前日に山へのお誘いがって急遽この縦走が決まりました。
雨巻山も仏頂山も個別に歩いたことはありますがつないで歩くのは初めてです。先日の雪が思いのほか多く残っていて低山での雪山歩きも楽しめました。
久しぶりの長丁場で少し疲れましたが脚の痙攣も休んでくれて、最後の下りでお決まりの道迷いも楽しんで無事歩き終えました。
総勢5人のにぎやかな山歩きです。
ルート数値
距離 13.0Km 累積標高 (+1,100m,-1,080m) 所要時間 7時間30分(休憩込)
行程
大川戸駐車場 -(35分)- 林道終点 -(25分)-主尾根合流-(20分)-雨巻山-(60分)-県道登山口-(15分)-高峯登山口-(55分)-高峯-(35分)-奈良駄峠-(45分)-仏頂山-(80分)-仏ノ山峠
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
赤色が今回歩いたルート
経過
仏ノ山峠近くの吹田パーキングに車を1台デポしました。この駐車場はトイレも完備しています。
大川戸駐車場へは20分ほど。広い駐車場で、簡易ですがトイレも整備されています。そして、登山マップも置かれていて至れり尽くせりの駐車場です。地元の方の雨巻山への思いが伝わってきます。そういえば、この活動の主メンバーだったデイダラボッチさんが昨年亡くなられたとか。遺志が末永く継承されることをねがいます。
最初は林道を進みます。周りには先日の雪が随分と残っています。小山周辺ではすぐ消えてしまったのですが、この辺りは積雪が多かったのでしょうか。小山には山がないですが、こちらには山があるからなのでしょうか。
橋の上は凍結していました。この奥に鉱泉跡の人家があって犬に吠えられました。
途中、下山者に会いました。携帯電話で話しながら通り過ぎていきました。ここまで電波が通じているのが不思議です。
林道を終点まで進んで、谷沿いに少し入ったところが尾根の取付き地点でした。「谷コース」「尾根コース」の標識がありました。谷沿いにもう少し奥まで進むこともできるようですが私たちはそこから尾根に取付きました。
少し上ると「岩の道」の標識がありますが、私たちは巻道へ直進。雪が凍結して滑りやすくなっていました。
枝尾根に到着。一部細尾根になっていて、南東の斜面はかなり急に谷へ落ちています。
まもなく主尾根に合流します。Kさんは新しい冬靴の履き初めだそうで「滑る」ようです。実は私も冬靴を買ったのですがまだ一度も履いていません。
少し休んで南東へ下ります。こちらの斜面は雪が少なくて歩きやすくなっていました。
少し南には、大きな石祠の屋根が落ちていました。「3.11かな」「いや関東大震災だろう」いろんな話がでました。
県道の登山口に下山。県境の近く、こちらは茂木町、向こうは桜川市です。
高峯への登山口です。ここからは木道階段のオンパレードです。手前の舗装された林道は凍結していました。
こちらは先ほど上ってきた雨巻山です。ずいぶんと遠くに見えます。
南方向は絶景です。ただ、少しもやっているのですが。正面が加波山、その奥が筑波山でしょう。
高峯で大休止。
快調に奈良駄峠に下る。
そして登り。
南は採石場だったのでしょうが、今は使われていないようです。
桃太郎岩。「かわいい桃太郎が生まれたモモに似た岩」なのでしょうか「強い桃太郎が割った岩」なのでしょうか。
またまた階段を上って仏頂山に到着。しかし、山名板はなし。
「山」の杭あり。
ここからは北東に下ります。私は山頂から北東にのびる尾根が下る尾根だろうと思っていました。実際標識にはその方向に「茂木町」と書かれています。しかしコンパスで方向を確認すると少しずれていることに気付きました。それでも私はその尾根を下りる気でいました。
休憩後、再度みんなでルート確認すると山頂から下るのではなく、少し西に戻った場所から北に下ることが分かりました。その地点にも標識があって、北方向に「茂木町」となっています。
多分、私単独なら頂上から下ったでしょうね。地形図の破線ルートです。そこを下ると15分以上間違いに気付かない(方向が似ている)でしょうから、戻るにしても、谷をトラバースするにしても復帰にはかなり体力を消耗することになったと思います。コンパスで分かった少しの違いでももっと重要視しなくてはならないと痛感しました。最近、「痛感」が非常に多いのですが、全然「痛感」していないようです。。
さて、仏頂山から仏ノ山峠に至る尾根は下るにはかなり難解な尾根でした。岩瀬町の赤い境界杭が目安にはなるのですが、細かく地形を読んでいかないと間違った尾根に引き込まれます。実際1か所ミスルートしています。また、この尾根を歩いた報告はすべて登りで歩いているようです。
今回のルートは雨巻山=>仏頂山のルートは正解でした。たとえ、この下りでルートファインディングが難しくても正解だったでしょう。もし逆ルートにすると雪の多い山道を下ることになって少し危険度が増してしまいます。雪がなければ絶対に逆にルートを採るべきですが。
そして最後は笹薮に悩まされます。こんな笹薮にも境界杭はあって見つけるとホッとします。この藪の記録としては山旅ダイアリーさんの「本日最大の難所」、たそがれさんの「拍子抜け」などがありますが、私は山旅ダイアリーに一票入れたいと思います。
しかし、そこから急な斜面を下りてくると「入山禁止」となっていました。電気柵があったからかもしれませんが、知らずに逆方向から来てしまったので「ごめんなさい」と通過させていただくしかありません。
予定より45分ほど多くかかりましたが無事下山。いろいろと面白い山歩きでした。
帰りは「蕎麦を食おう」と探しましたが蕎麦屋はあっても営業しておらずあきらめ、真岡で汗を流して帰路につきました。