栃木市星野の谷倉山へ行ってきました。永倉から南東尾根を登り、西尾根を星宮神社に下るコースです。
予想したよりずっと歩きやすいコースでした。南東尾根は歩いた報告が少なかったのでてっきり藪尾根だと決めつけていたのですが、藪の少ない尾根でした。意外と踏み跡はあるのですが、マーキングテープは少なく、山林作業者の通行が多いのかもしれません。歩きにくかったのは尾根取付きの急傾斜と星宮神社への下りだけでした。岩稜も少なかったですね。南東尾根には全く岩がありませんでした。近くの大倉山周辺には岩が多いのに不思議です。近くても尾根の組成が異なるというのは面白い現象です。
今回の歩きで一番難しかったのは西尾根の下りでした。軌跡を見ると2回ミスルートしています。慎重に歩いたつもりなのですが、「多分こうだろう」といういい加減な判断があったからだと思います。しかし、負け惜しみではないのですが、私は道迷いに気づき正しいルートに復帰するその時間が大好きです。「またやってしまった」という気持ちより「ミスに気付いた。正しいルートはどこだ」という不思議な高揚感があるのです。
Mさん、Hさんとの3人旅です。
ルート数値
距離 11.0Km 累積標高 (+930m,-880m) 所要時間 5時間40分(休憩込)
行程
星宮神社前-(バス)-大久保町-(15分)-尾根取対-(55分)-P342-(30分)-三角点455.5-(60分)-P493-(25分)-谷倉山-(20分)-P465-(90分)-星宮神社前
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
青色が今回歩いたルート
経過
Mさんの提案でコミュニティバスを使うことにしました。バス停星野御嶽山入口に駐車させてもらって登山準備。バスを待っていると永野方面からワゴン車型のバスがやってきて女性を降ろします。このバス停は鹿沼と栃木の市境にあり、バスもそれぞれここで折り返すようです。バスは定刻にやってきて、自転車できた女性とバスを乗り継いだ女性と我々3人が乗り込みました。Mさんがドライバーに地図を見せて降車場所を説明しました。バスは途中何度か停車して乗客を乗せましたがみんな女子高生です。栃木市内の高校に通っているのでしょう。バスは停留所ではない場所に止まって私たちを降ろしてくれました。
舗装道路をのんきに北方向に向かいます。春日神社です。最初の予定ではここに1台駐車する予定でした。
畑の畦道を通らせていただいて尾根の取付きに到着。イノシシ除けでネットと電気柵があります。電気柵の低くなっている部分を慎重に跨いで尾根に取付きました。確認はしていませんが電気は通じていなかったと思います。
取付斜面は想像以上の急傾斜でした。落葉も厚く木につかまり慎重に上っていきます。
尾根につくと尾根筋は木が払われていて歩きやすくなっていました。今回のルートは谷倉山まで藪は少なく非常に歩きやすくなっていました。岩もありません。
P221から進行方向を見上げます。今回のルートは割とアップダウンが少なく平らな部分が多いのも特徴です。ですから距離の割に累積標高差が少なくなっています。
P221の先のピークあたりから尾根沿って人工的な掘り込みが見られました。深さ3mを超すような場所もありました。
今回のコースは眺望ポイントは少ないのですが、三角点の南に西側の植林が伐採されていて好展望地になっています。
これから向かう谷倉山。
三角点の周りはきれいに整地されていました。なぜなのでしょう。
三角点北側は、東斜面は伐採されて植林されなかったようで少しづつ自然林に戻っているようでした。踏み跡が明確です。
P487の北のピークも三角点ピーク同様に整地されていました。土嚢が置かれているのも同様です。白く見えるのは雪です。前夜多少降ったようです。
P493で大休止。P493の北側は谷倉山への長い登りが続きます。谷倉山南ピーク(星野への分岐)で谷倉山方面から下ってきた単独ハイカーに会う。今日巡り合った最初のハイカーでした。その男性は分岐を星野方面へ下らず、私たちが上ってきた尾根を下っていきました。もう一つ先の尾根を星野に下るのでしょうか。
谷倉山に到着。アンテナが目立ちます。山頂はきれいに樹々が払われていました。
谷倉山からは緩い下りで快調に進むことができました。落葉は多いのですが、その下に岩や根が隠れているということが少なくて安心して歩を進めることができました。
P465に到着。
ここからは星宮神社目指しての下りですが、ルートファインディングの難しい下りでした。最初は少しテープがありますが、途中からはみあたりません。踏み跡も薄い尾根でした。
まず、南南西方向へ幅広の尾根を下ります。
多少方向を南に変えて下った地点で早めに西に方向を変えてしまいましました。200mほど南のピークと勘違いしてしまったのです。
トラバース気味に主尾根に復帰しました。その途中で炭焼き跡を発見。
その南約290m峰からは左の尾根に引き込まれないように注意して進んだつもりだったのですが、また引き込まれてしまいました。
そこを復帰したあたりからは倒木が多く歩きづらくなりました。そしてやっと198.5mの三角点に到着。四等三角点でした。
そこから星宮神社まではすぐなのですが踏み跡はありません。アオキなどにつかまりながら急傾斜を下って神社横に降りました。
神社奥も見てみましたが、下りやすい斜面はみつかりませんでした。三角点から東に下ったほうが良いのかもしれませんが確証はありません。