、大休止30分。
大鳥屋山東のピークはトラバースしてしまいました。そこで見た倒れた(折れた)木。今年は大雪の為に倒木が多く発生して不通になっている林道も多いようです(こちら参照。この資料で林道の名前判明。)
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大鳥屋山に到着。
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御嶽山としても祀られているようです。
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樹林内の道を岳ノ山へ向かいます。
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前沢林道の延長と思われる作業道が尾根まで来ていますが、惑わされずにまっすぐ進みます。
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まっすぐ進むと尾根に登りますが、そこは右に折れます。逆方向では道迷いしそうな箇所です。
岳ノ山南の岩場手前で小休止。ハイカーの声が聞こえてきました。本日初めての遭遇です。
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岩が増えてきました。岩場に咲くアカヤシオ。足場をきっちり固めてシャッターを押しました。
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岩場の途中で手が痛くなって手袋を出しました。鋭い切り口の岩が多いのです。約15分で岩場通過。転落すると危険ですが、摑み所はたくさんあるので三点支持でゆっくりと登っていきました。肝心の岩場の写真を撮り忘れました。岳ノ山に到着。
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不動尊でしょうか。
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岳ノ山の少し西にアカヤシオが咲いていました。
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ミツバツツジも
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烏ヶ森の住人さんの情報では岳ノ山北西の小ピークからの下りはルートファインディングが必要という事だったのですが、地図を出す前にテープがたくさん見つかってがっかりしました。しかし、この下りは約20分を要する急な下りで、おまけに掴まる木が少なく不安定で滑りそうになります。
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その急な下りを過ぎると今度は藪に突入。西への尾根分岐を過ぎてやっと歩きやすい道になりました。
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その先は車をデポした林道です。当然、愛宕山へはいきませんでした。
「よもぎの湯」で汗を流し、閉店間際の蕎麦を食べて(いつもより不味かった)、今回の登山開始地点に向かいました。

楽しい尾根歩きでしたが、もう少し距離を歩けるようになりたいものです。

カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

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